ジェリー・リードのCD
ジェリー・リードのCD
70年代末頃、吾妻ひでおとともにぼくのアイドルだったJerry Reed .ナッシュビル系のカントリーギタリストで、チェット・アトキンスの弟子筋にあたる。ハープのチャーリー・マッコイなんかも、たぶんお友達なんだろうと思われる。
ここ10年ほどアコギブームなので、相当マニアックなギタリストも再評価されていて、本国でも知られていないようなブリティッシュ・コンテンポラリーのギタリストたちのCDを、けっこうそこらのお兄ちゃんが持ってたりするようにもなった。
なのに、どうもジェリー・リードの知名度が今ひとつなのは、はっきりとした理由がある。この人、ギターはアメリカのアコギ系で、ドク・ワトソン、チェット・アトキンス、マール・トラビスとともにベスト5に(もうひとりは、クラレンス・ホワイトかな)入るような人なのだけれど、歌もうまいのだ。それも、けっこううまいので、録音した曲の大半は彼のボーカルが入っている。ギターを聴こうとすると、これがけっこう邪魔なのですね。ジェリー、ごめんね。
昔むかし、この人のギター・インストゥルメンタルだけ集めた『ジェリー・リードのカントリー・ピッキン』という、知る人ぞ知る超名盤があって、ぼくはこれを聴いてぶっとんだのだけれど、残念なことにCD化されなかったか、ごく短期間で廃盤になったかしてしまった。今あれば、たぶん、10代から60代くらいまでの、すべてのギターフリーク必聴のアルバムになるはずだ。
今も頭の中で鳴っている音がいくつもある。レイ・チャールスのピアノをギターに移したような『ザ・クロー』、リラックスして弾いていた『ブルースランド』、超早弾きの『避雷針』なんかは、最後まで口で演奏できるぞ。すべて、オベーションのエレ・ガットで弾いていて、独特の粘りと温かみのある音だった。
その『カントリー・ピッキン』の曲をすべて収めた『ギター・マン』というCDが発売されたのだが(ちなみにこのタイトル曲は、プレスリーも歌っている)、これも97年には廃盤となり、買いそびれてしまった。それでもどうしても聴きたいので、長いことアマゾンのフリマに予約注文を出したり、各種オークションをチェックしたり、じたばたしていたわけである。
で、今日になって。つい先ほど。ほんの今しがた。
とうとう見つけた。
CD UNIVERSE というアメリカのCD通販サイトだ。ここにもラインナップされていなかったのだが、どういうものか輸入盤として、フランス盤の GUITAR MAN が在庫していた。さっそく会員登録してクレジットカードでご注文。来月中旬頃には届きそうだ。
楽しみだなあ。
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