そんなわけで、CHAPさんもおすすめのパイオニアのユニバーサルプレーヤー、DV-696AVが「ちわー、佐川急便ですー」といって、わが家にやってきました。

HDMI接続でDVDを観るために購入したものですが、「SACDも聴けるという話だが、オーディオ的にはどうなんだ」という、ひろすけさんのリクエストもあり、とりあえず音質チェックです。

その前に、まず梱包の様子など(^^;)。

まあ、こんな箱に入っているわけですが、持ってみると予想外の軽さでありまして、「中身入ってんのか」といった感じでした。重量は1.8kg。重い=良いという図式が当てはまるオーディオの世界において、これはちょっと見たことのない数字です。

で、さっそく音を鳴らしてみることにしました。アンプは金田式A級30W、プレーヤーからはオリジナルのパッシブプリにつないでアンプに渡すだけ。スピーカーは、スーパースワン。ソースはマイケル・ラフの『POOR BOY』。かのシェフィールド・ラボの超高音質な音源です。聴きどころは、深々としたベース、歌声の伸びと透明感、奥行きのある立体的な音場、といったところなのですが。

音が鳴り出した瞬間、ああ、これは…、という感じ。まっさらの新品ですから、すぐに音質評価をするのもかわいそうなのですが、どうも寸づまりというか、のびのびしたところのない音です。音域的には上も下も出ていない。まあ、数ヶ月エージングしてみないとわかりませんが。

では、音楽が聴けないかというと、そういうこともありません。「音」は出ていないのですが、なにか躍動感のようなものは、伝えてくれる感じはあります。まあ、DVDも観られれば、DVDオーディオも聴け、SACDも再生可能、5.1ch音声出力も、光デジタルも同軸デジタルも、HDMI端子も備えた上に、アップスケーリング機能までついて、実売価格13000円~15000円という嘘のような値段なのですから、野暮はこのくらいにして。

比較試聴したDENONのDCD-1650ALとの、外観のちがいなどを見てみましょう。

上がDV-696AV、下がDCD-1650AL。ちょっと巡洋艦と水雷艇くらいのちがいはありますな。DCD-1650ALは1995年に発売され、ぼくが買ったのは97年くらい。上級機のS10の廉価版といえる位置づけで、アルファプロセッサを搭載。当時の大定番となったプレーヤーでした。もう10年ほど、うちに居座っております。外観以上に、とにかくその重量差。1650ALの方は、片手でちょっとずらしてみるにも、うんしょ、という感じです。こんなに重かったかしらん。

裏側を見ると、もっと違いがありますね。

DV-696AVの多機能ぶりは、まさにこの12年という時間の流れを感じます。こんなに端子がたくさんついているの、昔はプリアンプしかなかった(^^;)。一方、DCD-1650ALの潔いこと。

念のため、DCD-1650ALで『POOR BOY』を試聴。比較してみると、もう圧倒的なレンジと密度の差。重心が低く、輪郭も明確。情報量がちがうせいか、透明感、奥行き感のようなものも、きちんと出してきます。

結論。DV-696AVのCD演奏の音質は「及第点」です。少なくとも、昔の安いCDプレーヤー(3万円クラス)によくあった、薄くてちゃらちゃらした音ではありません。ただ、ピュアオーディオとしてどうか、というと、また別の話になると、そういうところでいかがでしょうか。ひろすけさん。