2007年11月18日

ルロワ ブルゴーニュ・ルージュ 1999

「3000円台のルロワは、僕にだまされたと思って買ってください」と、しんさんが言うので楽天で買ってみた。しんさんという人は、一度しか会ったことはないのだけど、ネットではずいぶん古いつきあいで、鮎釣りもほぼ同じ頃に始めて、二人で「ひよこ隊」なるユニットを組んでいたこともある。その僕が思うに、なかなか、こういうことを言う人ではない。

そのしんさんがここまで言うのであれば、迷う理由はない。彼のコメントを読んだ1分後には、ルロワをオーダーして、今日届いた。届いたら、後先考えずに封を切ってどんどん飲むのが友情というものである。

いろいろ、用事もあったのだけど、ソムリエナイフでがしがし封を切り、コルクをずんずん引き抜いて、グラスにとくとくと注ぐ。まっさらな酒を注ぐ時、ワインもウイスキーも同じ音がするのは不思議といえば不思議なのだが、別に不思議ではないのかもしれない。

そのコルクは、ワインが染みこんでぐずぐずになっており、途中で折れてしまった。これはつまり、99年からこっち、そういう保存がしてあったということなのだろう。

ルロワは、ブルゴーニュの一級のネゴシアンである。と書けば、詳しい人は、いろいろイメージも湧くのだろうけど、こちとら素人であるからして、そう書いてはみたものの、自分でもなんだかわかっていない。

飲んでみた。「おお、これは」というほどのワインである。封切り直後と、10時間ほど経った今と、ほんの少し酸味が立ってきたくらいで、さほど変わらない。繊細で、タンニンはしっかりしているけれど荒々しさはなく、花の香り、土の香り、ミネラル感が、ほどよくバランスしている。今年で8年目のビンテージ。もう少し買い足して、冷蔵庫の野菜室にでも放り込んでおきたいと思う。

しんさん、ありがとう。
おかげさまで、へろへろであります。

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