2005年6月 7日

映画>けんかえれじい

朝、起きたら死にそうに疲れていた。眠りから覚めた時点で、体の隅々までぐったり疲れているのではどうにもしょうがないのだが、ここんとこ、ずっとそうだ。あるいは1年くらい、そうなのかもしれない。トシなのか不摂生のタマモノなのか、精神的なものなのか、よくわからない。たぶん、精神的なものではなかろう。

そんなわけで、毎朝、風呂に入るのが習慣になっている。朝、まったく呆然とした状態で起きるので、とにかく風呂に入らないことには、スイッチが入らない。そんな時でも、夕方になると妙に元気が出てきたりする。わーいと飲みに行ったりもする。で、朝、例によって死に起きるわけである。どんな人生なのだ。

今日もいつものように、果てしなく疲れた状態で目覚め、ありがたくもオクサンに沸かしておいていただいた風呂に入り、呆然と着替えて、呆然と食卓についたら、ありがたくもトマトベースの野菜ジュースを作っていただいた。

それ一発で目が覚める。開高健風にいえば水浸しの藁みたいだったのが、むくむくと蘇り、生き返った。起死回生のジュースなのであった。

起死回生のまま仕事に行き、和食屋で昼ごはんを食べ、午後には銀行の人と打ち合わせをして、レンタルビデオ店と100均店とスーパーにも出かける。元気そのものである。

夜は部屋で『けんかえれじい』(1966年/日活/鈴木清順監督)を観た。キャストは高橋英樹、川津祐介など。時は昭和10年頃、旧制中学に通う高橋英樹が喧嘩道を邁進するというお話。

おもしれーっ!という映画である。
映画はしばらく評論しない。(ぼくにとって)面白いか面白くないかという、一般性も何にもないことしか書かないし、たぶん書けない。世の中で一番知恵のいらない態度であることはわかっているが、それしかできないもんねという割り切り方を、今のところはしている。

とにかく、おもしれーっ!であり、さらにむくむくと元気になった。
むくむく。

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