映画>スミス都へ行く
『スミス都へ行く』(フランク・キャプラ監督/1939)。
いい映画だったなあ。というのが、とにかく見終わった直後、今現在の感想。まだ言葉が湧いてこないでいるところだけど、2時間、引き込まれに引き込まれて、観ることができた。
お話としては、急死した上院議員の後継に、ボーイスカウトのリーダーであるジェフ・スミスが指名され、のこのことワシントンに出ていく。地元では、ダム建設にからむ汚職が進められていて、要するに無害であることを買われての指名だった。
で、やがて、アメリカの理想と正義を信じるスミス氏は丸腰で巨悪に立ち向かう、と、まあ、書いてしまえばいかにも戦前のアメリカ的な、いかにもキャプラ的な物語なのだけど、これがどういうものか、ほんとに面白い。
見終わってしまえば、後になんにももたれるものがない。物語が完全に何ものかに昇華して、スクリーンの向こうに消えていく。いいなあ、キャプラ。という映画でした。
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