映画>我等の生涯の最良の年

『我等の生涯の最良の年』(ウイリアム・ワイラー監督/1946)。
ブーンという小さな町から出征した空軍大尉、陸軍軍曹、海軍水兵の三人が、同じ復員機に乗り合わせるところから物語が始まる。戦場から故郷へ帰ると待っていたのは強い違和感と、平和という現実。軍曹は銀行と豊かな生活に戻り、両手を失った水兵は周囲の気遣いに苦しみ、爆撃しかやったことのない大尉は職探しに奔走する。
終戦の翌年、早くも復員兵問題に取り組んだウイリアム・ワイラーの着眼。その悲惨さを描きながらも、未来に希望をつなごうとするこの物語は、復員兵たちへのエールでもあったのだろうと思う。
見始めて20分は、「しまった、今夜はもっとハッピーな映画を観たかったのに」という気分だったのだけれど、この三人の行く末が気になって止めるわけにもいかず、最後には十分にハッピーな気持ちでエンドロールを迎えることができた。
いい映画という評判の通り。家族に優しくなることを、いつも映画に教わっているような気がする。