映画>お熱いのがお好き
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『お熱いのがお好き』(ビリー・ワイルダー監督/1959)。先日の『第17捕虜収容所』でワイルダーが好きになった。『サンセット大通り』で、決定的に好きになった。
そのワイルダーのコメディ。古きよき、若きアメリカの空気が、この映画の背景にはあるけれど、この数年後にはベトナム病に頭から浸ることになる。そういう意味では、アメリカがよかった時代の最後の世代にあたる映画かもしれない。
もっともこの映画の舞台は1929年のシカゴ。禁酒法とギャング。それを追う警察、巻き込まれて命を狙われた二人のバンドマンが、女装してレディスバンドにまぎれこみ、フロリダのリゾートへ逃れる。バンドのボーカルにはマリリン・モンロー。
まあ、このモンローの女の子としての可愛さといったらない。例のボディはお茶漬け民族としては、ちとお腹にもたれるけれど、演技も達者で性格もよし。女装したバンドマンのうち一人は、シェル石油の御曹司に化けてモンローにコナをかけ、もう一人は本物の大金持ち(男)に求婚される。
ぼくの親の世代は、きっと熱中して観たのだろう。とても明るくて洒落ていていい映画だけれど、あれからずいぶん長い時間が過ぎてみると、初めて観る映画なのに、どことなしのさびしさを感じる。アメリカって、なんだったんだろうなと。今、ベトナム時代よりも重い病気にかかっているんじゃないか。
追記:
と、昨日書いたけれど、45年前に比べれば日本も相当ひどいことになっているな。