2011年3月 8日

カワハギ竿を買う

カワハギ竿を買ったのである。ダイワの早舟カワハギM-180というやつだ。正確には「ハヤフネ カワハギ」というらしい。そもそも早舟といえば、昭和40年代くらいからあるような(正確には知らないけど)由緒ある名前だというのに、なんてこったなのだ。

まあ、どうでもいいのである。今回のセレクトの基準は、1万円以下であることと、せめて竿先部分にだけはSicガイドを使っていること、重量はできれば軽い方がよろしいが、妥協の余地はあります。というくらいのことで、それにぴったりはまったのが、この竿だった。まあ、98gというのは思いがけず軽かったけど。

思い返すに、ほれてほれこんで買った竿というのは、NFTの海煌シリーズしかない。これはボートからキスを釣るのに天下無双の名竿だったけど、4本買って2本なくし、1本折れた。すでにメーカー自体が存在しないので、残る1本は年に1日あるかどうかという黄金の日のために、とっておかなくてはならない。

竿なんてものは、いずれなくしたり折れたりするものだ。という割り切りが、ぼくにはある。特に海だの船だのという場ではそうだ。鮎竿だって最初の竿は、何年か使っているうちに劣化して、18cmくらいの鮎に引かれて、粉を吹きながら折れた。あれがウグイではなくて、竿としては本望であろう。

で、カワハギ竿を買ったからには、カワハギを釣らなくてはならないのだが、実はどこで釣れるのか知らないのである。でも、きっと門川でいいポイントが見つかるはずなのだ。それも、春夏秋冬、釣りたい時に、釣りたいサイズが、釣りたいだけ釣れる場所が。だって、そういう釣りをしてる人がいるのだものな。

鯛ラバで使っているダイワのリザルドというリールをつけてみたら、ちょうどいい塩梅ではあるのだけど、はたと気づいたのは、こいつは右巻きなのである。キャスティングをしない釣りなら、ベイトだって左巻きがいいに決まっている(鯛ラバはちょっとちがうか)。ましてカワハギみたいに、手持ちで誘う釣りなら、右手で竿を扱う方がどう考えても正しいのではないか。

ぼくの場合、「右巻きベイトで、竿尻を右脇にはさんで構える」という、少年の日のバス釣りで身につけた変則技があるので、なんとかなりそうではあるけれど、やはりこれは、左巻きベイトを探さねばなんないと思う。

というわけで、ダイワ、シマノから海釣りで使える左巻きベイトを探してみた。この際、カワハギ専用リールは除外。ああいう軽さの追求の分だけ値段が高くなる、尖鋭的な世界につきあうつもりはないし、そもそも、こちとら、1万円の竿で満足しているような了見なのだからな。250gまでは十分に許容範囲なのだ。

残ったのがダイワのアルファス150、アグレスト100と、シマノのベイゲーム・タイプG。面白いのはベイゲームで、こいつはキャスティングを最初から切り捨てて、なんとかブレーキなどついていない。

そのかわり、102mmもあるパワーハンドルで、ギア比7.0の高荷重を無理からゴリ巻きする。しかも215gと軽い。こういう目的のためにシンプルに特化しながら、カワハギでもカサゴでも、インチクのハマチでも使えるコンセプトというのは、手前船頭のなんでも釣りの立場からすると好ましいと思う。

ただ、このリールは何を考えたか黄色く塗ってあるのだ。それも、こんな黄色は絵の具箱でしか見たことないというくらいに、黄色いのであった。

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コメント

シマノカタログ見てみました。
確かにすごい色の黄色ですね。
いいリールのようですが、持っているとこを見たら思わず吹きだしてしまうかも・・・。
しかしなんでこのカラーなんでしょうねぇ~。

ロッカー Tさん

このさなかにコメントをありがとうございます。ベイゲーム・タイプG、面白いリールですね。コンパクトなハイギアをロングハンドルで、ギアも折れよとぶん回すというのは、いっそ潔いかもしれません。

話のついでであれですが^^;、もし梶木あたりを通ることがあったら、船がどうなっているのか見ていただけないでしょうか^^;。90cmくらいの津波が3度くらい来ているようで…。

まあ、無事だろうとは思うのですが、喜界島の知り合いのところでは、80cmの津波で、繋留していた船首が引きはがされた僚船が沈没したそうで。

あっ!!そうですね。
明日見ておきましょう。
このさなかに!?
確かに。
でも福島は縁あるとこで知人もいるんでものすごく気になってます。
さっき無事が確認できました。

なんだか、普段の生活をしているのが申し訳ないような気もしますね。宮崎港の津波は最大1.6mでしたが、うちはあんな地形なので、津波がくれば最前線になります。

今回、気づいたのですが、仙台市というのは不思議なくらいに宮崎市に似ています。砂浜がつながっていて、川が流れ込んでいて、その川の南側に空港があって…。

宮崎市内の古い神社の記録を見ると、けっこう津波で移転とか壊滅とかいう記述が出てくるのですが、たぶん、あんな感じだったのかなと思います。

お知り合い、無事でよかったですね。

まだ注意報は出ているようなので、
くれぐれも無理はしないでくださいね。

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