2010年3月25日

テレビ台兼用スピーカー(2)

さて、長岡鉄男師設計のテレビ台兼用スピーカー【凱旋門】の後継を考えるという壮大な話を、これから30分なり1時間なりでまとめる無茶をやろうとしているわけである。

まず、基本方針として、凱旋門があまりによく出来ているので、基本構造は踏襲することにする。というか、今、これ以外に思いつかない。とりあえずこれで思考を続けていって、いけそうになければ変更すればよいということにする。まずはサイズから考えてみる。

MX-127AV凱旋門は、幅70cm、奥行き42cmというサイズである。現代の薄型テレビに対応させようとすれば、横幅は最低でも100cmはほしい。置き場所さえあれば、いくら大きくても構わないのだが、強度との兼ね合いということが出てくる。

凱旋門の場合、両サイドを幅10cmの柱(これもスピーカーの容積になっている)で支え、そこに70cmの天板が乗っているので、宙に渡されている部分は50cmしかない。同じ構造を採用するとして、幅が100cmになれば支えのない部分が80cmになり、幅が120cmになれば、100cmになる。42インチテレビの重量は30kgほどだから、これでもつのか心もとない。テレビを載せたとたんに落城・崩壊ということはないだろうけれど、いずれ真ん中がたわんでくるのではないか。

後部に支えの板をつけるという方法もあるけれど(市販品にはこのタイプも多い)、それは最後の手段として、強度とサイズの折り合いのつく構造を、さらに考えてみたら、ラックの幅はどうなるのだということに思いいたった。

フルサイズのAV機器の横幅は42cm前後だから、凱旋門の50cmというのは理想的なサイズである。これが80cmでは空間が無駄になり、100cmでは強度的に無理がある。それならいっそ、真ん中にも幅10cmの柱を立ててみたらどうのか。左右、真ん中に幅10cmの柱を立てて、50cmずつのラック幅を確保するとすれば、全体の横幅は130cmということになる。これなら、堅牢無比。次世代凱旋門のサイズは、横幅130cm、奥行き42cmでいいのではないか。

次はユニットの構成。これもやはり凱旋門を踏襲して、フルレンジ3本とする。これも、今、これ以外に思いつかない。問題は凱旋門と同じFE127Eが使えるかという点だ。もともと、凱旋門の設計はユニット側からみると、かなり常識的でないことになっている。メーカー推奨バスレフの容積が大体10リットル。センターが受け持つ容積が10.3リットルだそうだから、これは良いとして、左右ユニットは18リットルを背負っている。単体では、ちょっとやらない設計だろうと思う。ただし、構造として、バスレフのようでもありダブルバスレフのようでもあるから、ダブルバスレフとしたら、これでも良いことになるのかもしれない。

次世代凱旋門(仮に【凱旋門130】とする)の場合、ざっと計算してみると総容積は79リットルに達する。それぞれ均等に受け持つとして、1ユニットあたり26リットル。完全にダブルバスレフとして動作するなら適正な範囲なのかもしれないけれど、ちょっと大きすぎるのではないかという気がする。推奨箱の2.5倍はさすがに悩む。

そこで、とりあえずFE167Eを引っぱりだしてみる。こちらはバッフル径がFE127Eに比べて41mm大きいので、その分、容積が増えて総容積が約99リットルとなる(計算は大丈夫だろうな)。FE167Eの推奨ボックスの容積は15リットルだから、これでも2倍強ということになる。そのくらいは許容範囲ともいえるのだが、純粋なバスレフとして動作させても大丈夫なのか、ダブルバスレフ的な動作を促すような設計にすべきなのか、そこらへんはよくわからない。

ちなみに、こんな作例もあった。内容積は36リットルくらいになる。
http://www.asahi-net.or.jp/~bk3k-andu/av/av22.html
........................................................................

あれからフォステクスのサイトをのぞいてみたら、FE127EもFE167Eも廃盤になっていた。いわゆるAV対応の防磁型は全滅だ。まあ、ブラウン管がなくなったのだから、防磁型もなくなるのは道理ではあるけれど、ちょうど使い勝手のいいユニットがなくなるのは困る。

何か適当なユニットはないかと探してみたら、FF165Kというちょっと意外なものにぶつかった。標準箱はバスレフ25リットルだから、このまま使えそうだ。ただ、どうもFFなんとかKというだけで、バックロードホーンもばりばり鳴らすツワモノかつクセモノの印象があって、確かにm0...7.8g、Q0...0.2とFE168EΣより低い。大体、作例もほとんど聞かないから、こいつはうっかり手が出せない。でも、こういうクセモノがかえってAV用にはいいということもあるから、むずかしいといえばむずかしい。

一応、無理やり今の段階でのスペックを出しておく。

【凱旋門130】

横幅:130cm
高さ:45cm~50cm(ユニットによる)
奥行:44.5cm

ユニットA:FE127×3(バスレフ・もしくはダブルバスレフ 総容積79リットル)
ユニットB:FE167E×3(バスレフ 総容積99リットル)
ユニットC:FF165K(構造はFE167Eと同じ。ユニットは冒険だが、案外AV向き?ただし低音不足で玉砕もありうる)

少し容積を減らすための案として、三本の柱を容積として使わず、吸音材など埋め込んでしまう方法もありか。これによって、FE127Eでユニットあたり20リットル、FE167Eで27リットルと無難なセンには近づく。

さらにバージョンとして、いっそ柱そのものをなくして、既存のテレビ台の上に置いて使う、超扁平なスピーカーボックスとする方向も。この場合、横幅は70cmでも90cmでも120cmでも、それなりの音はすると思う。

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コメント

う。FE167Eの標準箱の容積を勘違いしていたので訂正しました。正しくは15リットルのようです。ちょっと詰めが必要ですね。

JUNさん ひょせんです

前のエントリーのコメント欄に上ったビック凱旋門、だいぶ姿が浮かんできたようですね。
しかし、FE7Eシリーズが廃盤とは、ショックです。防磁というよりも、バスレフ箱で使える軽量振動板フルレンジということが魅力で、分解能が通常版に比べやや控えめだったこともDVDのドルビーデジタルあたりにはちょうど良い感じでもあったし、8、10、12、16センチはツイーターもいらないし、箱の製作費も含めてハイCPだったんですけどね。すでにコイズミ無線でも完売状態。一旦廃盤・在庫一掃後にFE7Enシリーズとして復活!、はしないでしょうね・・・。

いまさらですが、FE167Eは長岡先生の作例にも、BS-92という内容積28リットルのシンプルなバスレフ箱があって、バランスの良い周波数特性をしています。オリジナルスピーカー設計術にも載っています。

FF165Kはルックスは派手なのですがハイエンドが不足していて、この帯域が落ちているとセリフが違う言葉に聴こえたりすることがあるので、ツイーターを付ける必要があるかも、と思います。

ハイエンドの伸びとバスレフ箱でも使えるという言う点ではFE168Eシグマが妥当なんでしょうけど、やはり値段が・・・。ブルーレイのロスレス音声やリニアPCMの5.1chサラウンドまで視野に入れると、FE168Eシグマのクオリティもオーバー・スペックにはならないかもしれませんが。

ここで大きく方向転換し、ローコストと・高耐入力を狙ってFE126Eを3発用意して、折り曲げ式の共鳴管またはバックロード方式のキャビネットとする、というやや作りにくい方法もありますよ。(^^;
5.1chを視野に入れるなら総容積はD-100が3台分、マトリクス・サラウンドのみなら2台分ということになりますね。
完全に3発独立のキャビネットを合体させる方法もあるし、空気室とスロート部は独立させそこから先は3発まとめてひとつのキャビネットにする(「ケムンパスD」のような考え)なら、少しは作りやすく小さくできるかも、です。
開口部は両サイドか凱旋門のように背面、または、キャビネット全体をキャスターで浮かして支柱部分を利用して開口を底面にもっていくといった方法もあるかと思います。

設計するのがちょっと大変そうですけど・・・。ま、ひとつの案として頭に浮かんだままを無責任に書いてみました。この案でちゃんとまとまった形になるのかは、全然分かりません。(^^;

ひょせんさん

BS-92は設計術3に掲載されているようなのですが、手元のは版が古いのか確認できませんでした。でも、28リットルと標準箱の2倍で普通に動くというのは朗報ですね。

これから外出して、数日後に帰ってきます。福岡から出雲の方へ行くのですが、途中、たぶん携帯からコメントできると思います。

ひょせんさん

7Eシリーズがなくなって、バスレフで適当に鳴らせるユニットの選択肢が、ずいぶん減ってしまいましたね。

FE126Enを3発のバックロードホーンですか。テレビ台としては、超弩級ですけど、横幅が120も130もあれば、そのくらいやってもいいですね。音がいいとなれば、コピーする人も出てくるかも。

どうも現在のところをまとめてみると、凱旋門スタイルにセンターの柱を加えたFE167Eバージョン(ユニットあたり33リットル弱)なら、問題なく鳴りそうですね。

FE127Eバージョン(ユニットあたり26リットル)も、純粋にバスレフとして動作するというよりも、変形のダブルバスレフみたいなものになりそうですから、なんとかなりそうな感じもしないでもありません。ちょっとだけ横幅、奥行き、柱の幅などを削れば少しは内容積を減らせそうですし、FE127Eはゆるいユニットのようですから、多少内容積が大きくなる分にはかまわないような気もします。

と、私に手に負えそうなのはここまで。新たな設計の枠組みから始めるというのは、ちと無理そうです^^;。

JUNさん ひょせんです

テレビ台兼用スピーカーのスケッチを描いてみました。(^o^)
まだまだ途中の段階ですが、ユニットはFE167Eを3発、基本的にはバスレフ箱です。

http://www.dokidoki.ne.jp/home2/yh1305/bbs-pic/MX-SP_001.jpg

バックロード案はとても面倒で、簡単にはまとまりそうもないので、自分で言ったものの、とりあえず却下しました。(笑)
もしやるとすれば、背の低いバックロードを3つ作って左右とセンターに並べ、その上に天板を置いてテレビを載せるのが一番簡単でしょう。

調べてみると長岡先生にはFF165Kにもシンプルなバスレフ箱の作例があって、それを見ると、FE167Eと同様の1発あたり30リットルで使えるようです。やはりツイーターは欲しいですが、10kHz以上がバッサリ落ちているので、ツイーターとの相性はむしろ良いです。

組立時の釘打ちやネジ締めのしやすさを考慮して、3本の柱(幅は9センチ)には凱旋門同様にバスレフ・ダクトを仕込んでありますが、柱は外縁から少し中に入ったところに立っていて3本あるので、ルックス的には「凱旋門」とは言えなくなっています。臆面もなくギリシャ神殿にあやかって、「パルテノン」とでもしましょうか?(笑)

この図では、全幅は135センチ、奥行き43センチ。ユニットが付いているバッフルの高さは22センチ、棚の幅は51センチで高さは20センチ、底板の厚さは3センチなので、全高は45センチです。板の厚さは15ミリですが、もちろん板取図まだ描いていません。(^^;
54インチまでなら横幅がはみ出しませんから、来月発売の3D対応のパナソニックのプラズマ・テレビだって置けますよ。~\(^O^)/~

右側の図はセンターライン上のカット図です。
凱旋門のように、内部の仕切り板には穴を開けて、3つの箱がゆるくつながるようにすると、のびのびした感じが出やすいと思います。

3つの箱それぞれにバスレフ・ダクトが付いていますが、マトリクス再生の場合には、センターのダクトの出口をスポンジで塞いで、全体でひとつのダブル・バスレフ箱っぽい動作をさせるという使い方も試せます。ダクトの総面積は減りますが、チューニング周波数は下がります。

5.1chのフロント3chとして鳴らす場合には、センターのダクトも動作させます。内部の仕切り板の穴はそのままでも良く、板でふさいで各々の箱を完全に独立させるのでも良いと思います。ふさいだほうがダクトのチューニング周波数が上がり、音も少しタイトになると思います。AV用途には、穴はそのままのほうが良いかもしれません。

と、まぁ、こんな感じです。

あと、ちょっと気になっているのが、FE166Enがこういったバスレフ箱で使えないかということです。かつて長岡先生がFE168シグマをSS-66「モアイ」やBS-168「ノヴァ」で使ったのなら、FE166Enだって使えるのではないか・・・。将来的なユニット交換も大丈夫でしょうし。
箱の容積、バスレフ・ダクトともにより大型化しないといけないかもしれませんが、もし使えるのなら、マトリクス再生での音質も良くなるし、5.1ch再生ではリアにR-101を持ってくればバランスよく鳴ると思います。

ひょさんさん

パルテノン、素晴らしい^^。左右の柱が少し引っ込んでいるのは、何か理由があるのだろうと思いますが、容積のことでしたら、もう気にしないで全部の柱を幅10cmにして、左右の面を合わせてみたいですね。私はそそっかしいので、このでっぱりで膝とか打ちそうで^^;。

それにしても、パルテノン。ネーミングも素晴らしいので、これ、流行りますね。凱旋門も、「MX-127AV」のままだったら、あれほど多くの人が作らなかったろうと思います

BS-168ノヴァは、私も友人のやつを作ったことがありました。作りたての音しか聴いていないので評価はできないのですが、どこもかしこも2枚重ねで、めちゃくちゃ頑丈な箱でしたね。

パルテノン計画は、多くの人に楽しんでもらおうと思えば、現用のユニットの方がいいのでしょうけど、FE166Enというのも、これまた手強そうです。台湾ユニットはmoやQ0のデータがないやつも多いし。

ところで本家凱旋門ですが、あのユニットで、あの構造で、30hz付近が一応確保され、40~50hzがもりもり出てくるのは、どういう理由とお考えでしょうか。私には、どうにも不思議なことのように思われ。

JUNさん ひょせんです

「凱旋門」は「SONY プロフィール・プロ」に代表されるような、四角四面なブラウン管テレビのルックスにはもってこいのデザインだと思いますが、「パルテノン(仮称)」の柱が引っ込んできるのは、薄型テレビではスタンド部がくびれているので、ラック・スピーカーにもそのイメージを踏襲しようと思ったのと、組み立て(特に釘打ちで作る場合)のしやすさが理由です。
でも、たしかに柱が引っ込んでいると「凱旋門」ほどの見た目のシンプルさはないですね。まだまだ途中段階のスケッチですから、また何か良い案が浮かぶこともあるかもしれません。(^ ^)

それと、左右のユニットがバッフル端ぎりぎりではなく少し内側にあるのは、あまり間隔が広すぎると(図では88センチ)、マトリスク再生での音場感が希薄になるのではないかと考えたからです。
また、この位置だと、各々のキャビのセンターの位置にユニットがあることで、定在波の節の発生を抑えて、特定の周波数の落ち込みを防ぐ効果もあると思われます。
それに加えて、5.1ch再生している映画館でも、左右のスピーカーはスクリーンの端から少し内側に入ったところに設置されているので、そのことからも、このほうが良いだろうも考えました。


> 本家凱旋門ですが、あのユニットで、あの構造で、30hz付近が一応確保され、
> 40~50hzがもりもり出てくるのは、どういう理由とお考えでしょうか。

あくまで推論ですが・・・
まず、センター・ユニットが付いただけのダブル・バスレフ箱とみると、第二キャビが合計36リットルもあって大き過ぎです。しかしこれは、重低音域の伸びや聴感上の余裕は出しやすく、その反面、中低音域のレベルは低下して中だるみの特性になります。
この状態で左右の第二キャビにそれぞれユニットが取り付けられているため、このユニットと第二キャビがゆるくバスレフ箱的な動作をし、ダクトがやや高い周波数で低音を補強することによって中低音域の落ち込みを埋め、全体で厚みのある低音感が出ているのではないかと推測します。

ただ、「凱旋門」全体で見ると、計算上はダクトのチューニング周波数は50Hzであり、製作記事にある完成直後の周波数特性でも低域は50Hz以下はほとんど出ていないのですが、長年鳴らし込んでいるうちに振動板のサスペンションが緩んで低域が伸びていることも考えられます。
それに加えて、なぜかマトリクス再生では、分解能が向上したり、ハイエンド、ローエンドともにレンジが広がって聴こえるという、不思議な現象が起こるようです。


> E166Enというのも、これまた手強そうです。

FE166EnはスペックではQoがFE168シグマよりもさらに小さく、それからするとバスレフ向きとは言えないのですが、マグネットの大きさはFF165Kと同じで、ほぼ同等であろう前身のFE166Eの測定データを見ると、制動力の強さの目安ともなるFoでのインピーダンス曲線の山の高さと大きさはFE168シグマやFF165Kよりも小さく、E167Eと同等程度となっています。

BS-168「ノヴァ」は容積46リットルでしたが、FE166Enだと1本あたり40リットル強でダクトを大きめに設計すれば、普通に聴ける音になるのではないかと思えてきました。
マトリスク接続する「凱旋門」方式の鳴らし方だと、2本分で120リットルとみなせるので、十分に余裕のあるサウンドが出せると思います。鳴らし始めは鋭い音になるでしょうが、鳴らし込みで低音のソリッドさと量感が両立できるようになると思います。
先日Enにモデル・チェンジしたばかりですから、この先、少なくとも数年間は入手可能な安心感が魅力でもあるんですけどね。(^ ^)

ひょせんさん

私もだんだんと、FE166Enが使えるのではないかという気になってきました^^;。あのユニットはルックス的にはちょっとアレですけど、まともに鳴らすことができれば、相当なポテンシャルがありそうですね。

前身のFE166Eとどう変ったのかよくわかりませんが、Q0は同じ、M0が0.1g小さくなっただけ、マグネット重量も同じなので、ほぼ同等のユニットなのでしょうか。

FE166Eにはバスレフ標準箱として15Lのものが紹介されていたので、E166Enがバスレフで鳴らないことはないだろうと、論理的なひょせんさんとはちがって、私の方はごくおおざっぱなアプローチから、そのように考えております^^;。

>まず、センター・ユニットが付いただけのダブル・バスレフ箱とみると、第二キャビが合計36リットルもあって大き過ぎです。しかしこれは、重低音域の伸びや聴感上の余裕は出しやすく、その反面、中低音域のレベルは低下して中だるみの特性になります。
この状態で左右の第二キャビにそれぞれユニットが取り付けられているため、このユニットと第二キャビがゆるくバスレフ箱的な動作をし、ダクトがやや高い周波数で低音を補強することによって中低音域の落ち込みを埋め、全体で厚みのある低音感が出ているのではないかと推測します。

長い引用ですが明快な説明に、頭がすっきりしました。同様のことはFE166Enでも起こるわけですので、ユニットのキャラクターから、むしろバランスは向上する可能性すらありますね。

P.S.

しげさん、ここ読んでます?

JUNさん、こんばんは。
毎日チェックしてますが、あまりに高度な内容にタジタジです。

ひょせんさん、はじめまして。しげと申します。
数年前に初めてJUNさん家でスーパースワンの音を聞いてから、いつかはスワン、と思っていますが、居住環境的に少し無理があり、一時は長岡さんの本を読みふけっては見たものの、実行に二の足を踏んでいました。

ところが先日52インチ液晶テレビを購入したその日に、なんとタイムリーな事にJUNさんが新テレビ台の構想を打ち上げた訳です。縁とは不思議な物ですね。

現在は42インチテレビ(幅97cm)に90cmのONKYO製スピーカ兼用台を使用していますが、流石に幅126cmの52インチテレビを乗せるには90cmのテレビ台ではバランス的に問題があると感じています。 また音自体に不満を感じています。
そこで自分が考える最良なものは何かというと、音が良いに越したことはありませんが、収納性かつ見栄えとの調和がとれたものとなります。 そのような観点から最大でも10cmスピーカーに抑えたいと思いますが、なんせスピーカー作りには全くの素人ゆえに、はたしてそんな事をして良いものやらと、、、

そんなわけで、宜しければお二方のディスカッションに参入させて頂きたいとおもいますが、いかがでしょうか。

ひょせんです

しげさん、はじめまして。(^^)
テレビの大きさはすでに決まっていますから、それに合わせて台の大きさが次に決まり、それからすると、16センチ・ユニットを候補に入れても大丈夫(というか、やはり画面サイズからすると16センチ口径は欲しいところ)です。(ほんとは14センチ口径あたりが良いと思うんですけど、14センチには手頃なユニットがないんです。)
http://www.dokidoki.ne.jp/home2/yh1305/bbs-pic/MX-SP_001.jpg
の図で、ユニットが付いている横長の板の高さが数センチ変わる程度の差です。(図は16センチ口径です)
値段の差(ユニット3個で7千円程度)以上に、映像と合わせた時の音のバランスが良くなる思いますよ。(^^)


JUNさん
「パルテノン(仮称)」の検討のために、「凱旋門」関連の資料を見ていると、「凱旋門」の製作記事は、もうずっと前に廃刊になった「AV FRONT」というAV誌に1992年に掲載されていたとあります。この頃には「Visic」というAV誌もあって、そちらには8cmバージョンの「王座A」「王座F」が掲載されたともありました。
「長岡鉄男」のネーム・バリューがあったとはいえ、自作のテレビ台スピーカーごときに、写真入りで数ページに渡る記事が掲載されていたことや、その設計仕様もメーカー製や古いスピーカーの教科書にはない型破りな発想だったことなど、当時は自由さがあったというか、今は不自由になっているというか・・・。
そう言うわたし自身も、当時「凱旋門」の記事を見て、「このスピーカー、ちゃんと動作するの?」といぶかしげに思ったことを思い出しました。

今では、国内オーディオ・メーカーまで普通に買える値段の本格スピーカーから手を引き、金持ちの道楽用としか思えない数百万円で重量数百キロもあるようなものにしか力を入れていないようですが、文化としての多様性を否定したこの業界、この先も衰退の一途をたどっていくんじゃんないかと思うと、寂しい限りです・・・。
もっとも、世の中の多くの人は、雑踏の中、ステレオ・イヤホンで聴く圧縮オーディオが高音質だと思い込んでいるから、もはやどうにもならないんでしょうけどね。

と、今日のところは「パルテノン(仮称)」の検討が進んでいないので、このへんで。

しげさん

いらっしゃい^^。テレビは52インチだったのですね。それはもう、パルテノンで決まりでしょう。第一号は、しげさんのサイズに合わせた設計になるかも^^;?

ユニットですが、12cmと16cmはバッフル板の高さが45mmほど変化するだけですので、あまり変わりはなかろうと思います。それよりも、何しろスピーカー(テレビ台)自体が大きなものになりますので、内容積に合うユニットは何だろうということで、いろいろ思いを巡らせているところです。

とはいえ、実際、凱旋門でFE127Eを鳴らしてみると、29インチでは画面サイズより、音の方のスケールが上回る感じですので、52インチでも役不足にならない可能性はあると思います。でも、まあ、特にこだわりがなければ、16cmの方が音にゆとりは出てくるでしょうね。

なんか言い出しっぺのわりには、ひょせんさんにオンブにダッコになりつつあるのですが^^;、何しろ経験がちがいますので…。


ひょせんさん

手元の本にも、王座と王座Fの図面およびf特が載っていました。まあ、f特を見るかぎり凱旋門がベストというのは、そうなんだろうなと思います。

オーディオの衰退、というか、次代を担うべき若い世代の耳の衰退には憂うべきものがありますが、彼らにしても、一度いい音を聴いてしまうと、耳の回路が開くということもありますので、なんかうまいこと、ムーブメントが起きないかなあと思っています。

それよりも、何しろ録音がひどいです。あれをちゃんとした装置でかけると、たぶん聴くにたえない音になるのでしょう。子供が音楽に興味を持ち始めて、iPodでいつも聴いているのですが、丸っこくて鈍い悪録音ならいいのですが、キンキンカンカンの方の悪録音なので、はあーとタメイキをついております。

JUNさん、しげさん

とりあえず、52インチ液晶テレビを載せたスケッチを描いてみました。
http://www.dokidoki.ne.jp/home2/yh1305/bbs-pic/MX-SP_002.jpg
テレビと組み合わせて、見た目で落ち着くバランスはこんな感じでしょうか。ユニットには、丸型のグリルネットを付けてあります。詳しい話は、また後ほど。

しげさん、JUNさん ひょせんです

前回投稿したスケッチ、見ていただけましたでしょうか。
http://www.dokidoki.ne.jp/home2/yh1305/bbs-pic/MX-SP_002.jpg
わたしとしてはこのような感じをイメージしてみました。この図では幅141センチ、高さ47.5センチ、奥行き46センチと想定しています。

3本の柱もキャビネットの容積の一部で、3本それぞれのユニットに対して低音を増強するバスレフ・ダクトが仕込んであり、JUNさんご使用の「凱旋門」のように、普通のステレオ・アンプでマトリクス接続することも、AVアンプを使用した5.1chサラウンドのフロント3.1chとしての使用も想定しています。

わがやのテレビは29インチのブラウン管テレビなのですが、52インチというと画面の面積がその3.3倍、これはスクリーンで考えると120インチと66インチの差、42インチとの比較でも52インチは1.5倍以上の面積ですから、やはり16センチ口径をお勧めしたいところなんです。

これにはもうひとつ理由があって、16センチだとシンプルなバスレフ箱を基にした構造とすることができ、組立も比較的容易ですが、12センチだとダブル・バスレフ構造を取ることになりますので、パーツ数が増え組み立てもやや煩雑になると思います。全体のサイズが大きいだけに、こういった要素も重要なのではないかと考えています。

また、メーカー製の50インチ以上用のラック兼スピーカーを見ると、10センチ口径3発をバスレフ箱または密閉箱で使った場合、18センチ1発とか16センチ2発といったサブ・ウーハーを追加して低音増強していますから、バランス的にそれから大きく外れると、特にAVアンプで5.1ch再生する場合に、十分なパフォーマンスが得られないことが考えられると思います。


JUNさん
「凱旋門」で30Hzあたりも聴こえる理由をもうひとつ推測すると、底板にキャスターを付けている場合、床とのスキマがダクトの延長としてはたらいていることも考えられます。方舟での測定結果では、ダクトの出口から壁までが非常に遠いので低音はすぐに周囲に拡散しまい30Hzは再生不可でしたが、一般家庭では壁際に置くのがごく当たり前ですから、ダクトから出た低音が底部のスキマを通って前に出てくる割合が多くなるため、延長効果が現れているのかもしれません。

「パルテノン(仮称)」のユニットですが、フォステクスのFFシリーズが近々モデル・チェンジするとのことです。実際にはFE-EからEnになった程度の微妙な変化なのだとは思いますが、フォステクスの近年の傾向から妄想すると、センター・キャップがボイスコイル直結となりハイエンドが伸びるとか、もしかするとセンターキャップの材質が純マグネシウムかマグネシウム合金になるとか、振動板にも凸凹が付いて高嶺の花だったFE208ES-Rの超廉価版みたいになるとか、また、あまり望まないことですが、消えたFE7シリーズの代わりに防磁タイプに変わるとか・・・、いやはや妄想のしすぎです。(^^; 今後発表される仕様を見てから、さらにユニットの検討を進めてみたいと思います。

Junさん、ひょせんさん、こんばんは。
まさに52インチ専用設計の様ですね。
先日ヤマダ電気でフォステクス16cmを見てきましたが、たしかにイメージより大きくないと思いました。口径10cm以下へこだわるのは無意味ですね。

ところでアンプはどうしたものかと気がかりです。ONKYOのAVアンプをそのまま使うのも有りと思うのですが、TP21の様にコストパフォーマンスに優れた、常時使用出来る物も魅力的ですね。
それともオーディオ用のプリメインアンプに接続するのが正道なのでしょうか?

しげさん ひょせんです。

なんだか52インチを置くと、ピッタリですね。(^^)
先日のスケッチでは横幅135センチで描いたのですが、あと6センチ広げてみました。

TP21ですが、先日のJUNさんのコメントにもありましたが、ICを使ってそれなりの出力値を得るため、バランス出力となっている可能性が大きく、スケッチに描いたスピーカーを鳴らす場合には、マトリクス接続が不可能(やればアンプが壊れます)ので、センタースピーカーが鳴らせません。出力デバイスと出力値の関係で、デジタル・アンプの場合には、同様の仕様のものが多いのではないかと思います。
テレビは家族数人で見るものですから、やはりセリフを受け持つセンターをしっかり鳴らしたいですね。

ステレオ・プリメインアンプで鳴らす場合には、アンバランス出力回路であることが判明している機種を選んでください。マトリクス接続でちゃんとセンタースピーカーも鳴らせます。
元のソースが同じでステレオ音声の場合、音質はAVアンプよりも良いと思います。また、AVアンプのクオリティにもよりますが、5.1chソースだと一長一短かもしれません。
プリメイン・アンプやAVアンプにはトーンコントロール回路も付いていますから、低音が弱いと感じたときや高域が聞き取りにくいと感じたときなどには、これが結構便利に使えると思います。

お手持ちのONKYOのAVアンプですが、鳴らすスピーカーが変われば音が化けるかもしれません。
というのも、フォステクスのフルレンジは世の多くのフルレンジの中でも、軽量振動板と高い能率、微小信号への追随性が売りです。(でも、それを嫌う人には、けちょんけちょんにけなされます。(笑))
例えばスピーカーの能率が6dB高いと、アンプの出力値が4分の1で同じ音量が出せるので、アンプはかなり楽に動作します。10dB高いと10分の1でOKです。加えて微小信号にも強いので、音場空間がみっちり音で埋まります。
まずはコストをスピーカーの製作ために確保し、とりあえずは今お持ちのAVアンプで鳴らし込みを行ってみてはどうでしょう。

今後ブルーレイ・ディスクが主流になってくるものと思いますが、ドルビー・トゥルーHDやDTSマスター・オーディオといった高音質サラウンド(実質的に無圧縮音声と同等の音質)に対応したAVアンプもかなり手頃な値段になってきたので、将来それに乗り換えリア・スピーカーも追加してサラウンドといった方向もありかと思います。
また、今のAVアンプがAACに対応しているようであれば、5.1ch放送しているテレビ番組(特に民放のBS)に「これってホントに圧縮音声?」と思えるような高音質・広音場のものがあります。光ケーブルでテレビと接続すると無料で楽しめます。(NHKも紅白歌合戦に限れば、かなりの高音質です。)
同じ圧縮音声でもハリウッド映画のDVDの音声ように、巨費を投じて電子的に作りこむことが予算上できないことから、現場で収録した生の音や音場に近くなり、その結果高音質となるひとつの理由となっているのではないかと思います。フォステクスのフルレンジはそういったことも顕著に音に出してきます。

ひょせんさん

液晶52型用「パルテノン」のイメージスケッチ、拝見しました。堂々としたものになりそうですね。横幅141cmは、しげさんの環境ではいかがですか>しげさん

で、FFシリーズがチェンジですか。どうも今の流れだと、よりオーバーダンピングな方向に行かないかと、ちと心配ではありますね。メカニカル2ウエイ化はある話だなあと思います。

それよりも、普通にバスレフで使える12cm、16cmユニットが出てほしいなあ。ポンと入れて、ポンと置けば、それなり使えるやつが。

しげさん

ひょせんさんも書いてらっしゃいますが、TP21のような小型デジタルアンプは、基本的にバランス出力と思っていいようです。これはスピーカーを2本鳴らすのはいいのですが、マトリクス接続はできないですね。とりあえず、お手持ちのAVアンプにつないでみるのが良さそうです。

16cm3発かあ、どんな音がするのだろうなあ。まだ、ユニットも決まりませんけど、FE167Eでも50hzを中域と同じくらいの音圧で鳴らすのも夢ではなさそう。そんなスピーカーは世の中にたくさんありますけど、軽量振動板のフルレンジですから、なかなか反応の速い低音になるんじゃないかなと。うちのスワンでも、50hzくらいはまずまず鳴るようですが、それでも中域と同じレベルではなさそうです。

ひょせんさん、JUNさん、
横幅ですが、140cmを超えると部屋への出はいりが少し不自由になりそうです。135cmが限界のようです。

アンプはDENON PMA-1500AEを使用中なのですが、これの相性等はどんな物でしょうか?
まあアンプに関しては、テレビ台が出来てからいろいろ試してみます。

先程スーパースワンの作り方を読みました。週末にもっとじっくり読んでみます。

しげさん

>アンプはDENON PMA-1500AEを使用中なのですが

おお、UHC-MOSですね。いい音がするんでしょうね。今のDENONの音の傾向はわかりませんけど、「パルテノン」を鳴らすには、力的には十分と思いますよ。スーパースワンでも、不足なく楽しめるのでは。

スーパースワンを作るなら、ユニットがある今のうちですね。限定ユニットFE103En-Sの第二次販売が4月中旬にあって、それから先は5年や6年はないでしょうから。

ひょせんです

しげさんのプリメインアンプはPMA-1500AEだったのですね。これ、電源トランスもプラス・マイナス独立で2台搭載されていますし、AV用スピーカーを鳴らすには十分すぎる性能だと思います。下手なAVアンプで鳴らすよりもずっと良い音になることでしょう。(^o^)
また、このアンプは、ボリューム回路も通らない純粋なパワー・アンプとしても使えるので、高品位なパッシブ・コントローラー(電源を使わないプリアンプ)と組み合わせれば、スーパースワンもかなり透明度の高いピュアなサウンドで鳴らせるんじゃないかと思います。

ラックの幅が141センチでは幅が実際には広すぎるとのことでしたので、135センチにしたスケッチを再度書き直してみました。高さは47.5センチ、奥行きは46センチです。
http://www.dokidoki.ne.jp/home2/yh1305/bbs-pic/MX-SP_003.jpg
機器を入れる棚の幅は50センチ、高さは20センチとなっています。

全重量があまり重くならないように板厚は15ミリを想定していますが、天板は振動がテレビに伝わりにくいように2枚重ねの30ミリとしますので、木ネジでテレビのスタンドを天板にしっかり固定できると思います。

今のところわたしの思惑では、使用する16cmフルレンジは、一発でハイエンドが22kHzまでカバーできてスピード感もあるフォステクスのFE166En(1個・6500円くらい)が最有力候補なんですが、それを実際に使うとすると、今回のスケッチよりもキャビネットを小型にはしたくないと思っています。このくらいのサイズではどうですか? >しげさん。
(今後FFシリーズがどうモデルチェンジするかで、また変わるかもしれませんが)

> 普通にバスレフで使える12cm、16cmユニットが出てほしいなあ。
JUNさん
フォステクスならFX120やF120A、ちょっと前にパイオニアから限定発売されたPE101あたりがポンと使える12センチ・クラス、16センチだとFE168Eシグマあたりなんでしょうけど、いずれもポンとは買えない値段なのが惜しいですよね。FE7Eシリーズが消えたのはやはり残念です。(^^)

JUNさん、ひょせんさん、
アンプの話を聞いて安心しました。

もう感動です。漠然としたイメージしか無かったものが、まさに理想通りにすっかり出来上がった様な気持ちです。早く組み立てたくてうずうずしてきました。最近凝っている、塗装はどうしようかな等、あれこれ考えています。スピーカーの塗装ではあまり聞きませんが、カシューはどうでしょうか?昨年鮎ダモ、ワカサギ竿をこれで塗装したら結構良い感じにできたんですが、オーディオには悪影響が出そうな気がします。

世界に一つのエンクロージャーの最有力候補はFE166Enですね。了解しました。オサイフにも優しいので助かります。

しげさん

なんだか、やる気満々の様子ですね^^。この先の設計は、ひょせんさんに頼るしかないのですが^^;。

カシュー塗装は、一度もやったことがありません。ピアノフィニッシュみたいなやつですよね。オーディオ的には、硬い皮膜ができるでしょうから、良い点こそあれ悪影響はないと思います。ただ、この面積をムラなく塗るのは相当、時間と手間がかかりそう…。

しげさん
わたし、カシュー塗装は、気合の入った自作マニアの方がやっているのをオーディオ誌の工作自慢で見たことがあるくらいなんですが、かなり高級感のある仕上がりが狙えるみたいですね。カシューに限ったことではないですが、ユニットの振動板に塗料の油分がしみ込まないように、塗装後は十分に乾燥させてからユニットを取り付けてください。

また、スピーカー・ターミナルや内部配線は必ず必要ですが、フルレンジ・ユニットについては、図面が完全に出来上がるまでは変更となる可能性も捨て切れませんので、まだ買わないでくださいね。
ターミナルは、3つのユニットそれぞれに取り付けて、マトリクス接続と5.1ch接続の両方に対応できるようにしておくと、便利だと思います。

JUNさん、
塗装も全くの素人、しかもDYIはまさにヘタのよこずきレベルの自分に、このサイズにカシューは無謀の様な気がします。
オイルステインが無難でしょうか?

ひょせんさん、
全くおんぶにだっこですみません。
何事もプロセスが重要です。アイディアがまとまる迄の話でしたらいくら時間が掛かっても良いくらいです。
早まってスピーカー等は購入しませんので、いろいろなアイディア等を話しあいたいと思います。最もほとんど聞くだけですが、、、、
テレビは明日5日に納品されますが、テレビ台は 6月までに完成できればと思っている位ですので、まだまだ楽しめそうですね。

しげさん

オイルステインは何度かやりました。これ、いくつかコツがあります。

まず、組み立ての時にはみ出した木工ボンドを、その都度に濡れ雑巾などできれいに拭き取ること。なかなか忘れがちになるのですが、拭き取っておかないとその部分にオイルステインが染みこまず、ムラになります。この点からみても、木工ボンドはタイトボンドがおすすめです。乾燥後にカチカチになるので、もしはみ出した部分があってもペーパーなどで削りとることができます。日本の木工ボンドは、弾性があって、なかなかとりにくいようです。

あと、何度塗るかを厳密に守ること。ある箇所を2度塗りして、ある箇所を3度塗りすると、当然、ムラになりますね。私のスーパースワンは、上記2点の組み合わせによって、ムラムラです^^;。

オイルステインは、雑巾のようなもので板に塗り込んでいって、その上から水性ウレタン(クリア)で仕上げるのが、楽かもしれません。

スピーカー工作でよくやるのが、組み立てたらいきなり水性ウレタン(クリア)で仕上げてしまう方法です。これですと、塗りムラがあっても目に見えません^^;。ペーパーがけしながら重ね塗りをすれば、それなりに落ち着きも出てきます。

もう、これで失敗したら、ほかに方法はないぞというのが、ブラックマット仕上げ(水性ウレタン)です。角や隅の部分が厚くならないように気をつけさえすれば、とにかく黒く塗り込めてしまうので失敗がきわめて少ないです。乾いたら軽くペーパーをかけて上塗りというのを、3度もやれば大丈夫でしょう。でも、これは最後の手段にとっておいてもいいですね。

カシュー塗装も下塗りにウレタンを使って、手早くやる方法もあるようです。歴史的快作になるはずですから、チャレンジしてみません?^^
http://www.rakuten.ne.jp/gold/ohhashi/cashew-howto.htm

しげさん

新しいテレビがすでに部屋にそびえ立っている頃でしょうか。普通にテレビ番組を見るにはビックリするような大きさですね。(^o^)
「パルテノン(仮称)」については、フォステクスのFFシリーズのフルレンジのモデル・チェンジの内容が判明するまで、一旦おきますね。
キャビネットはできるだけ組み立てが容易に進むような構造にしたいと思いますが、やはり大きいですし、組み上げるにつれて重くもなっていきますので、事前にご家族かご友人に組み立ての支援を要請しておくと、安心・安全かと思います。

とりあえずお尋ねしますが、フルレンジ・ユニットですが、FE168Eシグマ(1個で15,000円くらい)
http://dp00000116.shop-pro.jp/?pid=6056
だと予算オーバーしてしまいますか?

JUNさん、
あらためて塗装に関して考えると、一筋縄では行きませんね。歴史的快作と言われると、よしやるぞ、という気にもなりますがそれだけに難しいことに変わりはありません。
庭にタープを張って、それをガレージ代わりに1週間ほどで完成させたいのですが、それ以上伸びるようだと、芝生の生育にも影響がでるので、さらに難しいです。
まあじっくり考えます。

ひょせんさん、

昨日設置したのですが、家族から大ブーイングで参りました。
いろいろ設定をいじっては見たのですが、プラズマと比べるまでもなく、画質の劣化、ダイニングから見た場合(斜め45度)の色調変化にお手上げです。
量販店内で比較しても、自宅でなければ分からない物ですね。
やはりケチらないでプラズマにすれば良かったと、後悔しています。

家には力持ちの家内、高一の娘、今春から一郎と云うな名の娘がおりますので、人手は足りそうです。

FE168Eシグマ、見た目が良いですね。(笑い)スイマセン、このくらいの感想しか言えないんです。
予算的には3発合計で5万円以内ですから十分候補になります。

しげさん 少し間があきましたが、ひょせんです

これまでがプラズマでしたら、たしかに液晶の画質や視野角には不満が出てくるかもしれませんね。でも、液晶はプラズマよりも画質的な寿命(壊れていなくても、次第にコントラストが低下して白っぽくなる)が短いので、次の買い替え時期にはかなり手頃な価格になっているはずの3Dプラズマ導入が早くなる、と、ムリやりポジティブに考えましょう。(^^) 
また、今後AVアンプを新調する場合には、HDMI端子から入力された3D映像信号をそのままスルーしてテレビに出力できる機種(「HDMI ver.1.4a」)にしておくと、長期に渡り使い続けられると思います。今のところはONKYOの608と578だけですが、そのうちにどんどん増えることでしょう。

ラック兼スピーカーのユニットにFE168Eシグマを使う可能性は今のところ低いのですが、とりあえず念のためと思ってにお尋ねしました。あくまでテレビ視聴時専用のスピーカーですし、グリルネットを付けてしまうと、見た目にはE166EnやFF165Kとそんなに違わないです。

組み立ての助っ人にはお困りではないようで、安心しました。(^^)

ひょせんさん、
AVもお詳しいのですね。
仰る通り、良い方に考えていきたいです。

ところで組み立てに関してですが、上部スピーカボックスを組み立ててから、台に乗せる感じになるのでしょうか。それともテレビ台全体を使ったスピーカボックスになるのでしょうか。
また、大きさ強度を考えると、ネジ止めでしょうか。
先日ハタガネを自作しようかと思い、ホームセンターを物色しましたが、物が大きすぎて現実的では無いと感じました。

塗装に関しては、一度組み立てたものを、一旦バラしてからパーツ毎に塗装したほうが良いのでは?とも思いましたが、いかがなものでしょうか。

しげさん

【凱旋門】を組み立てた経験から、わかる範囲でお答えいたします^^;。

組み立て順は、ひょせんさんから指定があると思いますが、構造としてはテレビ台全体(脚部も含めて)が、内容積となります。おそらく、下から順に組み上げていくことになるのではないでしょうか。

組み付けは、私は万全を期してネジ止めでやりましたけど、釘と木工ボンドでも大丈夫とは思います。ネジ止めでやる時は、あらかじめ電動ドリルなどで下穴を開けておいた方がいいと思います。締める時のトルクで、板がずれることがありますので。

大きいとはいえ、荷重は分散する構造ですので、木工ボンドと釘でいけるでしょう。ただ、天板の上下2枚の面積が大きくなるので、反りを押さえ込むために、ここだけはネジ止めすることを考えてもいいかもしれません。いずれにしても、この部分は相当な量のオモシが必要かもですね。

組み付けは、ボンド7割、釘3割くらいの役割と考えて、ボンドとオモシで、ほぼくっつけてしまって、それを釘でしめるという感じです。オモシは、本や鉄アレイなどでいいですが、始めは軽めに、時間の経過とともに積み増していきます。最初から重のを載せると、板がずれたりしますので。

塗装は、組み上がった後にやっても大丈夫ですよ。カシューのように塗料垂れが心配な場合、特に脚部の内側などは、ちょっとやりにくいかなと思いますが、まあ、そのへんは見えないところですし。

しげさん ひょせんです
JUNさん、ナイスなフォローありがとうございます。

スピーカーという性格上、どこかでスキマがあると音質劣化につながるので、木工用ボンドで完全に一体化する必要があって、JUNさんもおっしゃるように、塗装は組み立て完了後が良いと思います。

今のところ、フォステクスの新FFシリーズの仕様が発表されていないため、ユニットの機種が確定しておらず、今後ユニットが本決まりになったら、キャビネットの詳細を決めたいと思っています。

> AVもお詳しいのですね。

数年前から地デジ・BSデジ対応のレコーダーを2台使っているのですが、少し購入時期が早かったため、そのどちらもコピー・ワンスからダビング10へのアップ・グレードできす、くやしい思いをしたものですから、AV機器の動向にはよく目を見張っておこうと思っています。レコーダー購入当時は、わずか3~4年の間にハイビジョンの画素数のままで10倍録画ができようになるなんて、夢にも思っていませんでした。(TT)

さらに3D対応ともなると、今使っているAV機器はスピーカーとスクリーン以外はすべて取り替える必要が出てくるので、よほど腰を据えて掛からないと、家電メーカーから矢継ぎ早に繰り出される荒波にもまれて、溺れてしまいそうです。(^^;
3Dテレビにしても、専用メガネを必要としない裸眼タイプも業務用としてすでに実用化の域に入ってきたとのことですから、今月家庭用に発売される3Dテレビだって、数年後にはすでに時代遅れになっていることすら考えられるわけです。いやはや・・・。

ひょせんさん、JUNさん、
詳しい解説ありがとうございます。
たしかに上からの荷重を支える形で組み立てれば、強度的にはネジ止めするほどでは無いかもしれませんね。
重しで思い出しましたが、CHAPさんはスピーカー組み立ての後遺症で2,3年はツラそうでした。
私も鮎竿より重いものを持った事が無いので、少し心配です。(笑)

塗装は組み立て後がベストと理解しました。よく考えると当たり前のようですね。

ところでAVの進化は凄まじいですね。私もHDDレコーダーは既に3代目ですが、そのうち2台はアナログなので、あと僅かの寿命です。最もMP3へのリッピング専用(落語録画専用)でしか有りませんが、、、

FE103En-S。本日正午に第2時受付開始でしたが、あっという間に売り切れたようです。JUNさんの文章を読んだ人が少なからず居たのでは?
あやうく自分もその一人になりそうでしたが、ギリギリセーフでした。

しげさん

ああ、FE103En-S、買おうと思ってたのに…。確かにこのキーワードで読みに来る方が急増していたので、そうなのかな。まあ、1ペア買えたからいいけど。しげさんは、買わなかったのですね。

うちのHDDレコーダーは2台あるのですが、やっぱり落語の録画が多いですね。これのおかげで、橘家圓太郎、柳家喜多八、瀧川鯉昇、入船亭扇遊なんてところがお気に入りになりました。そら、やっぱり喬太郎が一番好きですけどね。最近、ちょっと出口が見えなくなってる感じがあるので、長い目で名人になる日を待っております。

若手だと柳家三三が楽しみです。

JUNさん
FE103En-Sは、先日来、Fostexの直販サイトの2回目の受付を待っていたら、前日までに何の予告もなく受付が始まり瞬時に完売していたようで、その日の夜になってサイトにアクセスした際にそれを見付けて軽いめまいを感じてしまいました。(^^;
かつてFE108Sの時は6N版と合わせて数回限定発売されたので、とりあえずはそれを期待するといたしましょう・・・。

しげさん
テレビ台兼スピーカー「パルテノン(仮称)」ですが、ユニットの候補のひとつである新FFシリーズの詳細がなかなか発表されないので、とりあえずユニットにはFE166Enを想定して、詳細と板取りを進めてみました。外観はこんな感じです。
http://www.dokidoki.ne.jp/home2/yh1305/bbs-pic/TV-SP_001.jpg
全体の幅は135センチ、高さは50センチ、奥行き46センチ
左右の棚のスペースは、幅50センチ、高さ21.5センチです。

製作に必要な材料とそれらを入手しやすいサイトも並べておきますね。(^^)

・15ミリ厚サブロク合板 3枚
  普通のラワン合板で十分だと思います。

・木工用ボンド、釘、塗料など

・16センチ・フルレンジ 3個
http://dp00000116.shop-pro.jp/?pid=15749792

・ターミナル 3個
http://dp00000116.shop-pro.jp/?pid=8693

・吸音材 2袋
http://dp00000116.shop-pro.jp/?pid=8728

・防護ネット 3個
http://dp00000116.shop-pro.jp/?pid=8725

・内部配線 約2.5メートル (1.25~2スケア程度の太さ)
http://dp00000116.shop-pro.jp/?pid=8776

ユニットの振動板に深い興味を示すお子さんがおられない場合でも、例えば掃除中に掃除機のパイプが当たったりして、特に中央のサブ・コーンがダメージを受けることがありますので、防護ネットはあったほうが良いと思います。
ただ、上に挙げた純正のタイプだと2個セットでの販売で、あまり安くはない上に1個だけ余るのがちょっともったいなかもしれません。
少々大変ですが、
http://dp00000116.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=700&csid=4
のようなネット素材を仕入れて、バッフル全面をカバーする四角いネットを角材や金属のアングルを用いて自作するという方法もあるかと思います。その場合の取り付けは、マジック・テープあたりが無難だと思います。


あと、図面が出来上がったら、いつも印刷して郵便で送っていますので、
わたしのホームページ
http://www.dokidoki.ne.jp/home2/yh1305/
の掲示板
http://6100.teacup.com/yh1305/bbs
の一番したのほうにある、「管理者へメール」のボタンを押して、とりあえずはメール・アドレスだけ、お知らせください。フィッシング詐欺ではありませんので、ご安心ください。(^^)

しげさん ひょせんです

メールアドレスをお知らせいただいたのを、確認しました。

4月24日の午後3時40分頃に送信されたので間違いないですよね。(^^)

新FFシリーズの仕様発表をもう少しだけ待ってみて、その後
図面が仕上がりましたら、メールでもご連絡差し上げます。

JUNさん、
FE103En-Sを買ってしまったら、置き場所も無いのにスワンを作ってしまいそうで恐ろしいです。
ここは我慢して正解かと思っています。(汗)

柳家喬太郎はなかなか良い江戸前落語家と思います。柳好と通じるものがあると思いませんか?
まだあまり若手落語家の事は分かりませんが、おいおい聞いてみたいと思います。

ひょせんさん、
連絡遅くなりまして、ごめんなさい。

図面をいただけると云う事で誠に恐縮です。
これからメールアドレスを連絡しますので、24日は私では有りませんので、よろしくお願いいたします。

ところで防護ネットはお高いですね。スピーカー本体とあまり変わりませんね。
ここはネットで全面を覆う形にしたいと思います。

しげさん ひょせんです。

メールアドレスほかのご連絡、4月25日午後9時半ごろに受信しました。ありがとうございました。今度は合ってますよね?(笑)
しかし、4月24日に入った連絡は、一体誰からだったんでしょう?(謎)  図面が仕上がった頃に、確認をとってみようと思いますが、ネットに普通に公開されているJUNさんのブログ上でのやりとりでしたから、それを読んで興味を持った方がほかにもおられたということなんでしょうね。
メーカー製のラック・スピーカーは値段も結構しますし、アンプ選択の自由もきかないですし、まだブルーレイのHDオーディオに対応したラック・スピーカーもほとんどない状態なのではないかと思います。

防護ネットを自作する場合には、木枠にネットを張ると長さ135センチもある長辺の途中が内側にたわんでしまうので、木枠は「口の字」ではなく「目の字」(の横倒し)で作っておくと、ちゃんと長方形が保てると思います。
また、木枠をネット素材と同じ色で塗装しておくと、木枠が透けて見えることもなくなります。
バッフル全面をカバーするネットだと、「パルテノン」全体のルックスがかなりシンプルになりますね。(^^)

ひょせんさん、

今度は確かに私からのメールです。
パルテノンに関しては、実際大勢の方が興味のあるところと思います。

なるほど防護ネットも大きくなると、強度が問題ですね。
目の字にすれば強度は十分と言う事ですね。
私の好みとしてはやはり、全面を覆う方が好きです。

>しげさん

いよいよ制作ですか?

ハタ金が必要なら私のを使ってください。
一月後じゃ遅いですかね(^^;

CHAPさん、
ハタガネ貸して頂ければ大変助かります。
九州へ行く時に持ってきて頂ければ、結構ですのでよろしくお願いします。

しげさん ひょせんです

テレビ台兼スピーカー「パルテノン」の図面が仕上がりましたので、
郵便にてお送りしました。

事前予告よりも奥行きが5ミリだけ小さくなって、幅135センチ、
高さ50センチ、奥行き45.5センチとなっています。

図面の到着まで少し掛かると思いますが、しばしお待ちください。

ひょせんさん、、
今朝郵便受けを見たら図面が届いていました。
早速出勤前に見させてもらいましたが、完成度の高さに驚きました。
まだまだ色々アドバイスを頂きたいのですが、続きはメールに致します。

しげさん

図面、無事に届いたようで安心しました。(^^)

> 完成度の高さに驚きました。

どうもありあとうございます。でも、「パルテノン」を完成させるのは、
しげさんです。(笑)

詳しいお話は、記録を確認しやすいメールのほうが便利ですので、
今後はそちらでお願いします。

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