ヤマハW-27について
先日ここに書いたヤマハW-27HFは、まさに一目惚れ状態だったのだけれど、どうせのことならもう一回り大きな115馬力のエンジンを使いたくなってきた。
つまり巡航4000回転で何ノット出るかという話である。あるいは、巡航15~20ノットで何回転になるかということ。おそらく27フィートに90馬力と、115馬力では、巡航速度(最大速度の5割~7割のどこか)で走っている時に、燃費は115馬力の方がちょっと良いんではないかと考えてみたわけだ。
もうひとつ、ちょっと荒れてきた時など、エンジンに余裕がある方がうれしいということもある。たいして変わらんだろうという気もしないでもないのだが、趣味というのはもともと気のもんだから、この直観というか妄想もまた、趣味のうちということで。
WEBを観ていたら、近所のマリーナにW-27HFに115馬力を積んだ船が出ていた。夕方、出かけていったら、まさにそこにあったので「あの船を見せてください」というと「さっき売れました」とのこと。
その代わりに、W-27EFという12年前まで作っていた船体に、ホンダの115馬力(4サイクル)と、ヤマハの140馬力(2サイクル)を積んだやつが売りに出ているという。まあ、今となっては2サイクルもなんだということで、ホンダ115馬力の方を見てみることにした。こんな船である。
そう、この船は青いのだ(笑)。こないだの船の何にひかれたかというと、「和船なのに白い船体」であったことが、明確になった。ついでにいうと、あの現代的な丸っこいコンソールだろう。和船っぽくないのだ。
この船もコンソールがやや前寄りにあり、形もそこそこ洗練されていて、もろに和船という感じではないのだが、やはり「和船です」という感じは色濃く残る。で、まあ色のことはともかくとして、1998年に登場したW-27HFと、それ以前のW-27EFがどうちがうのか、マリーナの従業員の人に聞いてきた。
「HFの方がちょっと幅が広いけど、乗ってみてどうなんでしょう。横安定性とか差はありますか」
「一緒だと思いますけどね。ただ、宮崎ではEFの方がいいという人もいます」
「ちょっと細いから波切りがいいとか」
「うーん。ほんのわずかなことですが、すこーし重心が低いかも」
「そうなんだ」
「追い波を受けている時に、挙動がちょっとだけ安定するかなー」
「幅の広いHFの方が安定がいいかなと思ってました」
「まあ、わからない範囲ですよ。通常の状態では差はまったくないと思います」
「最大馬力は90馬力ってカタログにあったけど、115馬力で大丈夫なんですか」
「そのくらいなら大丈夫。150馬力となると船検もむずかしくなるけど、できることはできます」
「やっぱり大きい方が?」
「それは安心ですね。乗ってみますか?」
ということで、もやいを解いてエンジン始動。一瞬だけ全速に入れると、加速で体が後ろにもっていかれそうになった。これ、けっこう速いかもしれん。ということは、2スト140馬力の方は相当なかっ飛び船だな。
EFからHFへの更新は、必ずしもバージョンアップとだけ解釈すべきものでもないこともわかった。やはり一長一短であり、海域ごとの事情というものもあるのだろう。「白い船体」については、ゲルコートを塗り直せばすむ話かもしれないし...。
と、選択肢がやや広がった気がするわけだが、W-27はW-27なんだろうな。これからオフシーズンに入るので、のんびり考えるてみるのもいいかなと思う。
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