えびの高原へ
いつもこの季節になると、えびの高原のライブカメラがちょっと気になる。雪が降ってないかなあ、というわけである。南国に住んでいると、雪を見ることや雪の中で遊ぶことが、ひとつのイベントだ。
子供が小さいものだから、なるべく雪を見せてやりたいと思う。大人の自分でも庭かけまわりたくなるのだから、子供はもっと喜ぶ。その喜ぶ姿をみて、親もまた喜ぶ。他愛もない話。だけど、なんだかそういう瞬間のために、いっしょけんめい働いているんじゃないかと思ったりもする。
ゆうべは、サイト作業やらなんやらで徹夜になってしまい、朝6時に寝て10時半に起きた。ライブカメラをのぞくと、高原は雪とガスに覆われて、こりゃ雪国の景色である。連れていかんわけにはいくまい。のろのろと着替えて、のろのろと階段を下りていく。ぼくは家庭内でただ一人の二階国の住人なのだ。ほかは二匹の猫も含めて、みんな一階で生活している。
「おはよう。子供たちは何をしてるの」
「休みが今日までだから」
「宿題か」
「宿題は終わってるんだけど、マルつけして間違ったところを直さなくちゃ」
「そんなことはしないでよい。えびのは雪だ。えびのに行くぞ」
「だって」
「だってではない。この冬、高原に雪が積もったのは、これで三度目だ。それが土日にかかるというのは初めてだ。これを逃すと次はないかもしれんではないか。宿題が終わっているならなおさらだ。よほど大事なことだ。そうに決まった。」
そそくさと準備をして、宿題が終わっていない長女を残し(^^;)、そそくさと出発する。えびの高原は霧島の山々に囲まれた標高1200メートルの地点にある。夏も涼しいし、秋はちょっとした紅葉が楽しめ、冬は樹氷も見れる。鹿だって多い。そこらじゅう温泉だらけでもある。
硫黄谷あたりまでは、わりとぽかぽかした陽気だったのだが、ここを過ぎると、とたんにあたり一面、雪景色になってきた。道の雪も溶けておらず、これは危ないというので途中から引き返す車も多くなってきたのだが、どうにか高原までたどりつく。
子供たちをスケート場に放り込んで、駐車場でチェーンの装着を試みること40分。いかんせん右肩が不自由であり、寒さが骨にこたえ、とうとう装着できず(^^;)。あたりにはガスが立ちこめて、どんどん気温が下がり、道が凍り始める気配もある。撤収(^^;)。
途中、林田温泉のでっかい露天風呂で、冷え切った体をほぐす。いいお湯であった。風呂上がりにコンビニで買った肉まん各種、おにぎり、おでん、チキン、フランクフルトなどといったものを、はふはふといいながら車中で食べ、ふうと落ち着くと、後席の子供たちはもう眠りこけている。横をみると、オクサンも眠りこけている。
寒い寒い一日。また行こう。
※当日午後0時頃の写真は、こちら(インターネット自然研究所/環境省より)。