2009年11月26日

マゴチ系、メッキ系

ある調査によると日本人男子の74%は、いわゆる「草食系」を自覚しているか、他人からそう思われているものであるらしい。まあ、そうなんだろうなと思う。

大体、「肉食系」を自認してみたところで、あるいはそれをめざしてみたところで、こういうものは相手もあることだからして、オノレ一人の思いだけでどうなるということでもなさそうだ。普通の男は、まあ普通くらいにしか女性に縁はないわけだから、むしろ4人に1人が非草食系であるというのは、そこそこ立派な数字ではないかと思う。

この変則バージョンとして、マゴチ系というのを思いついた。あまり素早く動くこともなく、自ら獲物を追い回すこともないけれど、海の底あたりにじっと潜んでいて、時おり目の前を通り過ぎていくやつを、なにげに捕食するタイプ。おじさんになると、こういうのが増えてくるのだが、最近は若い衆にもこのタイプが多そうだ。海が豊かであれば、これでも通用する。

対して、もう生まれつきのハンターというのも、稀ではあるが存在する。釣師の言葉でリアクションバイトというのがあって、食うために捕獲するのではなくて、捕獲のために捕獲するというか、何かのはずみでスイッチが入ってとりあえず反応する。

ただ反応するだけでは仕方ないのだが、どういうものかこのタイプがこれをやると、非常にたびたび、功を奏するところを見ると、男というのは反応しなかったことによる膨大な機会損失を潜在的に抱えているのではないかと考えこんでしまう。

加えて、このタイプはあきらめも早いので、いけないとなれば、すぐに「ネクスト」といってよそへ行くことができる。だからストーカーといわれて通報されることもないし、相手に嫌な思いをさせることもなく、自分もあまり傷つかない。

これはその人間の存在のありようとして、そうなっているのだというしかないので、スケベだとか不見識だとか後先考えないとかいってはいけない。より人生を楽しむために、天が与えた才覚のようなものであるのかもしれない。魚でたとえればヒラマサなどの青物系だろうが、身近なところでは秋のメッキのようなものだろうか。元気がよくて活発に動き回って、トップウォータープラグにだって、ばこばこ反応する。

ワタシは残念ながらこのタイプではないし、このタイプであったこともない。せめてマゴチくらいにはと思うのだが、あまりにも動きが鈍いか海が貧しいかしたために、カスミとかプランクトンなど食べるように進化してしまったのではないか。

ところでプランクトンの中にも、動物系と植物系とがあってと、話はきりがなくなるのだった。

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コメント

しかるに、私はハイエナ系・・・かな。(^^)
自分からも行動するし、おこぼれでもいい。
何のこっちゃ?

魚で言えば、マゴチでもなければメッキでもないなぁ・・。
フグ、ハゲ、イソベラ、・・・。ようするに餌取り・・かな。(^^)

サルモサラーさん

一番おそろしいタイプですね^^;。

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