2011年2月23日

野に咲く花

カーター・ファミリーの『Wildwood Flower 』の動く映像が見られるとは思わなかった。オリジナル・カーターファミリー・バンドは、3人編成だったはずだから、これは少し後の時代と思われるけれど、ギターを弾いているのは、どうもやはりメイベル・カーターその人のようだ。

カーターファミリー・バンドは、1927年~1943年に活動した。そのギター担当であるメイベルは、当時、ただコードを弾くだけの伴奏楽器だったギターで、低音弦のピッキングで、コードと同時にメロディを奏でるという画期的な奏法を確立した人で、これが後のブルーグラスに発展し、また60年代のフォーク・リバイバル・ムーブメントで再度注目され、それが日本に輸入されてフォークソング→ニューミュージックになっているわけで、つまり近代フォークミュージックの始まりの音が、このメイブル・カーターの右手から生まれたということになる。

この人がいなければ、とにかくこの分野は何にもないのである。ぼくはこのバンドのこの曲を、17の時から弾いているけれど、開祖へのリスペクトと同時に弾いて楽しい。それでも原曲はレコードですら聴いたことがなかった。

この動画を見てわかったことは、ご開祖様もフラットピックを使わずに親指と人差し指で弾いているということ。困ったなあ。これ、ぼくもおんなじなのである。

ふっふっふ。

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