ONKYO GX-D90を買うこと
MARK AUDIOのALPAIR6あたりでPCスピーカーを自作しようかと思っていたのだけど、この際、普通の市販スピーカーの音も聴いてみようということで、価格のわりには評判の良いONKYO GX-D90を買ってみた。ペアで11755円。
9cmウーハーにドームツイーターがついた2wayで、アンプ内蔵。サイズは123x229x195、重量はRがアンプ込みで3.2kg、Lが1.7kg。パルスノイズを除去するVLSCという技術が、ひとつの売りになっている。
さっそく試聴。
うーん...。確かに今まで使っていたPCスピーカーでは聞こえなかった低域が出ているけれど、音の抜けが良くない。肝心の中域の躍動感がなくて、全体に鼻づまりみたいな音がする。音量を下げるとはっきりするのだが、どうも繊細な音が出ていなくて、余韻やエコーのような音が聞こえない。一言でいうと音が鈍い。
BASSをしぼってTREBLEを上げて、サランネットを外して、どうにか体裁が整う感じ。それも「遠目に見て」であって、PCのようなニアフィールドだと、アラばかり見えてしまう。
というのが、本日現在の感想。もちろん、ユニットのエージングはゼロなので、大幅に変わっていく可能性はある。
これまで使っていたのは、ALTEC LANSING のGCS100という、ほぼバッタもんみたいな2000円のスピーカーである。こいつは低域はまったく出ないし、明らかに歪みも多いのだけれど、中域が前に張り出して躍動感があり、それなりに反応が速いので、いいところもあった。
そもそも、こちらは長年フォステクスのフルレンジばかり聴いているので、耳が「中域」「反応の速さ」「余韻」といった要素に偏っている可能性も十分にある。でも、それが音楽を聴くのには、大切なところだろうと思うのだけどな。
ただ、たしかにコストパフォーマンスは高いのだろう。イヤホンでiPodを聴いているうちの子供たちには、せめてこのくらいのスピーカーで、空気が震える音を聴いてくれたらなと思う。
コメントする
(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)