2005年6月29日

映画>スウィング・ガールズ(2)

午後、オクサンが観るというのでつきあった。実はこれで3度目のわが家上映だ。同じ映画を二度も三度も観るというのは、ぼくにはとても珍しい。

なんというのかな。どってことないといえばどってことないコメディなのだけれど、スウィングという縦軸がしっかりしてるせいか、どんなにおバカなギャグをやっても、さびしくならない。「さすがにそれはないでしょう」という点は、数えても仕方ないほどたくさんあるのだが、野暮というもの。スウィングしてれば、それでいいじゃないか。

ストーリーとギャグはめちゃくちゃだけど、季節感と音楽がしっかりしているから、嘘もきれいな嘘になる。弁当を持って線路を歩いていた時の空の色と、野球場の空の色が同じ(かな)。夏の高校野球予選大会がある7月の田んぼにはまれば、どんな状態になるか、けっこうリアルでもある。裏ノリに開眼したスーパー前での演奏が終わると、空から雪が舞ってくる。きれいなもんだ。

このへんのディテールに嘘がなくて、あるんだろうけど提示されるイメージが優しいから、すべて受け入れて彼女たちを見守りたくもなるのだろう。ぼくはこういう映画、好きだなあ。

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