カワハギ竿を買ったのである。ダイワの早舟カワハギM-180というやつだ。正確には「ハヤフネ カワハギ」というらしい。そもそも早舟といえば、昭和40年代くらいからあるような(正確には知らないけど)由緒ある名前だというのに、なんてこったなのだ。

まあ、どうでもいいのである。今回のセレクトの基準は、1万円以下であることと、せめて竿先部分にだけはSicガイドを使っていること、重量はできれば軽い方がよろしいが、妥協の余地はあります。というくらいのことで、それにぴったりはまったのが、この竿だった。まあ、98gというのは思いがけず軽かったけど。

思い返すに、ほれてほれこんで買った竿というのは、NFTの海煌シリーズしかない。これはボートからキスを釣るのに天下無双の名竿だったけど、4本買って2本なくし、1本折れた。すでにメーカー自体が存在しないので、残る1本は年に1日あるかどうかという黄金の日のために、とっておかなくてはならない。

竿なんてものは、いずれなくしたり折れたりするものだ。という割り切りが、ぼくにはある。特に海だの船だのという場ではそうだ。鮎竿だって最初の竿は、何年か使っているうちに劣化して、18cmくらいの鮎に引かれて、粉を吹きながら折れた。あれがウグイではなくて、竿としては本望であろう。

で、カワハギ竿を買ったからには、カワハギを釣らなくてはならないのだが、実はどこで釣れるのか知らないのである。でも、きっと門川でいいポイントが見つかるはずなのだ。それも、春夏秋冬、釣りたい時に、釣りたいサイズが、釣りたいだけ釣れる場所が。だって、そういう釣りをしてる人がいるのだものな。

鯛ラバで使っているダイワのリザルドというリールをつけてみたら、ちょうどいい塩梅ではあるのだけど、はたと気づいたのは、こいつは右巻きなのである。キャスティングをしない釣りなら、ベイトだって左巻きがいいに決まっている(鯛ラバはちょっとちがうか)。ましてカワハギみたいに、手持ちで誘う釣りなら、右手で竿を扱う方がどう考えても正しいのではないか。

ぼくの場合、「右巻きベイトで、竿尻を右脇にはさんで構える」という、少年の日のバス釣りで身につけた変則技があるので、なんとかなりそうではあるけれど、やはりこれは、左巻きベイトを探さねばなんないと思う。

というわけで、ダイワ、シマノから海釣りで使える左巻きベイトを探してみた。この際、カワハギ専用リールは除外。ああいう軽さの追求の分だけ値段が高くなる、尖鋭的な世界につきあうつもりはないし、そもそも、こちとら、1万円の竿で満足しているような了見なのだからな。250gまでは十分に許容範囲なのだ。

残ったのがダイワのアルファス150、アグレスト100と、シマノのベイゲーム・タイプG。面白いのはベイゲームで、こいつはキャスティングを最初から切り捨てて、なんとかブレーキなどついていない。

そのかわり、102mmもあるパワーハンドルで、ギア比7.0の高荷重を無理からゴリ巻きする。しかも215gと軽い。こういう目的のためにシンプルに特化しながら、カワハギでもカサゴでも、インチクのハマチでも使えるコンセプトというのは、手前船頭のなんでも釣りの立場からすると好ましいと思う。

ただ、このリールは何を考えたか黄色く塗ってあるのだ。それも、こんな黄色は絵の具箱でしか見たことないというくらいに、黄色いのであった。