鮎近くして牧水

午前中、東郷町の若山牧水記念館と生家を取材。目の前を流れている坪谷川は、幼少時の牧水が父親と鮎を釣った川であって、牧水には鮎の歌が多い。 ふるさとの日向の山の荒渓の流清うして鮎多く棲みき である。 故郷の渓荒くして砂あらず岩を飛び飛び鮎は釣りにき とくると、 鮎師なら、その川相まで目に浮かぶだろう。いい川である。「 …

石吾克也さんのこと

あら。石吾さん、ここ読んでたのね。なんか悪さを見つかったみたいで、気の利いた言い訳も思いつかなかったですわ。 さっき、渋谷で飲んでるという石吾さんから電話があって 「OOO-28のクラプトンシグネチャーを買ったんだってね」 「どどうしてそれを」 「なんかスピーカーと比較して考察してるということで」 「あわわわ」  …

長渕剛さんのこと

はずみだから、長淵さんのことを書くが、特に知り合いというわけではなく、先輩として憧れていたわけでもない。当時の印象としては、「ギターがうまいなあ」ということと「いろんな人がいるなあ」といったくらいのものだった。 高校入学直後から疾風怒濤期に突入したぼくは、あちこちでさまざまなものに出会い、また巻き込まれつつも、学校で …

白男川さんのこと

中学時代、適当に詩を書いたり喧嘩をしたりしながら、まずまず、普通の田舎の中学生をしていたぼくは、そのまま田舎の高校生となった。 進んだのは鹿児島県立鹿児島南高校というところで、教育県である鹿児島にあって、牧場にもたとえられるのほほんとした雰囲気はかなり例外的なものといえた。一貫校でもなんでもなく、ただの偶然なのだが、 …

河内健二という記憶

16歳の頃。ぼくにポール・サイモンを教えてくれたそいつは、ニコンではなかったけれど、オリンパスのカメラを持っていて、コダクロームではなくてエクタクロームで撮った花の写真などを、ハンディなスライドビュアでもって見せてくれたりした。 上の三行に出てくる単語のすべては、当時のぼくの人生において初出のものであって、ついでにい …

ヘキサーを買うこと

B型であるせいか、時々、突発的逆上的行動に出ることがある。山下洋輔風にいえば「一気に勝負に出て自滅」というパターンなのだが、最近は、さすがにそのあたりの呼吸がわかってきて、自滅まではしない。これはこれで、情けないことではある。 昨日の夕方、カメラマンの深澤猛志君と打ち合わせをしていて、カメラの話になった。 「何時だ …

TC-1とGR1

かさばる一眼レフを使っている人が、ちょっといいコンパクトカメラをほしがるのは、カメラおたくの常道なのだそうだ。 そしてそういう人が、特に28mmに限定すれば、常に迷う2機種というのがあって、リコーのGR1とミノルタのTC-1。なのだそうだ。 見事にこのパターンにはまってしまっていて、今日は半日かけて、この両者を比較 …

二人のカメラマンと

思うに、最近、芥川仁さんや黒木一明さんと仕事をするようになったことが影響しているのだろうと思う。 お二人とも、カメラマンというよりは強烈な自我(あえて自我という)をもつ写真家であって、こういう人を「ぼくの」作品である出版物に取り込むというのは、それなりのエネルギーもいるのだが、とても楽しいことだった。 芥川さん、黒 …

銀塩コンパクトがほしい

正直いってデジカメが出てくるまでは、銀塩カメラという言葉すら知らなかった。 ネット歴15年、インターネット元年の95年にはHP開設にこぎつけた自分としては、表現の場は(あるいは生活の場といってもいいけれど)、とっくにネットなのであって、必然的にカメラといえばデジカメなのであって、今さらフィルムを装填するようなカメラが …

ギターの「鳴り」について

OOO-28ECのおかげで、長年抱いていた「ギターにおける鳴り」についての 認識がだいぶ変わってきたので、書いておく。 長岡鉄男が「スピーカーは能率である」と断言していて、 それはまったくもっともなことであり、能率の高いスピーカーは 音離れが良く、ダイナミックレンジが広大で、音楽をいきいきと表現する。 ・・・傾向があ …