映画>北極の基地 潜航大作戦
;)
『北極の基地 潜航大作戦』(ジョン・スタージェス監督/1968)。
昨夜は、スタージェス監督の原作ものアクション二本立てという趣向だった。一本目の原作は「女王陛下のユリシーズ号」のアリステア・マクリーン。原題は「ICE STATION ZEBRA」というのだけど、この原題の緊張感とか字面の良さを、なんでまあこんな風に変えてしまうのでしょうね。大体、北極の基地と潜航大作戦の間にある半角スペースはなんなのだ。
とまあ、ケチをつけるとすればこのくらい。特撮はお金がなかったのか技術がなかったのか、かなりしょぼいし、アクションシーンもたいしたことはないけれど、「なぜ北極の基地に行かなければならないのか。そこに何があるのか」という謎だけで前半を引っぱっていくのは、それなりに面白かった。
タネあかしの場面も、ラストのどんでん返しの場面も、ほとんどインパクトも盛り上がりもないままに淡々と進むので、映画としてはなーんだという感じもあるのだけれど、あまり悪口をいう気になれない。アンプじゃないけど、たぶんAB級といったところの映画なんだろう。まずまず、これはこれでいいし、特撮が急速に進化する直前の時代(1968)であってみれば、そういう意味の時代を感じられて面白いともいえる。
なんか、田中小実昌を読んだものだから、映画の出来に寛容になったのかもしれない。彼は「つまらない映画を観なくてはならない。つまらない映画を観ると人間が成長するのだ」みたいなことを言っていた。なるほどと思う。『ローレライ』をのぞく。