映画>ベルヴィル・ランデブー
『ベルヴィル・ランデブー』(ハーマン・ショメ監督/2002)。
戦前のフランスを舞台にしたアニメ。なんとも不思議な味の映画だった。あるばあちゃんが、三輪車から鍛えた孫をツール・ド・フランスに送り込むのだけど、孫はレース中にギャングに誘拐されてしまう。
ばあちゃんと犬は、これをどんどん追っかけていってベルヴィルという街にたどり着き...というお話。と、これではなんのことかわからないわな。
全編、ほとんど台詞なしだから(音楽やSEはある)、サイレント映画のようでもある。物語の破天荒さもサイレント的。最後、めでたしめでたしで、これもまた昔の映画みたいに終わる。深くて複雑な文化性のようなものが背景にあるにちがいないのだけど、エンディングはどっかーんといって終わるのが大変よろしい。
と、これもまた、なんのことかわからないな。彼我の文化の水位差のようなものを(どちらがどう、というのはおくとして)、普通の映画よりもよく見せてくれた作品として、記憶に残ると思う。
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