本>ホーンブロワーその後
フォレスターの『ホーンブロワー』、あれから一気に順を追って5巻まで読んだ。『海軍士官候補生(1)』『スペイン要塞を撃滅せよ(2)』『砲艦ホットスパー(3)』『トルコ沖の砲煙(4)』『パナマの死闘(5)』という流れ。
全10巻なのだけど、フォレスターが最初に書いたのが5巻、6巻、7巻で、これが好評だったので若い頃の話や後年の話を書くはめになり、結局彼は25年にもわたってこの作品と向き合わなくてはならなくなったわけだ。読む側としては慶賀の至りではあるけれど、さすがにあちこち凡ミスやらトーンの変調やらあって、戸惑うこともある。
ヨメのマリアが急に口うるさい女になっていたり、ホレイショの年が30歳のはずなのに37歳になっていたりする。副長ブッシュの描き方も、第5巻で急変する。そういう突っ込みはなしにして、一冊一冊を読んでみると、やっぱり面白い本だとしかいいようがない。よくぞこの本に行き当たったと、この夏の自分の幸運がうれしい。
で、昨夜も朝6時までかかって5巻を読了してしまってからというもの、手持ち無沙汰でしょうがない。第6巻から9巻まで、すでにアマゾンに発注してあるのだが、肝心のぼくにとっての次回作『燃える戦列艦(6)』は、在庫がなく、ハヤカワのサイトを見ると「8月、重版出来!」なのだそうだ。
今、気づいたけど、重版出来は「ちょうはんしゅったい」と読むはずなのだが、MS-IMEでは「ちょうはん」では出てこない。「じゅうはん」だ。こうやって外国製の言葉紡ぎソフトに日本語が変調を受けるのは困ったことだと思うけどな。文部科学省も教科書なんかに血眼になっていないで、IMEのチェックをやるといい。その方がよほど重要なことだ。
さて、6巻目が来るまでほかの本を読むか、明日あたり送ってくるはずの7巻目から先に読むか。それともしばらく、映画の方に行こうかな。そろそろ仕事も忙しくなってくるので、ぼくの夏休みも終わりになりそうだ。
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