2010年3月10日

電車男のFGノット

fg.jpg

EZノッターSサイズで5号のリーダーを結んでいた数ヶ月前まではそうでもなかったのだが、SSサイズを使って、PE0.8号にリーダー2号でFGノットを結んだとたんに、何かに火がついたごとく、毎晩やたらと結んでいる。用もないのに結んでいる。だから、せっかくの新品のPEラインがどんどん短くなっていく。

大体、こんな細いラインでFGノットを結束できるというのが、しかもそれが自分の仕業であるというのが、ちょっと信じられない。おそらく日本中で何十人かは同じ症状に陥っていることとと思われる。「むやみにFGしたがる病」だ。幸い、最近、誰かと釣りに行ったりということはないのだが、19日からの天草オフで、ワタシがどんなフルマイをするかは、もう目に見えている。

「エギングやるんでしょ。PEの結束は何?FGノットで結んであげようか?」
「え、電車結びなんだ。大きいの取れないかもよ。FGノットで結ぼうか?」
「FGノット覚える?思ったより簡単だし」
「おれのノット見てよ。ほら、PEがリーダーに食い込んでるでしょ。カチカチだし」

大きなお世話というものである。これが他人ならよけて通りたいのだが、残念ながら自分の話だ。

そもそも数ヶ月前までは、「なーんが、ラインシステムやらしぇからしか。エギングばやるとになんで08やら使わんといかんとか。男なら2号やろう。電車結びやろうもん」と、博多弁で吠えていたのである。

それが、君子のジャガーチェンジ。自分ではできない、面倒くさい、やろうとも思わないというものが、ふと出来た瞬間に、世界の景色が変ってしまった。そのくらい、PE0.8のFGノットというのは、自分にとってえらいことだったのだ。

ある業界関係者によると、今、もっともラインシステムの壁に直面しているのは、関東のベテラン沖釣り師の面々であるという。テトロン8号くらいから始めた彼らは、PE5号、3号の時代を経て、昨年あたりから、一つテンヤのブームで一気にPE0.6号という世界に突入した。最近では0.4号まであるという。

こうなると、FGノットなりPRノットなりの摩擦系ノットを、何かひとつ覚えなくては仕方がないのだが、しかし、摩擦系ノットというのは、YouTubeを見ても解説図を見ても、そう簡単に頭に入るものではない。頭に入ったとしても、指がうまく動くものでもない。指がうまく動いたとしても、うまく強度が出るとは限らない。最後の締め込みを考えれば、子供、老人、女性にはちと無理がある。

結局、どうするかというと、今のところどうしようもないようである。

ワタシにしても、たまたまEZノッターが手元にあり、たまたま開発者が身近なところにいるので、どうにかなっているだけのことで、これがなければ、以前のままの電車男であったのだ。解説図を見ながら、死ぬ気で何か名もわからないノットを結び、あとは切れるまでそれを使うというのがせいぜいで、現場で結べるのは電車結びのみであった。

それにまた。これが不思議なことなのだが、EZノッターというのは一度使い方を覚えてしまうと、それを使いたくて仕方がないという症状が出る。投げ釣りが、釣りを離れてオモリを遠くへ飛ばすことをもってスポーツ性と唱えているように、ラインシステムを組むことも、それ自体がひとつの趣味として成立するのではないかとすら思ってしまうのだ。

そんなわけで、今夜も5つほどFGノットをこしらえた。どうも釣りに出かける前に、リールのPEラインがちびてしまうのではないかという気がする。

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コメント

EZノッター・・・のJUNさんにコメントするのもどうかと思いますが、
現在はパナのラインツイスターを使用してます。すいません。^^;

まあ、摩擦系のノットは色々あるようですが、私は覚えたのがMID
ノットでした。MIDノットは、リーダーに乱雑に往復巻き付けたPEを
ハーフヒッチ6~8回で止めたあと締め込んでリーダーカット後にまた
PEをハーフヒッチで止めていくノットですが、全てはPEの巻き付けに
全てがかかっているノットなのでツイスターが出たときに飛びついた
ものです。現在は、エギング、メバリング共にPEは0.4号、リーダーは
1~2号ですが特に問題なく結べてるようです。てゆーか、ツイスター
は巻き付けてくれるだけで、殆どは自分で結ぶ機械なので釣人自身の
技術も多少必要なのですが・・・。

ということで、EZノッターにとても興味があります。特にSSサイズ。(^^)
機会があれば是非使ってみたいです。

サルモサラーさん

知らない間に、この世界はずいぶん変化しているものですね。
エギングで0.4号なんて、昔の私のアユの仕掛けです。今でも0,3号だけど^^;。

自分がいつまでも初心者なので、どうしても初心者目線なのですが、
ラインツイスターでMIDノットというのは、初めての人にもよさげですね。
たぶんEZノッターがなければ、私もこの方法に飛びついたかも。

SSとSは、サイズもバネもずいぶんちがいます。
Sで2号までは十分結べるのですが、少しバネが強い感じで、
1.5号となると、できなくはないのですが、ちょっとコツがいります。

あんまり自分の製品のことをこんなところで書きたくないのですが、
面白いもんができたなあ、と思っております。

MIDノットって、FFISHでもアクティブだったミッドナイトさんのノットでしたよね?

摩擦系って、特にFGは絞め込み命だと思うんですが、これがEZノッターの凄いところです。構造は、リーダーを張ってバネでテンションを掛けたラインを編み込んでいくように見えるのですが(開発のスタートではそれを意図していたのではないかと思う)、これが違うんですよ。クルリンってなるんです。このクルリンに全てが凝縮しているような気がします。クルリンっていうのは、クルッとリーダーがPEを回る、みたいな感じです。

編み込み終了=絞め込み終了 これがEZノッターです。

大抵の人には勧めるけど、サルモサラーさんみたいなホンマもんの釣り師には必要ないのかも知れません。僕みたいな中途半端な釣り師には絶対に良いんですが。本人は道具に拘ると言っているんですが、ミノさんやSHINOさんには、道具に頼ると評価されてます(^^;)。

JUNさん SSとSって結構違いますの? コツを掴んだからまあ良いのですが、06に2.5だとSだとちょっとバネが強い感じがするので、SSが向いてるのかも。

さて、電車で結んでも余裕で上がってくるような魚しか釣れないのが問題なんだ(^^;)。あ、糸は何度か切れてますよ、ちゃんと。根がかったりして船底でこすると一発です(TT)。

あ、ユーザーとしてメーカーさん(^^;)にお願いがあります。
前にも書いたけど、ハーフヒッチは本当に必要なんでしょうか?
ぜひ強度テストをやってみて下さい。簡単にできるとはいえ、やらなくて済むならそれにこしたことはないわけですから。

この前高切れしたときは、テキトーにハーフヒッチ3回くらいしただけでしたが問題ありませんでした。魚ちっちゃいですが(^^;)。

しんさん

まあ、本格的釣り師ではないですが、仕事環境柄、毎日でも目の前の海に行けることから、ほぼ100%PEラインということもありノットの重要性だけは身に染みて感じております。(爆)爆)爆)爆)

私のMIDノット歴はそのまま私のPEとリーダーの結束歴そのものです。
確か、MIDノットはノットコンテストか何かで、優勝したノットではなかったかと記憶してますが、FFISHのメンバーの方のノットだったとはしりませんでした。^^;
その時は、色々なノットの強度を実験しててMIDがトップだったものでしたから「これだ!」って思って飛びつきました。ラフに巻き付けて、あとはハーフヒッチのみ・・という部分に惹かれたのかもしれません。当時はまだエギングやメバルにも手を染めていませんで、オフショアのジギングの為の結束だったから、PE2~3号、リーダー30~50ポンドほどでしたから手で結束するのも家でなら比較的簡単でした。手袋は必要でしたけど。

エギングでPEが1号を切り、リーダーが1~2号なんかになってくるとなかなか手で結束・・・なんて細かくてやってられませんから(・・;)、道具に頼らざるを得なくなってしまいますよね。

ツイスターは家で使う分にはとてもいいと思うのですが、現場ではやはり仰々しいです。キッチリ巻き付けることが簡単にできるのでMIDノットの、いや摩擦系ノットの重要部分である巻き付けのみでかなり締まるのでハーフヒッチは最小限で住みます。これが現場だと「うるさい」し、道具立てが大層なんですよね。^^;

で、そのあたりEZノッターはどうなのかなぁ・・と期待するところなんですが・・。(^^)

しんさん

あ、MIDノットはミッドナイトさんだったんだ。
まあ、あの頃はビッグバン直前みたいに、みんな一つのところにいたわけですから、
どんな人が出てきてもおかしくないですよね。

で、クルリンの件ですが、確かにあれは驚きますね。
なんで右側にどんどん結びコブが成長していくのか
(正確には編み付けだけど)、最初、不思議な気がしました。
アユの編み付けで、あんなのは見たことなかったし。

SSとSは、バネの強さが相当ちがいますね。
リーダー2.5号ならSで十分いけますけど、まあ、慣れの問題なので。
私は2号だとはっきりとSSの方が良かったです。イージーにやれるというか。

最後のハーフヒッチを省略してしまったらどうなるのか。
今度強度テストをやる時に試してもらうように、頼んでおきますね。

サルモサラーさん

EZノッターを現場で使ったことはないのですが、
風の影響もあまりなさそうですし、とりあえず音はしません^^;。
ほかのノッターから乗換える人の中には、
船の上で結べそうだったから、という人がけっこうおられるようです。

あと、慣れればヘッドライトでも結べそうに思います。
ポイントは、最初のPEを絡めるところだけですので。

とっても時間差ですが(^^;)。

EZノッターのバネですが、本体を裏返しにして使うとテンションが弱くなって、細い糸でも結びやすくなります。

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