映画>雨に唄えば

『雨に唄えば』(ジーン・ケリー、スタンリー・ドーネン監督/1952)。 あまりにも有名な映画なのだが、例によって生まれて初めて観た。 アメリカの夢。ハリウッドの夢。豪華絢爛にして首尾一貫、ハッピーなミュージカル。と、こう書くだけでイメージとしては敬遠してしまうタイプで、ぼくはあるのだが、いや、そうだと思っていた …

映画>十三人の刺客

『十三人の刺客』(工藤栄一監督・東映1963)。 いやー、面白い映画だった。 こりゃ、どうかすると『七人の侍』の次にくるくらいの時代劇なんじゃないか。多少甘い台詞とキャラの立て方をいじれば、上にきてもおかしくないけれど、こちらは徹底的に娯楽作なのだから、これはこれでいいのかもしれない。 文藝春秋の『洋・邦名画 …

映画>独裁者

『独裁者』(チャールズ・チャップリン監督/1940)。 この映画の凄さは、制作年にある。ナチスドイツがポーランドに侵攻し(1939)、フランスをも侵略した年(1940)。そしてその年の暮れには太平洋戦争も始まる。 このヒトラーの最盛期に、この映画を撮る凄さ。そして「敵国」の独裁者を徹底的に痛罵したこの映画を撮り …

ホーンブロワー(1)-決闘-

フォレスターの『ホーンブロワーシリーズ』は、これこそ読まずに死ねるかといった海洋冒険小説の傑作。8枚組のDVDボックス、前から観たかったのだが、そこらのレンタル屋さんにはないので、わざわざぽすれんに入会したのだった。便利ですな、これ。 ほかにカテゴリーを作ってないので「映画」に入れておくけど、BBCのテレビドラマ …

映画>豚と軍艦

『豚と軍艦』(今村昌平監督/1961)。 いやー、重たい映画だったな。喜劇なんだろうけど、この観終わった後のどかんとくる重たい感じはなんなのだろう。 舞台は昭和20年代の横須賀。長門裕之が演じるチンピラが主人公。兄貴役の丹波哲郎ともども、何しろ若い。時代そのものも若いわけで、この世代の人たちというのはちょっとう …

映画>戦国自衛隊1549

『戦国自衛隊1549』(手塚昌明監督/2005)。 なんだか『亡国のイージス』や『ローレライ』とおんなじだなあと思ったら、原作者が同じ福井晴敏だった。 どこかおんなじかというと、「みずからも守れない国など破壊して作りなおせばよいのだ」と吠える軍人が反乱を起こすところ。台詞の主は、旧帝国海軍の大佐(ローレライ)だ …

映画>虎の尾を踏む男達

『虎の尾を踏む男達』(黒澤明監督/1945)。 義経一行の安宅の関越えにまつわる物語。というか、歌舞伎の勧進帳そのものであって、「旅の衣は鈴懸の~」というあの唄も、歌唱風に流れる。 弁慶役の大河内傳次郎と、強力役のエノケンの対比の面白さが見どころなんだけど、まあどちらもお見事。特に大河内傳次郎という人の風格、迫 …

映画>黄金狂時代

今年の3月15日はのっぴきならない日であって、大きなコンペと確定申告が重なった。しかも定期媒体の送りの真っ最中で、新しい仕事の立ち上げもあり、四つまとめて同時進行で気が抜けない状況なのだが、あと15分で「その日」になってしまう。 今、こうやって書いているから、山は越したのだろうか。どうなんだろうな。 そんなサナ …

映画>レッド・オクトーバーを追え

『レッド・オクトーバーを追え』(ジョン・マクティアナン監督/1990)。 ジャック・ライアンシリーズは大好きで、確か全巻読んだと思う。ちょうど自分の子どもが幼稚園に行きだして、それまで「男」だったのが「父親」になり、生きることとか働くということが、そのまま家族を守ることであることに気づき始めた頃で(女は即座に「母 …

映画>イントレランス

『イントレランス』(D.W.グリフィス監督/1916)。 最新鋭無人ステルス機の後は、90年前のサイレント映画だ。観始めて数分間は、さすがにこの振幅の大きさに、脳がメマイする思いだったが、すぐ慣れた。 2時間42分の大作。全編を通してイントレランス(不寛容)が、いかに人間を不幸にするかというお話で、時代ごとに4 …