2007年10月31日

GR DIGITAL Ⅱ発表

GR DIGITAL の第二世代機が発表された。11月22日発売。どこが変わったかというと、まず画素数が813万から1001万になり、CCDを変更。画像エンジンも新しくなり、高感度時のノイズを低減させたそうだ。あとはRAW現像の時間短縮とか、液晶の大型化とか、いわばまっとうなマイナーチェンジといったところ。実際に何がどれほど変わったのかは、まだ実機が出てないし、そもそも初代を使ったことがないのでわからない。

結果として、写真のほぼ8割を銀塩カメラのGR1で撮るワタシとしては、GRデジタルはもちろん気になる存在であり続けているわけだけれど、初代発表時に(もう2年も前のことだ)「内蔵ファインダーがついてない」という、ただ1点にすねてしまって買うまでには至らなかった。それが幸福なことだったのか不幸なことだったのか、わからない。今度の二世代機もファインダーは外付けで供給され、内蔵はされない。

外付けファンダーはマニアックだし、綺麗でヨイ。という意見には反対しないけれど、あれにはコンパクトカメラとして致命的な欠点がある。ファインダーをつけると、胸ポケットには入らないのだ。その時点で、GRデジタルは、物理的にはライカボディなみの扱いのカメラとなってしまう。いつも胸からぶら下げて歩かなくてはならない。

しかもライカとちがって縦吊りだ。それがカッコいいという見方もあろうけれど、普段は首からかけたストラップごと胸ポケットに忍ばせておいて、いざという時に、さっと取り出し、持ち前のよく出来た操作系のおかげで、ほぼノーアクションでシャッターを切るという軽快感は大きくスポイルされる。GR1はやはり今日でも最強のスナッパーだけれど、GRデジタルはそうでなくなってしまうのだ。

コンパクトデジカメの液晶ファインダーの、あの両手を前に伸ばして撮るスタイルは、もともと美意識的に反対ではあるけれど、年齢が進むにつれて、その両手の伸ばし具合がどんどん進んでいくのは、さらに怪しからぬことである。老眼鏡を忘れたおじちゃんが、苦労して新聞を読んでいるようなカナシサが、あのスタイルにはあって、そのようなものをせっかくの趣味の領域に持ち込まれてたまるかという気もする。

光学式ファインダーは、社会が高齢化するにつれて、その価値が見直されてくるにちがいない。あれは老眼に優しいシステムなのだ。そして、やはりそれは内蔵式であってほしいと思う。GRデジタルにライカなみのファインダーを搭載してくれたら、3万円高くたって、ぼくは買うぞ。

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