2010年3月 6日

スーパースワンの作り方(3)

引き続き、Joe's(ジョー)さんのためのスーパースワン情報。たぶん、これが最終回になると思います。

●組み立て方

長岡スピーカーは、ほぼ必ず、図面に組み立て順が記載してありますので、これに従ってください。順番を間違うと、途中で組み立てられなくなるものもあります。

カット済材が届いたら、組み立てを始める前に各パーツに図面に記載してある部材ナンバーを鉛筆などで書いておきます。合板には裏表がありますので、裏面(木目があまりきれいでない方)にナンバーを書いておくといいでしょう。MAKIZOUさんだと、あらかじめナンバーを打ってあるそうです。

次に、各木口に軽くサンドペーパー(#240~#400くらい)をかけておきます。これは組み立てながらやってもいいです。

そして、粛々と組み立てを始めます(笑)。今、記憶をたどると、あまりむずかしいポイントはなかったと思いますが、音道が複雑なので、ここは図面をよく見てやってください。音道の最終過程で蓋をする時に、部材の精度が出ていないと凸凹になってしまうのですが、まあ、スキルのあるところにカットを依頼すれば、ほぼ大丈夫でしょう。

組み立ては、左右1セットずつやります。つまり、片方だけ先に完成させて、次に片方に取りかかるのではなくて、ネックならネックを2つずつ作っていきます。これをやると、互いに組み合わせた状態で一緒にオモシを載せたりできますので。

部材の接合は、木工ボンドと釘を使うわけですが、まずボンドであらかた固めておいて、その上で釘でシメるという感じになります。とにかく水平・垂直を出していくのが大事なのですが、木工ボンドだと微調整しながら進めることができます。はみだした木工ボンドは、濡れタオルなどその都度丁寧に拭き取っておきます。

木工ボンドは、アメリカ製のタイトボンドがおすすめです。これは日本製とちがって、硬化後にカチカチに固まります。ただ、ちょっと硬化が速いので作業は手早くやりましょう。濃すぎる場合は水で少し薄めてもいいです。

木工ボンドを塗った後に、本や鉄アレイなどを利用して、オモシをかけるのですが、これは少しずつ重くしていくといいです。クランプやハタガネをたくさん用意できるなら、その方がいいのですが、あまり長寸の部材はないので、なくてもなんとかなります。釘は、合い釘が確実ですし、作業効率もよく、見栄えもそこそこ。化粧板やネックなど外から見える部分は、真鍮釘を使うと見栄えが良くなりますが、これはお好みで。

●ターミナル・結線・吸音材

ターミナルは、なるべく径の大きなスピーカーケーブルを使える、しっかりしたものを選びます。私は、コイズミ無線のT-100Sだったと思います。内部配線は、スーパースワンの場合、非常に短いので簡単です。スピーカーとの結線は、直づけでもいいですし、ファストン端子を使ってもいいですが、長岡さんによると音的には直づけの方がいいということです。吸音材は、フェルト吸音材を指定の位置に。

●仕上げ・塗装

組み上がったら、全体に軽くサンドペーパーをかけます。番手は#240~#400くらいかな。とにかくガサガサしたところが残らないようにすればいいです。指定ではヘッドの各辺を、丸くラウンド仕上げにするようになっていたと思いますが、これは見栄えの問題だけですので、そのままでもかまいません。

塗装は、どうやってもいいので、ご自由に。木目を生かして格好よくやろうと思えば、オイルステインを雑巾などで染みこませた後に、クリアを塗るのがいいのですが、この場合、木工ボンドの拭き取りが甘いと、だんだら模様になります。

一番手軽なのは、素地の上に、水性ウレタン(クリア)を塗る方法です。これだとボンドの拭き取りむらがあっても目立ちませんし、水性ですから屋内でも作業できます。少し薄めにした塗料を塗り、完全に乾いたらサンドぺーパーをかけ、その上に重ね塗り、という感じで3回~4回ほど塗ればいいでしょう。繰り返すごとに塗りやすくなっていきます。

もっと手軽なのは、マットブラックに塗ってしまう方法です。シアターで使うには、スピーカーが目立たない方がいいので、けっこう黒スワンも多いかもしれません。でも、これはほかの色への塗り直しはむずかしいかも。

●スピーカーケーブル

オーディオ用スピーカーケーブルは、百花繚乱、百鬼夜行、各社から多種多様のものが出ています。コストパフォーマンスが高いとされているものでも、2000円/mくらいするのですが、長岡さんはこれでも高いとして、強電用のキャブタイヤケーブルを使っていました。DIYのお店で切り売りで売っていると思います。直径は3.5スケアが標準でしょうか。これだと300円/mくらいです。なるべく被覆の硬いケーブルの方がいいそうです。

●熟成

作ったばかりのスワンに、新品のユニットをつけて音だしをしてみます。たいていは、あまりのひどい音に落胆、憂慮の嵐になりますが、心配はいりません。たぶん、低音は出ない、高音はキーキーいう、箱はボーボー、コーコーと鳴る状態のはずです。

これは二つの方法で解決します。一つはとにかく音楽をかけてユニットを慣らすこと。これは30分、1時間、3時間と経つごとに、目に見えて良くなっていきます。エッジがこなれて、周波数帯域は上下ともにどんどん伸びて、透明感が出てきます。まあ、最低数十時間は鳴らしてください。

もうひとつの解決方法は、時間です。複雑な構造の箱ですので、組み立ての際に部材は反りを無理やり押さえ込まれ、全体に大きなストレスを受けています。箱を放置しておくだけで、だんだんストレスが緩和されて、それが音に現れてきます。具体的には、ボーボー、コーコーいう箱鳴りが減ってきます。また、木工ボンドや塗料の水分が完全に乾くのにも、それなりの時間がかかります。

スーパースワンは最低3か月、まあ普通は6か月くらいで本来の力を発揮し始めます。そしてある日、おや、と目を見はるような音が鳴っていることに気づきます。こうやって音の変化を楽しみながら育てていくのも、バックロードホーンの楽しみのひとつですので。

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コメント

JUNさん
詳しい解説ありがとうございます。手先は器用だと思いますが、木工工作はほとんどやったことはありません。たしかに設計図には材に番号がありました。大きなものなので、場所がちょっと心配です。田舎の実家でじっくり作ろうかなとも思ってます。
そこでハタと気がついたのですが、自分の書斎は6畳くらいしかありません。こんな部屋でも大丈夫なのでしょうか。その上、釣り道具が散乱していて、本がそれに輪を掛けていて、もう人様には見せられない状態なのです。

Joe's(ジョー)さん

私もマンションの6畳の部屋で作りました。ただ、うまく整理しながらやった方がいいですね。いろいろ、散らかりますので。あと、畳敷きよりフローリングとか、コンクリ床にカーペットを敷いてあるような部屋の方が、水平出しにはいいかもしれません。いずれにしても、床一面に新聞紙などを敷いてやるのがいいかも。ボンドで汚れたりしますし。

Joe's(ジョー)さん

もしかして、6畳というのは工作室ではなくて設置する部屋のことでしょうか。

スーパースワンは、けっこう大型システム並に床面積をとりますので、少しでもコンパクトにしたい場合は、機種変更を考えてもいいかもですね。

たとえば、D-118とか。
http://lukaworld.net/audio/d118/d118.htm
http://www2.nkansai.ne.jp/hotel/nakanou/d-118.htm

これだと必要な奥行きはあまり変りませんが、横幅はけっこうスリムになります。同じユニットを使っても、音の傾向はちがうはずで、おそらくよりモニターライクというか、端正な感じになると思います。

6畳でスーパースワンは使えるか、というと「YES」なのですが(私も使っていました)、他の家具とかとの兼ね合いもありますね。

JUNさん
自分の部屋はフローリングですが、なにしろモノがごちゃごちゃしていて、オーディオにはまったく不向きかもしれません。
そうですか、D-118がおすすめなんですね。そもそも自作スピーカーを考えたのは、JUNさんちで聞いたスーパースワンの衝撃的な音だったので、スーパースワンにしたいのですが、やっぱりちょっと部屋的に無理かも知れません。D-118を考えたいと思います。

Joe's(ジョー)さん

スーパースワンの奥行きは36cmですが、背後の壁から20~30cmくらい離して設置したいので、かなり奥行きがいります。D-118は奥行き40cmで、ターミナルの突起分あればなんとか設置できます。

横幅はスーパースワンが36cm、D-118が19cmで、これはけっこう違いますね。

部屋にモノが多いと空間の響きが適度にデッドになって、CD再生にはむしろ向いているともいえます。レコード時代はライブな方がいいといわれましたけど。

D-118の音は聴いたことがありませんが、16cm版のスワンであるスーパーレアと、D-118の16cm版であるD-37は聴きました。どういうものか同じユニットなのにスワン型の方が奔放で豪快、躍動感があり、音場感も秀逸。オーソドックスなD-37は、少しおとなしめな印象でした。

今回のユニットについていえば、中域の押し出しは、D-118の方が少しいいかもしれません。D-118も名作と言われている箱です。私もマルチチャンネルのセンター用に、これを作るかもしれません。

勝三郎さんも、数年前にスーパーレアを作られました。アキュフェーズのアンプで、ものすごい音がしていました。

JUNさん

その節も大変お世話になり、ありがとうございました。
お陰様で良い音聞かせてもらっています。

お宅で自作スピーカー音を初めて聞いた時の、あのつぶつぶの
音がそよ風のように吹き抜けて行った感覚は今も忘れられません。
不思議と耳に心地よいだけでなく、目から曇りが取れて視界がクリアー
になったように感じました。

また、いろいろと教えてください。

勝三郎さん

あの時、ぼくの部屋で聴かれたのはFE103Memorialの小型バスレフでした。
実は10月にひさしぶりに聴いてみて、ひっくり返りました。
http://jun.fishing-forum.org/2009/10/fe103m.html

なんなのでしょうねえ、オーディオって。
10cmフルレンジのバスレフでも、というか、
10cmフルレンジのバスレフでしか感じとれない世界もあるようです。

JUNさん、Joe's(ジョー)さん、少し間があきましたが、ひょせんです。(^^)

割と狭い部屋でスーパースワンとD-118のどちらが良いかというお話のよう
ですが、数日前に発売されたばかりの「オーディオベーシック誌 54号」
をさっき買ってみたら、スーパースワンもどきの前面開口バックロードの
製作記事が載っていました。ざっと設計内容を見ましたら、これ、結構
いけるような気がします。
設計は炭山アキラさんです。このタイミングでの掲載ですから、もちろん
新型のFE103En-Sを想定しての設計のようです。

さすがに、発売したばかりの雑誌の記事をスキャンしてアップしたり、
メールしたりすることはやりたくないので、ざっと概要を書きますと、
全体のプロポーションというかシルエットはスーパースワンそっくり
(でも開口は前面下部)、幅は34㎝(Sスワン比で-2cm)、奥行き38㎝
(Sスワン比で+2㎝ですが、壁にくっつけて置けますから、実質は-25cm
くらいでしょうか。)、高さは100cmです。

極小バッフルに取り付けられたフルレンジユニットが、宙吊りに近い形に
なっているという、スワン型BHの特徴をそのまま引き継いでいますから、
音楽の抑揚を支配する中高音の躍動感は、スーパースワンに近いんじゃな
いかと思います。砂や砂状鉛を入れるデッドスペースもあります。
製作記事では、フォステクスが板材のキットを発売するようなことも書か
れていました。
わたしが、もう四半世紀も前に初代スワンを作った時も、フォステクスの
キット(当時1本あたり12000円と格安でしたが、今だと4万円くらいは
しそうです。)を使いましたが、すごく高精度でしたので、組み立てやすく
結果として音も良くなると思います。

あと、スワン型BHとD-118のようなCW型BHは、色々な理由がはたらいて似て
いるようであまり似ていない音になっていると思いますので、紹介した
スーパースワンもどきのキャビネットの幅が許容範囲内で、ルックスにも
抵抗を感じないなら、検討材料のひとつに加えてみても良いのではないで
しょうか。

ちなみに、「オーディオベーシック誌 54号」には、津軽三味線の生録
CDが付録で付いています。毎号この付録CDは、ダイレクトな音を聴かせて
くれます。(今号のはまだ聴いていませんが。)

ひょせんさん

オーディオベーシック、私も今日、ちらりと立ち読みしました^^。
前面開口でしたね。あれなら、壁に押しつけて使えるので、
スペース的に楽ですね。

おそらく、あれを作る人はけっこういるでしょうから、
MAKIZOUさんなどに図面を送って、相談してみるといいですよ>Joe's(ジョー)さん
たぶん、図面通りにカットしてくれると思います。

仕事で移動中だったので、さっと流し読みした程度でしたが
(買わなかったのは、耳の不調でピュアオーディオの記事がちょっとつらいので)、
炭山さんも長岡さんなみに、自作をベタボメでしたね^^;。
まあ、設計者は、あのくらいの勢いがあった方がいいと思います^^。

ところで、ついでにといっては申し訳ないのですが、
手元にFE168SSが2本余っています。
これでネッシーJrESはそのまま使えそうでしょうか。
168SSと168ESが、どのくらいちがうのかわからないので。

JUNさん ひょせんです。

共鳴管スピーカーについて、わたしは「通説」とは異なる意見を
持っていますので、どこまでJUNさんの参考になるか分かりません
が、とりあえず聞いてください。

まずは簡単に言いますと、FE168SSは長岡先生当時のユニット
なので、長岡先生が設計した元祖「ネッシーJr.」が良いと思います。
かなり大雑把な話ですが、要約するとそうなります。
図面も現在市場に流通している冊子に載っていますね。
(ネッシーJr.ESって、どのオーディオ誌のいつ頃の号に載って
 いましたっけ?炭山アキラさんの設計でしたよね。
 以前見た覚えがあるのですが、探し出すことができません。)

長岡先生が方舟で長らく使ったネッシーとそのmk2は、ユニットが
FE206シグマからスーパー、FE208SSと段々強力になっていった
にもかかわらず、ユニットが同じ変遷をたどり徐々に大型化して
いったD-5xシリーズのバックロードとは異なり、キャビネットの
断面積を太くするという方向には向かいませんでした。
これには、共鳴管の断面積と管長のバランスによって、キャビネッ
ト自体の音質が決まる度合いが強いという理由があるのではない
かと推測しています。

共鳴管の原理を用いているクラリネットという楽器で考えてみると、
奏者の力量(共鳴管SPではユニットの駆動力)に関係なく、管の
長さや太さを変えたりしないですよね。
また、パイプオルガンを見ると、長いパイプは太く、短いパイプは
細くなっており、そのようにして、音のトランジェントを確保している
のだと思いますが、途中からカットした物とか色々な共鳴管スピー
カーを実際に聴いた音から判断すると、断面積を小さくしないで
管長だけを短くすると、音が荒れる方向に向かうようです。

また、FE168ESの場合には、振動板面積はFE168SSの85%なの
で、SSの133cm2を16cm口径とすると、ESは15cm口径相当に
なります。
それに合わせて、元祖ネッシーJr.より管の断面積を小さくした
上で、管長も少しだけ短くしたほうが、共振音を付加する金属
リング(これは「歪成分」の付加ですよね。)なしで、ハッキリした
音を出すことができ、HiFiに近付くと思います。
(これだと、確か、より大型化したネッシーJr.ESとは、方向性が
 違っていますね・・・。)
でも、決してFE168ESが非力だと言うのではなく、15cm相当の
フルレンジとして見れば、すごく強力なユニットだと思います。

また、FE168SS、FE168ESのいずれの場合でも、共鳴管スピーカー
の重低音域の音質は、バックロードに比べパンチ力はあまり感じ
られない頼りない感じになります。同じユニットで作れば、どちらも
同じだろ、という考え方もありますが、実際にはかなり違います。
例えば、金属製の管楽器で同じ音域の音を出しても、トランペット
(ホーン方式)よりもフルート(共鳴管方式)の音のほうが、パワフル
さについては弱いことと同じだと思ってください。

なので、ネッシーJr.の場合も、大画面映像と組み合わせる場合に
は、方舟でのシステムのように、常時低音を補強する強力でハイ
スピードなサブウーハーを追加することが必要になると思います。
さらには、このサブウーハー駆動用に、ハイスピードでハイパワーな
アンプも別途必要となるでしょうから、全帯域でバランスの取れた
満足な音質を得るには、ネッシーJr.本体の数倍のコストを用意する
必要があるということになると思います。

で、わたしはシアター用にバックロードの
http://www.dokidoki.ne.jp/home2/yh1305/spg10-10.html
のFE168SS版を作るつもりでいるですが、かなり前に図面を用意
したところまででストップしてるんです。
(JUNさんにも以前メールで外観図をお送りしたやつです。)
この16cm口径版だと、常時鳴らすサブ・ウーハーは必要なくて、
0.1ch用のサブウーハーだけでOKなわけです(おそらく、0.1chも
メインスピーカーにミックスしてしまえば必要なくなると思います。)。
でも、今使っているバックロードキャビ(音自体には、特に不満は
ない。)の行き場に困り、未だ製作に着手できていません。
今年は作れるかな・・・作りたいな・・・(T_T)

と、余計なことばかり長くなりましたが、このへんで。では。

ひょせんさん

共鳴管システムのこと、丁寧にありがとうございました。
また、たくさんの示唆をありがとうございます。参考になります。

ネッシーJrESは、季刊オーディオアクセサリー102号(2001年夏)が初出のようです。103号がネッシーmini、104号がサブウーハーとなっており、この3点をまとめた記事が、「不思議の国の長岡鉄男2」に掲載されていて、私が持っているのはこちらの方です。

ネッシーJrESは、オリジナルと比べて音道面積が23%アップとなっているようです。オリジナルはたしかFE-166ΣとEAS-16F20だったと思うのですが、FE168SSがリリースされた時に長岡さんはバージョンアップ版を発表していなくて、一世代とばしてネッシーJrESとなったものですから、168SSはどちらがいいんだろうと思ったわけです。

共鳴管となると、どうしても低域不足が気になるわけですが、ネッシーminiの炭山さんの制作記事によると、「空間をとると低音不足だが、壁に押しつけると30hzまでほぼフラット」と、にわかには信じがたい^^;記述があり、それならネッシーminiか、余っている168SSでネッシーJrを作ろうかなと、ぼんやり考えていました。いずれにしても、私自身がピュアオーディオからAVにシフトしていきつつありますから。

また、低域不足といっても、だら下がりになるでしょうから、アンプのBASSブーストである程度は補えないかなと。

先日、図面を送っていただいたリアスピーカーは、バックロードホーンと共鳴管の中間のような動作をしていると思うのですが、あの音抜けの良さに驚きました。あれで、そこそこ低域が稼げるなら、万能とはいかないまでもボーカルや小編成ものを聴くには、非常に魅力的なスピーカーにならないかなと。そこで、ネッシーはどうだろうと思ったわけです。

新ユニットも出たことだし、とりあえず、ネッシーminiを作ってみようかなと思っていますが、いつになるのかな^^;。

FE168SS用のシアターバックロード、いいとこどりで面白そうですね。

JUNさん ひょせんです。

「不思議の国の長岡鉄男2」は持っていたので、早速ページを開いて
みました。

> 空間をとると低音不足だが、壁に押しつけると30hzまでほぼフラット

初代ネッシーJr.の製作記事での、EAS-16F20を取り付けて方舟の
壁に近づけての周波数特性をみたところ、開口から天井や部屋の
コーナーまでの距離が一般家庭での場合よりずいぶん遠かったにも
関わらず、超低域までほぼ平坦な特性になっていましたから、一般
家庭ではFE168SSくらいで鳴らしてちょうど平坦な特性が期待できる
のではないでしょうか。

> ネッシーJrESは、オリジナルと比べて音道面積が23%アップ

思った以上に大きいんですね。方舟のネッシーは、スクリーン横の
鈍角のコーナーに設置した状態でも低域ダラ下がりになっていました
から、それに比べてネッシーJr.ESは結構ゆるい音になっていることは
予想できると思います。やはりキャビネットが大きすぎて、低域も
中高域も本来の音質が損なわれるんじゃないでしょうか・・・。(悩)
_______

FE168ESについて、もう少し話を引っ張ってみますが、例えば少し前に
わたしのホームページの掲示板
http://6100.teacup.com/yh1305/bbs
に数枚の画像をアップした、FE168ES用のバックロード「BH-1609ES」
のスロート断面積は、長岡先生が設計したFE168SSにベストマッチの
D-37のスロート断面積112.5cm2の80%しかない90cm2で、キャビ
ネット全体の実効内容積も少し小さい設計となっています。
(以前、この図面を送ったら、「設計仕様がおかしい!」と
 クレームがきたことがあります。)

スロート断面積やキャビネットが過度に大きい場合に起きる、ホーンに
駆動力が十分に伝わらない状態(量はあってもドライブしきれず、ゆる
んだ力ない希薄な低音と、カサついた中高音になります。)が生じる
こともなく、金属リングを使って共振音を付加しなければならないよう
なトランジェント劣化に陥ることもなく、ごくシンプルなオーディオ
システムで、重低音域まで力強いバックロード・サウンドが鳴っている
状態です。
(塗装済みのBH-1609ESを使っている方は、これ以前はD-55を
 使っていたこともあったそうで、それよりも低音の量感、
 エネルギー感、スピード感を含めて、ほとんどの点で上
 なんだだそうです。)
_______

> リアスピーカーは、バックロードホーンと共鳴管の中間のような
> 動作をしていると思うのですが、、あの音抜けの良さに驚きました。

このリアスピーカーは、バックロードとして見ると、スロート断面積
とホーン長はスーパースワン並みあるものの、広がり率が小さい
のでユニットに対する負荷が小さいことと、ホーンは1回折返している
だけなので気流抵抗も小さく、上面に開口があることからホーン開口
から漏れる余計な中高音が直接耳に届かず、天井からも開口が遠い
ので反射音が耳に入ることも少なく、結果として振動板からの直接音
を邪魔する度合いがとても小さいのに、全帯域がほぼ同じ場所から
出ている点音源に近い、などの特徴があると思います。

一方、共鳴管SPとしてみると、余計なスロートの絞りがあることと、
開口に向けての管の広がりが大きすぎることで、強い共鳴が起こりに
くくなり、普通の共鳴管SPに比べて共鳴のクセがかなり少なくなって、
聴感上の音のゆるみやダブりがほとんどないのだと思います。

加えて、全高が1.4メートルもあるのに、板厚を12ミリとやや薄くして
いることで、板材自体が蓄えて共振する振動エネルギーの量も減らして
いるので、これらの色々な理由からああいった感じ(低域の音圧
レベルが低めのバックロードに、折り曲げの少ない共鳴管SPが
持つ抜けの良さが加わった感じ、と解釈しています)になっている
のだと思います。基本的にはやはりバックロードです。(^o^)
_______

> あれで、そこそこ低域が稼げるなら、万能とはいかないまでも
> ボーカルや小編成ものを聴くには、非常に魅力的なスピーカーに
> ならないかなと。

JUNさんの願いを叶えるには・・・(これもわたし個人の意見ですが)

リア・スピーカー「R-101」はU字型にホーンが折れ曲がっていますが、
ユニットの取付け位置を1メートル程度に下げ、開口はさらに上げて、
ホーンをJ字型に折り曲げた、一見すると共鳴管SPのようなバック
ロードホーンが適しているように思います。
これにFE168SSを使えば、ホーン長は2.5メートル(スーパーレアと
同等程度)で十分に音楽信号の全帯域をカバーできて、音の抜けの
良さも保てると思います。

外観的には、前回のコメントでも紹介しました
http://www.dokidoki.ne.jp/home2/yh1305/spg10-10.html
のユニットをFE168SSにして、空気室とスロート部のサイズが大きく
なったようなものですが、ざっと概要を思い浮かべてみると、高さは
1.7メートルくらいになりますね。
また、上に挙げた現在のリア・スピーカーの特徴を多く含んでいます
ので、前後のスピーカーの相性もかなり良いと思います。

わたしからは、こんなんを提案してみます。いかがでしょうか。(^o^)
_______

> FE168SS用のシアターバックロード、いいとこどりで面白そうですね。

10cm版がなかなか良く出来たと思っているので、もう一歩スケール
アップしてみたくなりまして。
わたしが作ろうと思っているFE168SS用のシアター用のバックロード
は、上で挙げた「BH-1025S」とほぼ同じ構造で折返しが多く、ホーン
も長めで3.3メートルほどあるので、JUNさんの目指す音よりは多少
重い音になるかも、と思います。

わたしもホームシアターでFE168SSをツイーターなしで鳴らしていま
すが、上質なアンプで鳴らしてユニットの中心軸から大きく耳をずら
さなければ、映画やライブ・ステージのサウンドがメリハリ重視で
元々少し荒く作ってあることもあって、ユニットの前にサランネット
を垂らしている状態でも、うるさく聴こえることはあっても、ハイ
落ちに聴こえることはありません。(わたしは中心軸上から、少し
耳を横にずらすセッティングにしています。)

また、FE168SSにはサブ・コーンが付いていて、これをすごく嫌う人
もいますが、ちゃんと鳴らせば「ボイスコイル直結で、振動を抑制
するリミッターであるエッジすらない、超軽量振動板」の威力を発揮
して、小口径のFE108Sよりも繊細感のある中高域と、16cmユニット
ならではの厚みの両方が狙える優れもののフルレンジだと思って
います。

また長くなってしまいました。では。

ひょせんさん

いろいろ、詳しくありがとうございます。
BH-1609ES設計時のスロート面積を、D37より小さくするというのは、
意外というか目からウロコというか。
FE168ESが15cm相当のユニットであることも知りませんでした。

R-101の改良・大型版の提案もありがとうございます。
とにかく見る前に飛べともいいますので、何かひとつ、作ってみようかな
という気になってきました。

D37の音が気に入っていたら良かったのですけど、
どこといって欠点もないのに、どうしてもあれを作りたいと
思わせるものも感じられなくて、心は共鳴管な方向に傾いております。

JUNさん ひょせんです 今回はちょっとだけ短めです。(笑)

> BH-1609ES設計時のスロート面積を、D37より小さくする・・・

世間を敵に回すような設計仕様ですので、あまり大っぴらにしない
ほうが良いのかもしれませんが。(^^;
BH-1609ESではホーンの広がり率にも一工夫していて、FE168SS
に比べてfoが下がったFE168ESでも、音がゆるまないようにもして
あります。

> FE168ESが15cm相当のユニットであることも知りませんでした。

これも、そう言っているのは、おそらく、わたしだけです。(^^;

メーカー発表の振動板実効半径(a)から計算した場合、FE168SS
を16cm口径とすると、FE168ESは15cm口径相当になる、という
単純な理由です。
世間一般では、逆に大きくみて17~19cm口径相当ということで
キャビネットを設計しているみたいです。でも、そんなことしなけれ
ば、金属リングが要らないユニット本来の素の音質を活かしたHiFi
サウンドが楽しめるのにと、歯がゆい思いをすることが多いです。

例えば、長岡先生設計のD-100に付けるFF125K(66cm2)とD-118
に取り付けるFE108ESII(50cm2)は、マグネットの厚みはFE108ESII
のほうが大きいですが、キャビネットは振動板面積が大きいFF125K
用のD-100のほうが(他にも色々な要素が絡むので、振動板面積に
完全に比例はしていませんが。)大きいですよね。
このように考えるほうが、順当だとは思いませんか?(ムリに思わなく
てもイイですけど・・・(^^;
_____

> D37の音・・・どこといって欠点もないのに、どうしてもあれを
> 作りたいと思わせるものも感じられなくて

これは人それぞれなんでしょうけど、わたしがオーディオ・ショップ
の店頭で聴いたD-37の音は、良くも悪くも「遊びのない音」といっ
た感じでした。D-37のようなCW型BHは、同じユニットで作った
スワン型や人形型、上面開口型などにくらべて、危なっかしさが
抑えられた音になる傾向があるようです。
わたしがメインスピーカーとして使っている「BH-1605S」という
FE168SSを付けている人形型バックロード
http://www.dokidoki.ne.jp/home2/yh1305/spg16-2.html
は、結構奔放な音が出るんですけど、それに比べてかなり真面目
な音だと思いました。
スーパースワンをシンプルなオーディオ・システムと広めの部屋で
使いこなしているJUNさんからすると、D-37は何か物足りない感じ
がすることと思います。

このR-101の抜けの良さやストレートさを気に入っていただけている
ようでしたら、一度は共鳴管(または共鳴管っぽい)スピーカーに
跳んでみても良さそうですね。(^^)
その場合には、R-101にあるバックロード的要素(これが強い共鳴を
和らげて透明度を保つとともに、低音の音圧が低い場合でも瞬発力
を伴って聴こえる要因となっていると思われます)は残しておいた
ほうが、お好みにかなった音になるのではないでしょうか。

ひょせんさん

コメントが遅くなってしまいましたm(_ _)m。

確かに私も最初は、D-118はD-100のお兄さんで、より大きいんだろうと思っていました。だもので、FE108EΣ用ならD-100でいいんだろうなと図面を見てみたら、D-100の方が横幅が2cm大きいのですね。

単純に音同面積が10パーセント強広いのだとすると、これはけっこう効いてきそうに思います。これが、D-100が大きすぎたからD-118で修正したと考えるには、D-100の周波数特性(FF125K装着時?)はきれいで、そんなにゆるんでいそうにもありませんから、あれが最適といっていいサイズだったんだろうと思います。

一方で、10%くらい誤差の範囲だと考えないと、BHの設計などできなかろうと私は思っており^^;、ここらはほんとに「作ってみないとわからない」世界なのではないかと。

いずれにしても、ユニットと箱の基準をいくつも残してくれた長岡師には、ほんとに頭が下がるというか、まだこれから何年も、師の遺産の上でいろいろな考察を進めていくことになるのでしょうね。

あれから、R-101を壁際に移動させて、低音の出方を聴いてみました。なるほど低域はかなり上昇します。さらにBASSブーストで、そこそこのバランスにもなるのですが、ユニットの差を割り引いても、スワンと比較すると、低域は軽いですね。薄いというのかな。それなりに出てはいるのですが。

なんとなくネッシーminiの音域バランスが想像できただけでも、いい実験でしたが、低域が上昇しても、その質はちょっともの足りないというか、スワンのような透明感のある低域とは少し異なる方向のように感じました。壁に近づけることで、共鳴音のようなものが強調される気もします。まあ、ユニット、箱ともにエージングの問題も大ありなのですけど。

少し、悩みが深まったかもしれません^^;。引き続き、悩んでみます^^;。

JUNさん ひょせんです

ややこしい話に付き合っていただき、すみません。
コメント欄が長くなってしまいましたね。(^^;

D-118とD-100は、D-57とD-58のように、基本的に幅が違うだけですから、ユニットの駆動力とは・・・などと考え始めると、こんがらがってきそうですね。

> R-101を壁際に移動させて、低音の出方を聴いてみました。
> スワンと比較すると、低域は軽いですね。薄いというのかな。
> 低域が上昇しても、その質はちょっともの足りないというか、
> 壁に近づけることで、共鳴音のようなものが強調される気も
> します。

R-101は本来リアSP専用の設計ですから、あまり無理はできませんね。(^^)
マトリクス・サラウンドで使うには無補正でちょうど良いと思うのですが、映像を見ることを前提とした5.1ch再生のリアとして使う場合には、ロー・ブーストーしても気にならない程度の劣化だとは思います。

どんなスピーカーでも、壁の輻射を利用して積極的に低域を持ち上げようとすると、どうしても音質劣化は避けられないですし、特にJUNさんの場合は、壁から十分に離して設置したスーパースワンを金田式アンプで鳴らすという好条件な日常なわけですので、それを基準にすると、壁に頼った場合の音質劣化は、結構気になると思います。

一般家庭用のメイン・スピーカーは、壁に頼らず普通に設置しても、そこそこの音域バランスが確保できることが必要に思います。壁に頼って低音を持ち上げると、壁の影響(輻射や共振)を強く受けて、うまい具合に鳴らないでしょうね。
スーパースワンの場合も、低域の音圧レベルだけなら、壁に近づけたほうが有利だと思いますが、その他の多くの要素で不利になるものと思います。
_______

長岡先生の生前、方舟のネッシー(ユニットはFE208SSで、壁際に置いても単体では低音ダラ下がり)の音を実際の聴いた印象は、反射板となる天井には凸凹があり耳からも遠いことから反射が弱いという条件などもあってのことだと思いますが、一般家庭で鳴らす共鳴管SPとはまるでかけ離れた、まさに筆舌に尽くしがたい音でした。
低域も驚くほどシャープで力強かったのですが、重低音のほとんどは強力なサブ・ウーハーから出ている音で、両chのバスレフ・ダクトがセンターにあるためか、重低音はモノラルに聴こえました。映画用の迫力を得るには、このほうが良かったのだと思います。

長岡先生は当初「ネッシーは方舟専用スピーカーなので、図面は公開しない」と書いていたくらいで、それを読者が自室に合わせて勝手に短縮してもうまくいかないということを、暗に言いたかったのでないかと思っています。実際にも、大型スクリーンの両サイドに超トールボーイの共鳴管SP「ネッシー族」を設置、という長岡スタイルを模倣しても、あの音までは手に入らないみたいです。

でも、音を聴くオーディオであっても、システムのルックスによって音の印象が少なからず左右されるということも否定できず、さらに、映像といっしょに音を聴く場合には、リスナーの意識の大部分が映像に引き付けられるので、音のクオリティまではあまり気にならないというのも実情で、いろんな意味でVAは妥協の産物だと思います。

> 少し、悩みが深まったかもしれません^^;

わたしの場合は、VAのスクリーンとの相性も考えると、手元にあるFE168SSを使って、単体で音域バランスのとれる上面開口のバックロードを、壁から少し離して置くといったくらいが、ちょうど良いようにも思っています。
また、「迷った時は見た目で選ぶ」というのが、不満を小さくするには得策だとも思っています。(^o^)

その雑誌というのは、これですか。
AUDIO BASIC ( オーディオベーシック ) 2010年 04月号
それだったらアマゾンします。

JUNさん、連日の投稿失礼します。

Joe's(ジョー)さん
先日その雑誌を紹介しましたひょせんです。
AUDIO BASIC ( オーディオベーシック ) 2010年 04月号
で間違いありません。

昨日のことですが、コイズミ無線でそのスーパースワンもどきのスピーカー(「オシドリ」というニックネーム)の試聴会があったようです。
http://www.koizumi-musen.com/10_03_20sityou.html
運がよければ、数日も経てば、キャビネットの外観の画像あたりを、掲載してくれるかもしれません。まずは外観に抵抗を感じないかが、最初の分岐点だとも思いますので。

Joe's(ジョー) さん 

河口無線でも同日試聴会が行われたようで、すでにスーパースワンと並べた画像つきで試聴会の様子がアップされていました。

http://kawaguchimusenn.osakazine.net/

AUDIO BASIC ( オーディオベーシック ) 2010年 04月号をアマゾンで注文しました。
河口無線の画像を見ると、スワンとよく似てますね。
それから、先日JUNさんが紹介してくれたデジタルアンプのTP21もなぜか手元に届いています。
ひょせんさん、いろいろとありがとうございます。
でも、解説のほとんどがちんぷんかんぷんです。
もっと勉強します。

ひょせんさん

猛烈な春の嵐の中、熊本・通詞島のロッジに4日間ほど立てこもっておりまして、またもやコメントが遅くなってしまいました。Joe's(ジョー)さんへの丁寧なフォローをありがとうございました。

オーディオの半分は部屋が決めそうなことは、うすうす感じていましたので、いわゆる方舟サウンドを自室で再現できることはないだろうと思っていました。特に共鳴管の場合、部屋の影響を強く受けそうですね。

10cmのスーパースワンでも床の弱さを感じることがあり、隙あらば根太を増強してやろうかと考えているくらいですので、20cm級となると、どのようなことになるのか、大体、想像できそうに思います。

ネッシーminiがスワンの後継になればもうけものだなあと考えていたのですが、なかなかそうもいきそうにないので、しばらく、これでしのぐしかないかな^^;。


Joe's(ジョー)さん

炭山アキラ氏のオシドリは、スペースファクターもいいですし、ほぼスーパースワンと同じ傾向・水準の音がする。といってもいいような気がします。

大きな違いは、ユニットをのぞけば、ホーンロードをかけた低域が後から出るか前から出るかということで、一般的には干渉が少ない分だけ中高域の純度・透明感は後面開口の方が有利、低域の押し出しとスペースファクターでは前面開口が有利とされています。でもこれは、比べて聴いてみないとわからない範囲かもしれません。いずれにしてもトライしてみる価値はあるスピーカーかと思います。

TP21は、どうもバランス(BTL)出力のようですので、このコメント欄でよく出てくるスピーカーマトリクスはやらない方が無難。というか、ほんとにBTL出力だった場合、アンプが壊れますので、やらないでください^^;。

2chで普通に聴く分には、えっ?というくらいいい音に、私の耳には聞こえました。あとはPCやiPodからの接続方法ですが、なるべく音が良いとされている方法を試してみてくださいね。私はこの分野は詳しくないのですが、アナログ接続のiPodは、あまり良い音にはなりませんでした。

JUNさん
スピーカーマトリックスというのは、複数のスピーカーをつないでのサラウンドスピーカーということですか? それなら2個だけしか繋がないので大丈夫だと思います。
PCとの接続に注意が必要なんですね。いろいろと調べてみます。

Joe's(ジョー) さん

JUNさんのお宅で聴いたというスーパースワンの衝撃に近付けるとイイですね。(^o^)
オーディオベーシック誌の製作記事では、「MDF」という木粉を固めた板材で作ってますけど、実際に作られる時には上質な合板を選ばれると良いと思います。音が全然違いますから。


JUNさん

> 熊本・通詞島のロッジのロッジに4日間ほど立てこもっておりまして

離れ孤島で大変そうですね・・・と思って通詞島の場所を調べてみると、橋一本で陸地とつながってるんですね。(^^) とは言え、爆弾低気圧によってもたらされた春の嵐はなかなか強烈でした。

> ネッシーminiがスワンの後継になればもうけものだなあと考えていたのですが、

実はわたしも以前(というよりも20年ほど昔)、初代スワンをメインSPで使っていた頃、ネッシーminiもどきの共鳴管スピーカーを作ってFE106シグマ(+キャンセリング・マグネット)を付けて鳴らしたことがあったのですが、「フムフム、共鳴管SPの抜けの良さとは、こういったものなのだな。」と納得はしたものの、やはり10cmの共鳴管SPでは迫力不足だし、壁に寄せると音がボケるし、迫力でそれをごまかすこともできずで、程なくリアSPに回してしまいました。低域を必要としないマトリクスのリアSPとしては調子よく鳴ってくれましたが、それも結局、昨年リアSP専用で作ったバックロードのR-101にお株を奪われてしまいました。

> しばらく、これでしのぐしかないかな^^;。

やはりVAなら、せっかくお手元にあるFE168SSを活用する方法を考えてみてはどうでしょうかねぇ。これを使わないのはもったいないですよ・・・。要らないのなら、ください!(笑)
ところで、先日ここでJUNさんに提案した一回折返しの16cm版上面開口BHですが、その後、自分が作ろうと思っているキャビネットも、こっちのほうが良いのではないかと気になってきて、試しにスケッチを描いてみました。(^^)

http://www.dokidoki.ne.jp/home2/yh1305/bbs-pic/BH-16xx_000.jpg

スケッチなので正確な寸法は出ていませんが、大体のサイズは、幅30cm、奥行き35cm、高さ175cm程度。フルレンジの中心はほぼスーパースワンと同じ高さで、開口からの音が天井に反射してもできるだけスッキリとした音が損なわれないように、ホーン長は欲張らずスーパーレア並みの2.5メートル。ネッシーJr.よりも設置スペースを取りますが、壁に頼らずとも安定するので設置場所の自由度もあり、音質の調整がしやすいと思います。
FE108Sの2.66倍の振動板面積がありますから大画面映像にふさわしい迫力も出るし、おそらくツイーターの必要も感じないでしょう。内部は単純であまり補強材も付けられないので板厚は12ミリではなく15ミリを想定、という具合です。R-101との相性も良いと思いますが、こんなんどうでしょうね。(^o^)

Joe's(ジョー)さん

そうそう。スピーカーマトリクスは、4本のスピーカーを結線だけでサラウンドさせるやつです。もし、将来これをやる時はアンバランス出力であることをご確認くださいね。

PCからTP21につなぐ時は、ONKYOのデジタルプロセッサSE-U55SXの導入を検討されてみてはどうでしょう。このジャンルでは低価格ですが、相当効果があると思います。PC→SE-U55SX→TP21と接続します。これがあると、音質も向上するのですが、レコードやテープをデジタルデータに残すこともできます。

ひょせんさん

おお。この上面開口BHはいいですねえ。16cmの馬力がそのまま出てきそうな構造ですし、繊細な音にも強そうです。うちの場合、横幅がもう一声なんとかなればとも思いますが^^;。

2700x1300の白壁をスクリーン代りにしているのですが、片チャン30cm分をスピーカーで占めるとすると、残りは2400。大体、100インチが90インチになる勘定ですが、実際の投影でどのくらいの面積を使っているのか、よく調べてみます。

いずれにしても、ひょせんさんが作られる時は、ぜひ図面を分けてくださいませ。これ、細かいことを考えずにアート・ペッパーなんか鳴らしてみたいですね。

>やはり10cmの共鳴管SPでは迫力不足だし、壁に寄せると
>音がボケるし、迫力でそれをごまかすこともできずで

大体、そうなのであろうなあと想像しておりました^^;。

JUNさん ひょせんです

これまで作るつもりだったキャビネットとどちらが良いかまだ決めかねていて、製作コストや作りやすさなどを検討するために、近々板取図まで含めて図面を仕上げてみるつもりです。
前に設計していたキャビネットに比べても、野放図なくらいストレートな音になるのではないかと思っていますが、スワンのようなソフトの良否に対する厳しさはあまりないものの、ダイナミック・レンジの広い映画サウンドや、録音時にあまり加工されていない音楽ソフトなどで、本領を発揮すると思います。

> うちの場合、横幅がもう一声なんとかなればとも思いますが^^;。

幅、ですよね・・・。
たしかにわたしもネッシーJr.に比べて太めなことが気になったのですが、これについては以下のような考え方もあります。。

 ・ プロジェクターの光線は上から見るとレンズを頂点とした三角形の形状を
   しているので、スピーカーを背後の壁から離し前に出していくに従って、
   光線を遮ることが少なくなります。
   ※ 部屋のサイズと投射距離、映像の横幅をお伝えいただいたら、
     シミュレーションした簡単な図面を描いてアップしてみます。  

 ・ これまでのJUNさんのお話からすると、低音がドンドン・ブンブン鳴るより
   も、低音にも現実の音に近いソリッドさや速さを求めているものと思います
   ので、両サイドの壁に密着するのはやむをえないとしても、背後の壁からは
   数十センチ離した状態とするほうが、そのお好みに合うのではないかと推測
   します。(わたしの勝手な思い込みかもしれませんが)

 ・ キャビネットの幅を狭くすると自立することが難しくなり、そのためにコー
   ナーに押し込んで安定させるセッティングに限られると、低域のドロドロ感が
   出てきてしまうかもしれません。

などです。
映像のサイズが大幅に小さくなってしまうと寂しいですが、おそらくこういった具合で、あまり問題を起こさずに置けるのではないかとも思うので、まずは設置条件を図面上でのシミュレーションで確認してみたいと思います。

ひょせんさん

どうもありがとうございます。

私の部屋の横幅は、約4.5m、スクリーン代りの白壁の幅が2.7mで、この幅いっぱいに映したいと思っています。投射距離は、約3.3mです。

部屋の横幅のうち、右サイドの1.1mは隣室との入り口になっていますので、ここにはスピーカーは置けません。ですので、実質使えるのは3.6mとなり、また白壁の左側は約90cmの余裕があります。

データは、こんなものでよかったでしょうか。

低音ですが、たしかに十分な量感はほしいのですが、質の悪い量感のある低音には耐えられない体質ではあります^^;。

JUNさん ひょせんです

いただいたデータから簡単に見取り図を描いてみました。合ってますでしょうか。(^^)
スピーカーは少し余裕をみて、幅33センチ、奥行き36センチとして描いてあります。図では背後の壁から10センチだけ離して置いてあります。
プロジェクターのレンズは、映像のセンターライン上にしてありますが、左右方向のレンズシフト機能を利用している場合には、結果が少し変わってくるかもしれません。

http://www.dokidoki.ne.jp/home2/yh1305/bbs-pic/VA_Room001.jpg

この条件ですと、映像の幅は目標の100インチ映像の幅である220センチよりも5センチ小さい215センチで、16:9映像で約98インチ相当ということになりました。スピーカーをもう10センチほど前に出せば100インチが可能かと思います。
ビミョウな感じでしょうか。(^_^)

> 質の悪い量感のある低音には耐えられない体質ではあります^^;。

バックロードの中音域のスピードに負けない低音を出すのは、なかなか難しいことですよね。

ひょせんさん

私、今初めて、自分が120インチで観ていたことに気づきました^^;。16:9の時は、2700の横幅、ほぼいっぱいに映りますので。ちなみに、白壁左側の余裕は、約70cmでした。

わざわざ、シミュレートまでしていただいて、ありがとうございます。まあ、映画を観る時にはスピーカーを最適位置に動かせばいいわけですしね。

しかし、このくらいになると、壮大な音がしそうですね。図面ができましたら、ぜひお願いします。

余談ですが、長岡師のテレビ台兼用マトリクススピーカー「凱旋門」を持っているのですが、時代も移り、薄型・大型化しているのに、これに代わる作例が見当たりませんね。まさに今こそ、必要なシステムのように思うのですが。雑誌などで見かけたことはありましたでしょうか?

JUNさん ひょせんです

部屋の見取図は簡単なので、描き直して見ました。(^_^)
http://www.dokidoki.ne.jp/home2/yh1305/bbs-pic/VA_Room002.jpg
こんな感じでしょうか。設置に自由度がありそうですね。

> 長岡師のテレビ台兼用マトリクススピーカー「凱旋門」

現在、メーカー製ではアンプ内蔵でこのタイプが数多く出ています(かなり高価ですね。)が、自作例は見たことないですね。今ではオーディオ誌に自作スピーカーの記事が掲載されること自体減ってしまってますが、「凱旋門」を見ると当時はオーディオ誌にも今より自由さあったのだなと思います。

せっかく話が出たついでに、手前味噌ですが以前40~50インチ程度のテレビを想定したスピーカー内蔵ラックのスケッチを描いてみたことがありますので、とりあえずアップしてみますね。全幅は120センチ、テレビは42インチで描いてあります。
http://www.dokidoki.ne.jp/home2/yh1305/bbs-pic/TV-SET42_001.jpg
このスケッチでは、左右とセンターでFE127Eを3発(各々をダブル・バスレフ箱に取り付け)を想定していましたが、考えてみると42インチでも29インチ・ブラウン管の2倍以上、50インチなら3倍もの映像面積があるため、さすがに12センチ3発では足りないかもしれません。
長岡先生が提唱していた映像サイズとスピーカーの口径の相関式に

 映像サイズ(インチ) X 0.4 = スピーカーの口径(センチ)

というのがあり、これが結構、的を射ていると思います。40インチなら16センチ口径、50インチだと20センチということになります。
5.1chの場合には前方の3発を対等の関係とみると、計算の上では、前方に12センチを3発使うと14センチ2発相当(35インチ向き)の振動板面積、16センチ3発の場合には20センチ2発相当(50インチ向き)となります。

「凱旋門」当時の5.1ch再生は、2ch信号をプロセッサーで加工する初期のドルビーサラウンドしかなかったため、音質・音場ともにマトリクス・サラウンドが圧倒的に有利でしたから「凱旋門」もマトリクス再生用となっているのですが、あれから20年近く経ちAVアンプを用いた5.1ch再生の音質も大きく向上したため、5.1ch再生にも十分に対応できる構造とする必要もあると感じています。

使用ユニットとキャビネット方式については、スケッチのラックの場合、以下の3通りを考えましたが、それを決めるにまでは至っていません。

 A.FE127Eのダブル・バスレフ 3ch分 (おそらく、少し迫力不足)
 B.FE127Eのバスレフ 3ch分 + 13cmウーハー2発のASWウーハー内蔵
 C.FE167Eのバスレフ 3ch分

いずれの場合もAVアンプでもプリメイン・アンプでも鳴らせます。リアにはFE107EかFE127Eの小型バスレフを追加すれば十分だと思います。

と、こんな感じのものを考えていました。

ひょせんさん

またもや、スケッチを作っていただいてありがとうございました。あれから、R-101を使って、どのくらい画面から逃げれば、映り込みが避けられるか試してみましたが、要は映画を観る時に、右側のスピーカーだけをちょいと移動しさえすればよいということがわかりました。

ひょせんさんの後追いで^^;、作らせていただくかもしれませんので、その節はよろしくお願いいたします。

テレビ台兼用AVスピーカーも、スケッチを描かれていたのですね。私も、ほぼ同じスペックのものを想定していたのですが、図面を描くのが面倒で(何しろ適正サイズなど手探りなので)、頭の中にあっただけでした。

たしかに今だとマトリックスにこだわらずに、リアを2本追加する5chを前提にしてもいいですね。その際、マトリックス結線とノーマル結線を切り替えられるように、ターミナルを3本分出してみるのも面白いかなと思いました。最初、試しに本体だけのマトリックスで鳴らして、やがてリア追加の5本マトリックス、さらにAVアンプ追加で5chという遊び方もできそうです。

FE127Eですが、なかなか馬力のあるユニットで、今、29インチのブラウン管テレビで使っていますが、むしろスピーカーの方がオーバースペックに思えるほどでした。低音も意外なところまで伸びているようです。

ただ、もはや防磁型にこだわることもなくなりましたので、ユニットの選択の幅も広がったのかもしれませんね。

この話、面白そうなので、新しくエントリーを書いてみたいと思います。

JUNさん
いろいろとアドバイスありがとう。
さっそく、ONKYOのデジタルプロセッサSE-U55SXの導入を考えます。すぐに買ってしまうかも知れません。
肝心のスピーカーがないのに、アンプとプロセッサがそろってしまいそう。カミさんが聞いているミニコンポのスピーカーを使って聞いてみようか。
あと必要なものはありますか。
スピーカーのユニットはもうじき到着予定ですが、合板の手配がまだすんでいません。

Joe's(ジョー)さん

おそらく、MAKIZOUさんにはすでに炭山スワンの注文が
いっているのではないかと思いますので、
カットできるかどうか、問い合せてみてはどうでしょうか。

カットについては、東急ハンズ渋谷店も評判がいいようで、
こちらだと多少、安く上がると思います。
板材は15mmのシナベニア指定でしたっけ。

あと準備するものは、工作に使うパーツくらいですね。
内部配線材とか、スピーカーターミナルとか、そういったものです。
暑くなる前にやっつけてしまいましょう。
バックロードホーンを真夏に作るのは避けたいです^^;。

JUNさん
MAKIZOUさんへは灰山アキラ氏設計の「オシドリ」のオーダーカットが可能かどうか問い合わせ中です。
すでに入手または手配可能なもの。
・スピーカーユニット
・TP21
・デジタルプロセッサ
・「オシドリ」のオーダーカット板
・PC

これが全部揃えば、音を出すことができますか。CDプレーヤーなどはあとで考えます。

Joe's(ジョー)さん

塗料や釘は近所で買うとして、特殊なものとしてはスピーカーのパーツ類くらいですね。ターミナルと内部配線材です。ターミナルは、なるべく穴の大きなしっかりしたものを選ぶと、後が楽です。
http://dp00000116.shop-pro.jp/?pid=8704
http://dp00000116.shop-pro.jp/?pid=8694
http://dp00000116.shop-pro.jp/?pid=16982580

大事な音源はCDから無圧縮(.wav)で取り込んだものが最高ですね。このシステムなら、wavとmp3の差をはっきり聴きとれると思います。

JUNさん
本日、MAKIZOUさんから「オシドリ」のオーダーカットの見積もりが届きました。
参考のためにお知らせします。

「 オシドリ 板取り図より 」
●15mm    シナ合板   2台1組分      カット材  価格26,000円
●送料                                    2,410円
●三角材二等辺(寸法加工済み)                 価格1,600円
                               合計 30,010円


●15mmスーパー・シナアピトン合板 2台1組分 カット材   価格36,000円 人気NO.1 お勧めいたします。
●送料                                    2,410円
●三角材二等辺(寸法加工済み)                 価格1,600円
                               合計 40,010円



ご注文の際は丁寧に愛情をもって加工させて頂きます。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。

……
ということでした。4万円の方を奮発しようかなと思っています。春は自作スピーカーの季節なんですか? 発送までには半月は掛かるとありました。
ターミナルと配線材が必要なんですね。まだまだ先は長いな。
なお、「オーディオ・ベーシック」のオシドリの記事では、ターミナルはフォステクスのT150Bというのを使っていました。
全部揃えても、10万円くらいというのはリーズナブルではないかと思ってます。木工にはまったく自信がありませんが。
それから、このスピーカーを聞くためには最低どのくらい離して聞けばいいのでしょう。つまりリスニングポイントとスピーカーの距離です。自分の書斎ではダメなら実家にセッティングということになりそうです。週末には帰っているので…。

Joe's(ジョー)さん

はい。ヘラブナが巣離れを始める季節になると、自作マニアはスピーカーを作り始めます^^;。いや、これはたぶん、FE103En-S効果でしょうね。寝耳に水の朗報でしたから。

で、MAIZOUさんのスーパーシナアピトンですか。私はいつも近所のホームセンターでシナ合板を買って、図面を手にカットマンにつきっきりで作業を見つめております。精度は悪くないんだけど、時々、間違うのよね…。

リスニングポイントですが、これは人によって好みもあるのですけど、左右スピーカーの間が仮に1.5mとして、それを結ぶ線から1.5mだと、ちょうど正三角形になりますよね。それが確保できれば、一応、OKです。理想的には、その状態で自分のすぐ後に壁がない方がいいですね。背後に壁がなければ、スピーカー間の距離の2倍くらい離れても大丈夫です。

1.5mの正三角形だと、6畳でも自分の後の壁からの反射をあまり受けないセッティングになると思うので(長辺に置いた場合)、とてもピュアな音を聴けると思います。仮に10畳以上あったとしても、自分が後の壁に張りつくようなリスニングポイントだと、やや音が濁る傾向があります。

スピーカーに近づいて、ピュアな音と音場を楽しむのもいいですし、少し離れて音量を上げて豪快に鳴らしてもいいですし、この二つは別の楽しみ方で、人によってどちらが好きというのは異なります。また、小口径スワンは、そのどちらでもいい音がします。

スワンは、小さいのに圧倒的な大音量で鳴らせますし、低音ももりもり出てくるので、距離をとって大音量で鳴らすのも楽しいのですが、最大の特徴である定位の明確さと音場の広がり(いわゆるステレオイメージ)は、自分が後の壁から離れることがポイントになると思います。

って、Joe's(ジョー)さん、運がいいですね。スワンを作りたいと思ったとたんに、フォステクスからどんぴしゃのユニットが出て、スワンだと部屋が狭いかもと思ったとたんに、前面開口のオシドリが出るなんていうのは、どういう巡り合わせだろうと思います。

T150Bはこれですね。バナナプラグ対応のようです。
http://dp00000116.shop-pro.jp/?pid=8695

JUNさん
スワン型のスピーカーを自作しようと思ったら、いろんな幸運が重なったようです。なんか、俄然やる気が出てきました。これは一気にカット板をオーダーしてやるしかない。
リスニングポイントは1.5メートルの正三角形でいいんですね。ラッキー。なんとか設置できます。とはいっても問題は背後。本箱がずらりと並んでいます。まあ、こればかりは我慢します。
ひょせんのアドバイスもタイムリーで大変にありがたかったです。みなさんに感謝します。分からないことがあったら質問します。

Joe's(ジョー)さん

背後が本棚なら、相当吸音しますから反射は最小限ですね。リスニングポイントは、いろいろ、試行錯誤してみてください。その部屋ごとにベストの場所があると思いますので。

ひょせんさん
前のコメントで呼び捨てにしてしまいました。すみません。C&Pでの間違いでした。

JUNさん
書棚は結構いい感じになるということですか。よかった。ともかく、前進します。へらの乗っ込みになっているのに、こんなインドアの生活をしていていいのだろうか。
明後日はマルイカを嵐山光三郎さんとやります。
ありがとう。

Joe's(ジョー)さん ひょせんです。

> 前のコメントで呼び捨てにしてしまいました。

いえいえ、わたしなんか、しょっちゅう文字の打ち間違いしてます
から。(^^;

キャビネットの組み立ては、焦らず、木工用ボンドも十分に使って、
内部にスキマができないように気を付けると、後々の音質が向上
すると思います。

ひょせんさん
キャビネットの組み立てには木工用ボンドでしっかりと仮止めのような作業がいるんですね。箱の中の配線とかはどの段階でやるのでしょうか。
昨日、スピーカーユニットが届きました。あとは、木材のオーダーカットの注文と、デジタルプロセッサの手配です。

Joe's(ジョー)さん ひょせんです

実は木工用ボンドでの接着がメイン的な役割で、釘や木ネジなどは木工用ボンドが固まるまで部材がずれないように圧着しておくための補助的な役割です。外部にはみ出したボンドは、ぬらしたタオルなどでふき取っておくと表面がキレイに仕上がり、塗装をする場合にも都合が良いと思います。

「はたがね」という固定具を複数用意できる場合は、それで圧着しておけば、釘やネジの頭が見えずとてもキレイに仕上がりますが、ボンドが固まるまで次の組立工程に進めないということが問題となるかもしれませんし、この「はたがね」は、必要数そろえると意外に値段が高いんですね。

配線コードは、スワンのようなスピーカーの場合にはヘッド内部のほんの20センチ程度なので、組立前にヘッド背面のパーツにターミナル用の下穴を開けておけば、配線作業は組立が全部終わってから簡単にできます。
雑誌掲載の板取図には、ターミナル用の下穴の記載はありませんが、あらかじめ使用するターミナルが分かっている場合には、それに合わせて業者さんに下穴を開けてもらっていれば、楽だと思います。

ターミナルを使わず、圧着端子を用いる方法もあります。設置場所を移動する場合に少し不便ですが、このほうが音質も良くくコストも安いです。
この場合は、ヘッドの背面にコードが通るギリギリの大きさの穴を開け、数十センチのコードを通し微細なスキマはエポキシ接着剤で固めてふさぎます。そしてヘッドから出ているコードと、アンプとスピーカーを接続するケーブルを圧着端子でかしめてつなぎます。

いずれの場合もヘッド内のコードは、ユニットの端子にムリな力が加わらないように、1.25スクエア(=平方ミリメートル)くらい、アンプとの接続ケーブルには、5.5スケアのビニール・キャブタイヤ・ケーブルがスワン族のスピーカーと相性が良いと思います。
5.5スケアのケーブルは、電気工事店でだと最も安価(1メートル100~200円くらい)に入手できますが、一般人には売ってくれなかったり、売ってくれても100メートル単位だったりします。
値段は倍近くになりますが、一部のホームセンターでも売られていることもありますので、店を回ることがありましたら探してみてください。
このほかに、秋葉原のケーブル・ショップからネット通販で購入することも可能だと思います。

材料に、キャビネット中央と背面下部のデッドスペースに入れる砂または、細かい小石をぜひ加えてください。デッドスペースを全部埋めると重量が重くなりすぎることも考えられるので、床の強度と相談しながら徐々に増やしていくことをお勧めします。

ひょせんさん
詳しい解説、ありがとうございます。
がんばってみます。

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