ビルジを抜くこと
ビルジを抜く、などと書くと、なんだかそれだけでたいそうな海の男になったような気がするのだが、要するに船に水がたまっちゃったので、なんとかしなくてはなんない、という話である。
それだけの話ではあるのだが、こないだ試みた灯油ポンプキコキコ作戦は、絶望的な徒労感のうちにザセツした。それなら電動灯油ポンプはどうだと新品の電池を入れて、お風呂で実験してみたのだが、なかなか高いところまで水を吸い上げるに至らず、やがてポンプが仕事がいやになったらしく、ぷっつり止まってウンともスンともいわなくなった。
こうなれば、ちゃんとしたビルジポンプを買うことになるのだろうな。たかが水を抜くだけのことに、据え付けや配線が面倒だなと思っていたところに朗報。前オーナーのA氏より「ドラム缶用の手動ポンプでたいていは大丈夫だよ」とのこと。
聞けば、ドラム缶の油を移すための、灯油ポンプの巨大版みたいなものがホームセンターに売っていて、なかなかの怪力であるという。そうだろう。根性を入れれば、ドラム缶ひとつの油を移せるのだろうから。
即座にホームセンターに行ってブツを購入し(800円くらい)、その足で1時間半かけて日向の港に着いた頃には、あたりは暮れなんとしていたわけである。さっそくやってみた。

つまり、こうやってポンプの先をエンジンルームに突っ込み、パイプをデッキの排水口に突っ込んで、ポンプ上部の出っぱっている部分を、上下にキコキコやるわけである。キコキコやる分には、先週の灯油ポンプ作戦となんら変わりはないのだが、こちらはモノが大きいだけに、ズポズポとビルジを吸い上げ、ばしゃばしゃと排出する。なかなか景気がよろしい。
しばらくやっていうちに、目に見えて水かさが減ってきた。
うっすらと元の水位が見えると思う。この後、快調に汲み出して、ほとんどビルジはやっつけてしまったのだが、このドラム缶ポンプはある程度の水位がないと水を吸わないことがわかった。最後は、スポンジなりタオルなりで、地道に吸いとるしかないようである。
ここ数日、ずっと心のどこかを占めていたビルジの問題が解決して、心まで軽くなった気がするのだが、まだまだ、この船についてはこんなものではない。指折り数えて12個あった課題のひとつが、なんとかなったというにすぎないのであった。
船いじりの日々は、しばらく続く。
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