二隻目の船のこと
門川沖で釣りをするにあたって、24フィートディーゼル30馬力の富美丸では力不足、ということはないのだけれど、いっぱいいっぱいではあることに気づいた。横安定性もサイズにしてはよくはないし、エンジン全速で11ノットという鈍足もどうなんだろうと。ただし、1日釣って何百円という燃費はおおいに魅力ではあるのだけど。
このままでもいけることはいける。あえて買い換える必要があるかというと、たぶんノーである。でも、同じヤマハの和船でも27フィートとなると、ぐっと安定性が増すことも知り、これに90馬力の船外機となると、速力も24ノットほどは出せそうだ。
で、先の日記に書いた和船(W-27HF+スズキDF90)の整備が済んだと連絡があった。こないだ「試乗はできるの?」と聞いたこともあって、明日、海に降ろすという。たぶん、私のために降ろすのだろうから、これは乗りに行かねばなるまい。そして、十分に吟味してからの話ではあるけれど、どうもけっこうな確率でこの船を買ってしまいそうな気がしている。そんな予感がしてならない。
そうなると、富美丸をどうするかということを、あらかじめ考えておかなくてはならない。
売りに出すとしても、新艇が来てしまえば、売れるまでの係留場所がない。あるいは、売れるまで富美丸に乗り続けることになる。業者に委託すれば、陸上保管で預かってくれるのだろうけれど...・。
そのようなことをクリアして、仮に早くに売れたとしても、たいした値段にはなるまい。もろもろ考えた結果、ひとつの方向として、さらに夢のような話を思いつく。
門川に新艇を繋留して、富美丸を大堂津に移すことで、宮崎県南、県北に船を置く二隻態勢の確立というやつだ。なんというおそろしいことを考えるのだとわれながら思うのだが、乗りかかった船とはこのことだ。やるならとことん、やってみればよかではないかと、おそらく親父が生きていたらそういう。
なぜ大堂津かというと、日南市にあるこの港は、南郷大島が自然の防波堤となって一帯は波が静かで、夫婦浦だの水島だのと島や岩礁が点在して、実に美しい海なのだ。そこで魚が釣れれば申し分ないのだが、この方面の情報収集はまだだ。
串間の友人にそのことを話すと、彼は「なぜ大堂津なんだ。おれがなんとでもするから串間に留めろ」という。もうすでに二隻態勢は既成事実化してきつつあり、焦点は港をどこにするかということに移ってきている。気が早すぎる。まだ船の試乗もしていないのだぞ。
いろいろ思いをめぐらせつつ、夜はふけてゆく。
【マピオン地図】
・日南市大堂津
・富美丸の港(日向市)
・串間市福島港周辺
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