8時4分の謎
選挙というのはいろいろ謎が多いものだけど、昨日の宮崎県知事選挙にはさすがに驚いた。投票の締切りが午後8時で、その4分後にはNHKが当確を出したらしい。
何回か印刷物の仕事で選挙に関わって、マスコミが時に気味が悪くなるほどの精度で、各候補者の得票率を予想しているらしいことは知っていた。これはほんとに神業と思えるくらいの精度で、たとえば、ある選挙で予想得票率と実際の誤差が2%というのを経験している。打ち明けた話をすると、その時の選対本部長、事務局長とも予想が10%以上ずれた。ぼくは予想することもできなかった。選挙後に、実は…、という話を聞いた時には、そんな馬鹿なと思ったくらいだった。今でもまだ半信半疑だ。
こういうデータは、選挙に影響を与えることもあって、表に出ることはない。予想はあくまで予想であって、実際のことは開票してみないとわからない、というのがマスコミの建前でもあるのだろうけど、少なくとも誰が勝つか、ということについては、相当な確信を持っていることがある。
おそらくそれは、投票の数日前にはわかっていて、出口調査などはその裏付けというか、だめ押しをするものにすぎないのだろう。また、どういうものか、あの出口調査というのはみな正直に話すものらしくて、ほぼ外れないもののようだ。
そんなこともあって、4分後に当確が…、って、それでもやっぱりすごい話だと思う。まだ、投票箱を開けてもいない状態だったはずなのだから。
以下、いわずもがなの蛇足だけど、開票がある程度進んだところで当確が出るのは、不思議でもなんでもなくて、票を開けたら得票を数える前に、候補者ごと仕分けして「山」を作る。その山を見れば、実際に数えなくても、ああ、あの人が一番多いんだなということはわかる。
よく開票所の体育館の客席なんかに双眼鏡を持った人が陣取っているけれど、あれはその山を見ているわけ。タウン誌の記者時代、ぼくもやらされたことがあったけど、実際には、なかなかうまく見えるものではなかった。これもそれなりに経験のいるものであるらしい。