2011年11月 4日

VICTOR DLA-HD350のこと

おととい、新プロジェクターDLA-HD350が到着。さっそく何か感想を書こうかなと思ったのだけど、つい映画に引き込まれてしまって、忘れていた。つまり、それだけすごい画なのだった。

この3日間で観た映画は、『ベニイ・グッドマン物語』『カンフーパンダ』『素晴らしき哉、人生』『レッドオクトーバーを追え』『ライトスタッフ』『リオ・ブラボー』。いずれもお気に入りの映画。

黒の沈み込みが、これまでとは違う。夜、黒い車が走ってきて、そのボディに光が映り込むというような場面などは、ああ、これが映画における黒なんだなと。従来の透過式液晶だと、「ここは黒ですからね、ほんとはちょっとちがうけど」というような、「黒の約束」の上で観ていた感じなのだけれど、深々として、奥行きのある黒だ。

それから、DVDの画質も予想以上だった。 DVDのフォーマットは720x480ピクセルであり、PS3のアップスケーリングで1080iになるとはいっても、元がDVDであるものを1920x1080を100インチまで拡大して映して、ここまできれいだとは思わなかった。『カンフーパンダ』など、液晶テレビに映しているほど精細感があった。

まだBlu-rayソフトは試していないのだけれど、これならDVDの画質でも当分、文句なく楽しめるじゃないかと思う。

ただ、設置には少し苦労しそうだ。TW-600はレンズシフトの上下方向がそれぞれ100%あったのに、こちらは80%しかない。これが効いて、うちのような床から130cm立ち上がったところが、スクリーン(白壁)の下端に位置するような映写をしていると、これまでのテーブルでは高さが足りない。

高さ67cmの小さなテーブルを買ってきたら、サイズ的にはいいのだけど、どうも安定感が良くない。これまでのテーブルに、高さ25cmの自作オーディオラックを載せたら、とりあえずなんとかなった。でも、本体が大きくて重いので(重量はTW-600の3倍くらいある)、設置位置の高さもあって、存在感ありすぎである。

もっとカジュアルに、楽して映したいのだが、天吊りもできない部屋の構造なので、位置はここしかない。これは慣れるしかないのだろう。ちなみに、左右方向のレンズシフトはないので、レンズを常にスクリーン正面に置く必要がある。

画の方は、文句なし。色むらもまったくない。白は白、黒は黒で見事に映り、グラデーションも細かく、深い。発色は良すぎるほどなので、設定で少し色を薄くしたりすることを試している。

720Pの透過型液晶からの買い換えだったのだが、この6年の間に、液晶プロジェクターは反射型1080Pが主流になり、HDMI接続が当たり前になり、PS3のアップスケーリングは予想を超えて良好であり、さらにBlu-rayがじわじわと普及しと、確かに大きく進歩した。

解像度、精細感が上がると画が自然で奥行きがあり、情報量は増えているのに、長時間観ていても疲れないものであることも、今回初めてわかったことだった。

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