2010年10月 9日

禁煙中の症状について

朝、起きてみたら、どうも体調がよくないので、これ幸いと禁煙してみることにした。今日も元気だタバコがうまいの逆をいってみるという作戦である。

なぜこんなことを思いついたかというと、おそらく「流行っているから」ということなんだろうと思う。10月になってタバコは大幅に値上げされたわけだが、私はゴールデンバットでもいけるので、本来、少々の値上げではびくともしない。だからまあ、値上げは理由にはならない。

とりあえず、朝から現在まで、マイルドセブンライトを1本だけで過ごしている。昼頃、「たばこ60本分」とある電子タバコを買ってきてもらって、くわえていたら、5時には煙が出なくなってしまった。「切れた」らしい。これで1000円はひどいんではないか。

禁煙というのを、ほとんどやったことがないので、どういう戦術をとるかも決めていないのだが、とりあえず今日、どのようなことが起こりつつあるか書いてみたい。

午前10時頃、手元にあったマイルドセブンライト4箱を、ごみ箱に捨てた。ついでに長年使っている灰皿も、分別用のごみ箱に捨てた。この行為に、特に意味はない。捨てるなら、もっとはるか遠い場所に捨てるべきで、家の中のことであれば、いつでも思い返して拾うことができる。現に、1時間後には両方ともごみ箱から拾い出し、元の場所に戻した。

「一気に禁煙しない方がいいんじゃないか。少しずつ本数を減らして、体を慣らした方がうまくいくらしいぜ」

と、私の背骨あたりに棲む小さな人がそうささやいたからだ。こいつのプレゼン能力はすごいので、私も納得して、ごみ箱から拾ったタバコを開けて、1本喫ってみた。まあ、あまりうまくはない。いつもの感じである。

今、日に40本喫うこともあるので、それが10本になれば素晴らしいし、日に10本も喫えることも素晴らしい。win win とはそういうことではないのか。戦略的互恵関係とは、そういうことではないのかと、小人が力説する。その通りだと思いかけて、いやまてよしかしと思い返す。

どうもすでに離脱症状が出ているらしい。こんな風に小人と話すようでは危ない。

昔から困難ことに直面しそうになると、人を巻き込もうとする性格なので、オクサンに電話する。うちのオクサンはバンドや生け花や子供会やなんとかの会とかかんとかの会とかで多忙な人なので、「おーい」と呼べば「はーい」と答えるような距離にはいない。

だから用事がある時はたいてい携帯を鳴らすことになるのだが、この人は携帯には出なくてはならないという観念はない。出るか出ないかは、その時の自分の都合と気持ちおよびかけてきた相手で決める。最後の要素については、私の優先順位はきわめて低いので、一度で出ることは100回のうち3回くらいだ。ふざけた人間だと思うのだが、自分の妻だから仕方がない。

とにかく電話して、禁煙してみようと思うから、なんぞ買ってきてくれと頼んだところ、件の電子タバコがきたわけだ。

午後3時くらいから、両足の太ももあたりに、断続的に温かい液体が流れるような感じが始まった。それはだんだん上の方に移動して、今は背中あたりまできている。不快という感じではないのだが、尋常な状態でもない。

時々、「うおー」とか「がおー」とか叫びたい衝動がきて、実際に叫ぶ。小人がニコチンをよこせといっているのだ。ふふふ。やるもんか。苦しめ苦しめといいつつ、苦しんでいるのは自分だと気づく。やはり、いきなりの禁煙はいかんのではないか。日に10本から始めないか。それが戦略的互恵関係というものではと、また振り出しに戻ったところで、背中に温かい液体が流れていって、がおーと叫ぶわけである。

なかなか面白いのだが、これはいつまで続くのだ?。

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