映画>2001年宇宙の旅
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『2001年宇宙の旅』(スタンリー・キューブリック監督/1968)。ご存知、アーサー・C・クラーク原作。
この映画は、画面から何か特別な波動を発しているにちがいない。眠くなるのだ。眠くなる場所も決まっていて、例の探査機内で発狂したコンピューターHAL9000を「殺す」、その次のシーンから。何かサイケな色彩の画面が出てきて、男が食事をしてるかと思ったらベッドで老人が死に、「宇宙の子供」に転生して中空に漂う。あれ、と思ったらエンディングだ。このあたり、意識がとぎれとぎれなので、何がなんだかわからない。
疲れてたんだろうと思って、翌日、HALのシーンから観なおしたら、また同じところで眠くなる。だもので、エンディングがどこでどうなっているのかわからず、映画を観た気がしない。三度目を観ようかとも思うのだが、忙しくなってきたので無理。まあ、断片にも本質は宿るのだろうから、これでもいいか。
例のモノリスをはじめ、いろいろ、象徴的な事物やシーンが多くて、それぞれに詩の言葉のようにエッジがシャープで、ただ、ほうほうと見ているだけでも面白い。
猿が人類に「進化」した時も、コンピューターが意思的に「進化」した時も、このモノリスがどこやらで不思議な波動を発していて、そいつは知恵の板ともいうべきものなのだけれど、どうも知恵などもつとろくなことにはならない。
青い地球がひたすらに美しく、それを背景に漆黒の空間をゆく宇宙船のBGMは、「美しく青きドナウ」。音楽としては「ツァラトストラ」よりも、こちらの方が印象に残った。