山下洋輔+向井滋春 4.30 宮崎県立芸術劇場演劇ホール 場内が暗転してざわめきが静まると、ステージ上手に1年前と同じ姿で山下洋輔が立っていた。1000人ほどのホールなのだけど、まるで街場のクラブのような身軽さと手際の良さ。照明も最
ラウラ・イネスのこと
フォルクローレの中古レコードを3枚入手。左からラウラ・イネス(Luara Ines)、メルセデス・ソーサ、ロス・キジャ・ウアシ。ソーサおばさんは世界的に有名だし、キジャ・ウアシもこの世界では売れっ子だったけど、ラウラ・イネスは日本
山下洋輔『センチメンタル』
たぶん、ぼくがもっとも聴いているジャズのアルバムBEST5に入ると思う。山下洋輔の珍しい(唯一の?)ソロ・ピアノ。 曲は誰もが知っているスタンダードナンバー。過激で優しく、ロマンティックで、破壊的で、調和的で、優しい。よくわかんない
リードギターを弾けないこと
私、今のところというか、いまだにというべきか、リードギターが弾けないわけであります。 ギターをあまりやらない方は、リードギターでなければサイドギター、という風に思し召しかもしれませんが、そのサイドギターもうまく弾けません。それ以前
ポール・サイモン・アンド・フレンズ(Blu-ray)
人が人を心からリスペクトするというのは、いいものである。ここに出てくるポール・サイモンの友人たちは、一人ひとりがみなすごいミュージシャンなのだけど、緊張と感激とリスペクトで胸をいっぱいにしていて、それを見ているだけで、こちらも胸が
野に咲く花
カーター・ファミリーの『Wildwood Flower 』の動く映像が見られるとは思わなかった。オリジナル・カーターファミリー・バンドは、3人編成だったはずだから、これは少し後の時代と思われるけれど、ギターを弾いているのは、どうも
第九を聴く
年末になると第九を聴いたり演ったりするのだが、どうも日本だけの習慣らしい。これを面白がって、最近、欧州でもそういうことをやるようになったという話もある。こちらは本家の日本人だから、毎年、今時分になると自室で第九を聴くわけである。 何
MEETS THE RHYTHM SECTION
アート・ペッパーの『ミーツ・ザ・リズムセクション』は、ここ15年ほど、私のオーディオチェック用のリファレンスになっていた音源だ。57年の録音だから、たとえば現代のシェフィールド・ラボや日本のオーディオ・ラボなどに比べると、そんなに
ザ・バースデイクラブ!
久留米で雑誌の編集をやっていた時代、あの街がバンドの街であったことは何度か書いた。中でも「ザ・バースデイクラブ」というバンドに、スタイルだけのロックではない、まさに今、おれのためにあるロックというような、等身大の共感のようなものを
リードベース、平賀和人!
最近、オクサンがバンドでベースを弾いている。7月から8月にかけて、けっこう出番が多いらしく、しょっちゅうどこやらへ出かけていく。始めたのは、たしか6月くらいだったから、超初心者のまま、ステージに立つという、まったく世間様に対して申し
幻の歌 amar amando
3年ほど前に、こちらで書いたけれど、19の頃にレコードが手元から消えて以来、ずっと頭の中で鳴り続けていた曲があった。アマール・アマンドという。 パソコン通信に参加し始めた時は、ワールドミュージックの専門フォーラムでも質問してみた。イ
弦>ダダリオEJ16
評判のいい弦なので、D-18GEに張ってみた。ダダリオEJ16。フォスファーブロンズの.012-.053。 ひとつひとつの音は粒だちが良くて、やさしい音でいいのだけど、あきらかに低音不足。特にD-18GEは、もともとが優しい音色、柔
わが心の音は
男は、15歳を永遠に繰り返していくものである。と、誰も言っていなければ、ワタシがここで言うわけである。 家で音楽を聴くのが好きだった。自分の家であれ、友だちの家であれ、とにかくジャズ喫茶やライブ喫茶やロック喫茶よりも、おそらくホール
DVD>S&G 2003 LIVE
阪東妻三郎の『無法松の一生』を観ていたら、石吾さんから電話があった。 「こないだ話してたサイモン&ガーファンクルのDVDね」 「うん」 「買ったよ」 「観た?」 「観た」 「泣いたでしょ」 「泣いた」 「いいよねえ」 「いいねえ」
憂歌団(2)
1984年のある夜。ぼくは入ったばかりの広告代理店の社長に、久留米市通町の焼鳥屋「縄文」でサケをご馳走になっていた。広告代理店とはいえ、自社媒体を持っており、ぼくは編集希望で履歴書を出し、そのつもりで採用になったのだが、「お前は、世
憂歌団(1)
「あのさあ」とサワダが言った。 「こないだ、博多の憂歌団のライブに行ったわけよ」 「うん」 「ちょっと早く店に着いたと思ってたらさあ、もう店の前は長蛇の列なわけよ」 「うん」 「そいでさ。まあ、並ばなくても入れるかと思ったから、そこ
弦>YAMAHAカスタムFS-50
定価1300円、実売1200円。今時、こんな高い弦は珍しいのだが、案外、ちょっとした店には置いてある。だから実はそう珍しい弦ではないのだが、使っている人は珍しい。ぼくも初めて買ってみた。 ヤマハのギター弦は、レギュラーものとカスタム
ブルーグラスな夜
ちょっと飲みに出て寄ったミッキー大野さんの店(フォーク・ビレッジ)で、ブルーグラスな人に出会った。この店はカウンター6席しかないのだけど、時々、面白い人に会う。 年恰好はぼくと同じくらい。話してみると出てくる出てくる。あっち方面の共
NSP>天野滋よ
ぼくは、友達の間では音楽好きということになっているけれど、その根っこのひとつは、NSPだった。ジャズ聴いてました、みたいに自慢できるようなものでもないし、プログレ少年でしたと自らのマイナー性や先進性を誇れるものでもない。むしろ気恥ず
NSP>ぼくの好きだった曲たち
NSP>ぼくの好きだった曲たち 天野滋、なんで死んじゃうんだろうなあ。いいやつだったのに。 今でも口ずさんだりすることがある、ぼくの好きなNSPは、こんな感じだった。 ●昨日からの逃げ道 FIRST LIVE。リードギターの格好よさ
Yahoo!オクで
とあるCDをターゲットにアミを張っていたら、とうとうキャッチした。最近のRSSリーダーというものは本当に便利だ。 ふふふ・・・と入札したら、翌日、張り合ってきたやつがいた。定価2000円くらいのCDだが、今、2600円になっている。
幻のアマール・アマンド
一時フォルクローレに凝っていた。時代でいえば1975年から1980年あたりと、まあ時代の流れに標準的についていったともいえる。高校1年の時に何の気なしに出かけたコンサートが、クリスティーナ&ウーゴとケロ・パラシオス・トリオという、今
DVD>チェット&ジェリー
チェットとジェリーのライブをDVDで観れる。そしてたぶん、ジェリー・リードの演奏中の映像というのは、今のところこの作品だけではないかと思われる。それだけで★5つなのだが、ちょっとだけ説明を。 グラミー賞を14回も受賞した"レジェンド
ジェリー・リードのCD
ジェリー・リードのCD 70年代末頃、吾妻ひでおとともにぼくのアイドルだったJerry Reed .ナッシュビル系のカントリーギタリストで、チェット・アトキンスの弟子筋にあたる。ハープのチャーリー・マッコイなんかも、たぶんお友達なん
Kathy's Song
写真家の黒木一明さんより電話。 「こないだのキャシーの歌だけどさ。なんだか、25年ぶりに熱くなってきた。ギターを買うから世話してくれ。教えてくれ。何、カメラにはまってる。それはぼくが教える」 そうなのだ。ある仕事のスタッフたちと飲ん
ギターの「鳴り」について
OOO-28ECのおかげで、長年抱いていた「ギターにおける鳴り」についての 認識がだいぶ変わってきたので、書いておく。 長岡鉄男が「スピーカーは能率である」と断言していて、 それはまったくもっともなことであり、能率の高いスピーカーは
OOO-28EC(2)
というわけで、押しかけ女房にも似た成り行きの果てに、わが家にいすわったOOO-28ECについて。 現在のVGは、ボディがほど良く枯れてきて、もともと小さなギターで低音が足りないハイ上がりギターではあるのだけれど、その代わりに中高音の
OOO-28ECを買うこと
マーチンを買った。 マーティンではなくマーチンと表記するあたりに、ぼくの幼稚な得意ぶりと、幾分かの羞恥がわかっていただければと思う。 今頃になってようやく、なのである。ギターを始めた15の歳から、いつかは弾くものと思っていた。初めて