いつの頃からか、おそらくPRIDEが始まってからこっち、といってもいいのだと思うけれど、プロレスはかなり高度なイマジネーションがなくては、楽しめないジャンルになってしまった。あるいは、観客のイマジネーションという、助け船にすら耐えら
映画>北辰斜にさすところ
『北辰斜にさすところ』(神山征二郎監督/2007)。 旧制五高(現熊本大学)の100周年記念として、ライバル高であった七高(現鹿児島大学)との野球の試合を人吉でやるというお話。 中学時代に読んだ北杜夫の一連のエッセイの影響で、旧制高
角÷H2O
結果としてぼくの今の生き方を決めてしまったことになる広告コピーがあり、それを書いた仲畑貴志というコピーライターがいる。 1976年6月25日の日記に書き写していたものがあったので、書いておく。 ぼくが16歳の梅雨じぶん。それまで広
多感なおじさん
同年代くらいの友人のブログを読んだりしていると、「どうも年のせいか涙もろくなった」とか「涙腺がゆるんできて困る」みたいな書き込みがけっこうあり、そういうものを読むたびに、「おれ、いくつだっけ」とあらためて思ったりする。そのくらい、自
郷愁の不在
ひろすけさんのブログで紹介されていた1981年のサントリーのCF。彼は泣かせるといっていた。私も泣きはしないけれど、心の中に何か忘れていたものに気づいた気がした。 おそらくこの30年の間に、日本人が忘れてしまった最大のものは「郷愁」
白い船、青い船
なんか大昔の「日立ミュージックイン・ハイフォニック」のテーマソングみたいなタイトルですが。 昨日のヤマハW-27EFを、試しに白く塗ってみました。上がオリジナル、下が加工後。プロのデザイナーに頼んだのですが、うまいことやるものですな
ヤマハW-27について
先日ここに書いたヤマハW-27HFは、まさに一目惚れ状態だったのだけれど、どうせのことならもう一回り大きな115馬力のエンジンを使いたくなってきた。 つまり巡航4000回転で何ノット出るかという話である。あるいは、巡航15~20ノッ
ベイフィッシャー27
気になっていた船の整備が済んだと連絡があったので、見に行ってみた。 ヤマハのW-27HFという和船の艇体に、スズキDF90という4サイクル船外機をつけた中古艇である。宮崎市内海港に浮いていたそいつは、陸上で見るよりこじんまりと見え
ヒットとは何か
日本シリーズ第6戦を6回から見た。部屋を暗くしてプロジェクターで映してみると、思いのほか地デジの画が綺麗なので、それにつられて見ていたら、なんだか昔の高校野球のような大熱戦となり、一寸先がわからない、ぐちゃぐちゃの展開となって結局ゲ
二隻目の船のこと
門川沖で釣りをするにあたって、24フィートディーゼル30馬力の富美丸では力不足、ということはないのだけれど、いっぱいいっぱいではあることに気づいた。横安定性もサイズにしてはよくはないし、エンジン全速で11ノットという鈍足もどうなんだ
最近観た映画
『座頭市 あばれ火祭り』(三隅研次監督/1970)。 なにげにつけた日本映画専門チャンネルでちょうど始まるところで、普通なら観ることもないのだけれど、「撮影:宮川一夫」というクレジットにひかれ、ついでに「ハイビジョン化」という文言に