2010年12月 8日

田代まさしに感じたこと

田代まさしについて、少し感じたこと。

この人、2000年9月とと2001年12月にそれぞれ盗撮とのぞきで逮捕されていて、01年の逮捕の時に自宅から覚醒剤が出てきて再逮捕。懲役2年執行猶予3年の刑が確定。

2004年9月には、また覚醒剤取締法と銃刀法違反(ナイフ所持)で逮捕されて、今度は懲役3年6か月の実刑となって収監。2008年6月に出所したのだけれど、2010年9月に麻薬取締法違反(コカイン所持)、さらにまた自宅から覚醒剤が出てきて10月に覚醒剤取締法違反で再逮捕。

つまり、この10年の間に6回逮捕されていて、3年半ほどは刑務所にいたわけである。

この人のことをだめなやつというのはたやすい。弱い人間だということも、自分のことをまともだと思っている人には簡単だろうと思う。でも、悪いやつなのだろうか。弱い人間は、罰を受けなくてはならないのだろうか。

薬物を使うことが社会の迷惑になるというのは、巡りめぐればそうだけれど、ここまで出口のない重荷を背負わせなくてはならない理由はあるのだろうかと思う。

ぼくは、むしろこの人に同情している。薬物依存が「病気」なのであれば、治療が先なのではないかと。たとえばアルコール依存の人が逮捕・収監されることはない。法が体現するということになっている正義というのは、実に曖昧なもののようだ。

そして、こういう人を軽蔑して排除するのではなくて、むしろ有害な薬物が存在する社会の、ある意味での被害者として、社会が支えていく仕組みが必要ではないかと思うのだが。

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