2011年1月31日

映画>ベスト・キッド

『ベスト・キッド』(ハラルド・ズワルト監督/2010)。

ミヤギ老人のやつではなくて、ジャッキー・チェンの方。これをセレクトした理由は、第一にBlu-rayであること。第二に昨夜の『ゴッドファーザー』が、あまりにも重素晴らしかったので、今日はなんでもいいから軽いのが観たかった。

ただそれだけの理由で、そんなに期待もしていなかったのだけれど、面白かったなあ。ジャッキー・チェンが、猫背でガニマタのしょぼくれたマンション管理人で、こいつがカンフーの達人。ここへデトロイトから越してきた黒人の母子がいて、息子が圧倒的暴力的いじめを受ける。

「相手にとどめをさす」ことを教わっているカンフー使いの同級生との、この喧嘩の描写は、必要だったのかどうか。ぼくは殴る痛みも殴られる痛みも、ある程度わかるので、相手が抵抗できない状態になってからのパンチというのは、ちょっといやなシーンだったなと思う。ジャッキー・チェンが監督なら、もっと様式的にやるのだろうけど。まあ、気になったのはそのくらい。

主人公の少年の母親は、自動車会社に勤めていて、転勤で北京に子どもを連れてやってくる。デトロイトから北京へというのも、時代の流れだろうし、そういうええとこの人たちが住むマンションや、おそらく私学の学校、非常に美しく整備された公園、そして路地裏の雑踏と混沌を見ていると、なるほど2010年現在の北京って、こんな感じなのかと思う。このへんも、映画の面白いところで、あと30年もすればこの映像がまた歴史としての意味をもったりしてくるのだろう。

Blu-rayはこれで3本目。この映画の画質が最新作としてどのくらいのレベルなのかわからないけれど、これまでDVDばかり観ていた基準からすれば、やっぱりめちゃくちゃに綺麗だ。いずれはフルHDプロジェクターを買うことになるのに決まっているのだが、その前にAVアンプを買って、非圧縮の音声フォーマットがどんなもんだか、確認してみたいと思う。

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