GR1V持って列車に
日南市PTA協議会というところに呼ばれて、広報研修会の講師。夏休みということでうちの子供たちの用事が多くて、クルマが使えそうになかったので、JR日南線に乗って行ってきた。
今、トラヴィックという、オペルのザフィーラをスバルが足回りチューンした車に乗っていて、もう1台オデッセイもあったのだけど、こいつが登録から9年を過ぎ、あちこちガタもきたので、車検をきっかけに何かに買い替えようと思いつつ、ぐずぐずしているうちに、「車1台生活も悪くないかも」などと思い始めている。大体、ほしい車がない。消去法でBMW318iなのだけれど、消去法で買うにしてはゼイタクだ。
で、とうとうリコーのGR1V(黒)iを手に入れた。4月からヘキサー(黒)、TC-1ときて、やはり止まらなかった。この3台はとりあえず使ってみないことにはどうにもならないほど、思いが高まってしまっていたので仕方がない。うん、仕方がない。これでいいのだ。
ヘキサーを買った時ほどのコーフンはない。TC-1の時ともちょっとちがう。モノとして大変お行儀がよくて、地味だけど面白みがないかというと、そんなこともないし、操作系はあきらかに3台のうちで一番よい。第一、シンプルだしわかりやすい。誰が使っても、ワカラナクなるということがないだろうと思う。ヘキサーはいまだにマニュアルがないと、すぐにワカラナクなる。
さて、懸案だったTC-1との比較だけど、モノとしてはTC-1だと言い切ってしまおう。カメラとしての存在感がちがう。GR-1も相当いいけどね。
スナッパーとしてTC-1と比較した時に、良い点は。
1)シャッターなど動作音が小さい。これは段違いに小さい。
2)適度なサイズなので構えやすい。TC-1は心してやらないと右下隅が自分の指でケラれる。
3)露出補正とストロボスイッチが独立している。これも大きなアドバンテージ。
4)PLなどのフィルターを使用可能。
良くない点は。
1)胸ポケットに入れた時、ポケットがタレる。重量は変わらないはずなのだが。これはかなり気になる。
2)モーターがとてつもなく非力。プレワインダー45秒もいざという時、困る。
3)AFがちょっと弱い。シングルフォーカスモードは必須。
なんてところ。ネックストラップをかけて胸ポケットに入れた状態を前提にすると、ポケットから取り出す→メインスイッチオン→撮影というリズムは、むしろTC-1の方が作りやすいと思った。GR1はスイッチオンの状態で撮り続けるのが本筋なのだろうが、スイッチを切らないと胸ポケットには入らない。一方、TC-1は、構えに練習が必要だろう。
どちらかひとつだけ選べとなると、むずかしい。スペックから見るほどGR1のアドバンテージはないように思う。それだけTC-1には独自の魅力があるということ。写真を撮る道具としてはGR1の方がとっつきやすいし、よく考えてあるとはいえる。
いずれにしても、趣味とは手段が目的となった状態(長岡鉄男)なのであって、こういうのを迷う人なら、どっちを買ってもいいし、どっちとも買ってもいい。大体、今時、銀塩コンパクトで10万も15万もするものを買おうという人は、どのみち変なのだ。しかもライカのように持っていばれるというものでもない。
ヘキサー、TC-1、GR1と3台並べてみて、一番胸がどきどきするのは、やっぱりヘキサー。ものすごい写りを予感させる大口径レンズ、非常に静かな操作音、他の2台とは比較にならないAFの速度と精度。大きさを気にしない人で35ミリでいいなら、かつ1/250までのシャッター速度と、親切とはいえない操作性に目をつぶれるなら、これがベストチョイスかも。
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