2007年10月14日

SUSAMI的日常

なんだか最近、気持ちがスサムことが多い。朝青龍の土俵なんて二回に一回は「やなもん見た」という感じだったし、見てないけど、亀田大毅の試合も、相当スサンでいたようだ。安倍元首相も、退陣前からどうもスカッとしない陰鬱な印象があり、どこの誰とも知れないニンゲンに、いつどこで爆弾を投げられるかもわからない国際テロなんか、逃げ場がないスサミを感じる。国内だって、ひどくスサンだ話ばかりだ。

いったい、こんなに毎日毎日、顔に泥団子を投げられるようなひどい気分の話ばかり起こる時代が、あったろうかと思う。もちろんあったにちがいないのだけど、たとえば平安時代の京都みたいに、派手に破滅に向かうスサミじゃなくて、今の時代は骨の中から腐っていくような、冬の雨に濡れた藁みたいな、内側から、まんべんなく、全列島的に、一億総スサミみたいな、そんな感じで、日常のちょっとした場面でスサミが顔をのぞかせている。

スサミバスターってのを、どっかに売ってないかなと思う。なけりゃ、ホイミ屋でもいい。ホイミ2000円、ベホイミ3000円、ベホマズン8000円、みたいな。

亀田家の話に戻ると、ぼくはあの試合の後に、「切腹させろ」とテレビ局に電話をかけてくるニンゲンの、精神のスサミ方がやるせない。なんだってボクシングの試合くらいで、そんなにひどいことを言えるのだろうかと思う。

そういった世論に動かされて、コミッションは態度を急変させたらしいけど(ここらの詳細は、よく把握してない)、その「世論」というものが、そんなに信用できるのだろうか。世論そのものが、スサンでいるのではないか。もしかすると亀田父の恫喝と似たようなことを、匿名で大量にやっているだけなんではないか。そうなら、まだ相手と一対一で目を合わせて、正々堂々と?恫喝を行う亀田父の方がましなんではないか。

なんてことを、思ったりするわけである。この列島を覆うスサミ的気分は、この先、どっちに転ぶのだろうなあ。

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