ザ・バースデイクラブ

80年代後半に福岡で活躍した、ザ・バースデイクラブというバンドがあった。ぼくが知っていた頃はアマチュアだったのだけれど、91年に東急系の会社からデビュー。見本盤のCDをもらって聴いてみたのだが、アマチュア時代の一発録りの方が、彼らの持ち味のまっすぐなロックが伝わってよほどよかったと思う。はっきりいうと、一発録りのデモテ …

本>岩城宏之「森のうた」「フィルハーモニーの風景」

なんか岩城さんづいちゃったようで、2冊読んだ。この人は文章も天才的だという話は聞いていたけれど、これまで読んでなかった。 「森のうた」は、芸大時代の山本直純との、はちゃめちゃ青春記。戦後さほどたっていない時代、芸大の木造校舎を舞台に、指揮棒を振りたくてたまらない作曲科のナオズミと打楽器科のイワキが、学生たちをだまくら …

鹿児島は110ミリの雨

何年か前、霧島の麓で1時間に60ミリの雨というのに遭遇したことがあった。ほんとにタライをひっくり返したような勢いであって、車のワイパーなどはまったく効かず、真っ白な視界の中、車を路肩に寄せてしばらくなんにもできないでいた。どわわ、どわわといった感じの音響があたりを包んで、心細いことなんであった。 昨日は、鹿児島市垂水 …

岩城宏之の言葉

あれはたぶん、1975年の3月の終わりか4月の始めだったと思う。中学の卒業式を終えて高校の入学を待つ、なんだか宙ぶらりんな春休みの午後に、FMラジオからこの人の声が流れてきた。「新人に贈るなんとか」といった趣旨の番組だったのだろう、岩城さんが妙に熱のこもった口調で語っていた。 人の言葉が血肉になる、ということはその後 …

映画>真昼の決闘

『真昼の決闘』(フレッド・ジンネマン監督/1952)。 さすがに映画オンチのワタシでも、この映画はこれまで3回くらいテレビやビデオで観ていた。おそらくはアメリカが「北高南低」だった時代の、南部だか西部だか南西部だかの、忘れられたような小さな町のお話。メキシコ人の女が経営者として店を営むくらいだから、たぶん国境から …

映画>アラキメンタリ

『アラキメンタリ』(トラヴィス・クローゼ監督/2005)。 20歳前後の頃に知った荒木経惟という写真家は、あまりに現代的すぎてぼくにはついていけなかった。ついていこうとしても、そのスピード感に物理的に追いついていけないというようなところがあって、追いつけないものは追いかけても仕方がないから、彼が猛スピードであっち …

石井智宏という希望

新日本プロレス。6月17日(土)大和スポーツセンター 。SXWで見た。 最近の新日本は、リングの上があまりに痛々しくて長いこと見てなかったのだけど、ひさしぶりに見てみたら、熱気が少し戻っているというか、わりあいプロレスになっている。ただ、下から見上げるカメラアングルは非常に違和感があった。 光っていたのは石井智宏と …

自分の名を検索してみる

世間で噂になったり人様の話にのぼったりするような人間でもないので、世間の評判というものを気にしたことがない。だから、ネットで自分の名前やハンドルを検索するということも、ほとんどない。ただ、ぼくのような者でも、ネットでなんやかやとやってきたので、たとえばGoogleでいくつかヒットするにはする。 でも、たいてい自分の書 …

ヤブレカブレの釣り

釣りというのは、ちょくちょくヤブレカブレな状況というものが出現する。 沖波止でいきなり雷雨に見舞われて、逃げ場がなく、しょうがないからそのまま濡れねずみになって釣りをしていたらチヌがかかり、タモの準備がなくて、えいやで抜き上げたら竿が折れてチヌも逃げて、雨でザバザバになった撒き餌を再度こねくりまわしながら海をにらみつ …

理想のキス竿

ひさしぶりに釣りに出たものだから、またもや道具熱に火がついた。というわけではなくて、なんと手持ちのキス竿を2本、リールごと現場に置き忘れてしまったのだった。美しい思い出と引き換えだからいいのだけど、一本はぼくが理想のキス竿と思っていたものだった。 シマノの小継海煌2ー240。ごくたまにしか行かないにしても、手こぎゴム …