映画>ステルス

『ステルス』(ロブ・コーエン監督/2005)。 前回、『わが谷は緑なりき』を観たことで、ぼくの中の何かのスイッチが入った。レンタル店の「名作ドラマコーナー」の前をうろうろするなどということは、少なくとも去年まではなかったことだ。好き嫌い以前に、興味の対象外だった。知らなかったことを知ることで、興味が湧いて知恵が深 …

映画>わが谷は緑なりき

『わが谷は緑なりき』(ジョン・フォード監督/1941)。 19世紀末、ウェールズの炭鉱町で働くモーガン一家の物語。 なんという叙情性だろう。生涯、記憶に残るにちがいない名作。 4:3画面なので、プロジェクター85インチほどで視聴。画面はひたすらに美しい。観終わった後、2時間ほど眠れず、翌朝は朝食を食べながら、オ …

映画>スクール・オブ・ロック

『スクール・オブ・ロック』(リチャード・リンクレイター監督/2003)。 前にTV画面で一度観て、これが二度目。クラス委員の女の子がうちのムスメに似ているので、よく覚えていた。オクサンもドラマーだったしな。 私立の一流校に、食いつめたロック者が偽教師としてまぎれこんで、出来のよい子供たちにロックを教える。出来は …

映画>ケイン号の叛乱

『ケイン号の叛乱』(エドワード・ドミトリク監督/1954)。 スターチャンネルからHDD録画したものを、プロジェクター視聴。TVの525i、4:3の画面を80インチくらいに拡大すると、どうしても画質はよくないのだが、この映画、特に冒頭部分の画質が悪いように思った。まあ、それはそれとして。 偏執的で被害妄想で異常 …

映画>天井桟敷の人々

『天井桟敷の人々』(マルセル・カルネ監督/1944)。 仕事が山を越したので、ごほうびにとっておきを観た。とっておきといっても「まだ見ぬとっておき」だ。まだいくつも、そういうのがある。 3時間10分もある大作なのだけど、画面が走り始めてすぐ「すごい」「これはすごい」「ものすごくすごい」といいつつ、わくわくどきど …

どんな映画が好きなのかと

考えてみた。映画を観たいのだが、時間がない。仕事の状態を考えれば当たり前だ。 で、まず、「会いたい人物」というのがいることに気づいた。いい映画、よくない映画という以前に、この人に(映画の中で)会いたいと思う人がいる。エーリッヒ・フォン・シュトロハイム。ぞっこんである。 『サンセット大通り』に登場するグロリア・ス …

映画>お熱いのがお好き

『お熱いのがお好き』(ビリー・ワイルダー監督/1959)。先日の『第17捕虜収容所』でワイルダーが好きになった。『サンセット大通り』で、決定的に好きになった。 そのワイルダーのコメディ。古きよき、若きアメリカの空気が、この映画の背景にはあるけれど、この数年後にはベトナム病に頭から浸ることになる。そういう意味では、 …

映画>2001年宇宙の旅

『2001年宇宙の旅』(スタンリー・キューブリック監督/1968)。ご存知、アーサー・C・クラーク原作。 この映画は、画面から何か特別な波動を発しているにちがいない。眠くなるのだ。眠くなる場所も決まっていて、例の探査機内で発狂したコンピューターHAL9000を「殺す」、その次のシーンから。何かサイケな色彩の画面が …

『十誡』の謎

映画『十誡』の最大の謎は、淀川長治氏の解説が内容と全然ちがうことだった。 「はい。この映画ですね。デミルの十誡、デミルの十誡、です。デミルはこの映画、2回作ってますね。私のいうデミルの十誡は、サイレントの方です。」 と、合っていたのはここまで。 「この映画、時代劇と現代劇が交互に出てきますね」 実際には、交 …

映画>十誡

『十誡』(セシル・B・デミル監督/1923)。「デミルさん、私の準備はいいわよ」(サンセット大通り)の、あのセシル・B・デミル監督である。『十誡』なのである。 デミルはこの映画を二度作っていて、1957年のカラー版を日本では『十戒』として、このモノクロサイレント版を『十誡』と表記しているようだ。 今回のサイレン …