映画>攻殻機動隊

『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』(押井守監督/1995)。
こういうSFアニメというのは初めて観る。時は2030年代頃、ところはたぶんトーキョーなんだろう。暗い画面、散乱する漢字と、こないだ観た「ブレードランナー」によく似ている。
人は義体と電脳でバージョンアップされ、ほかにサイボーグやアンドロイドが入り乱れる世界の中で、個とは何か、生命とは何かみたいなことを問う。主人公・草薙素子は、超法規的捜査機関の実務リーダー。チタンの頭蓋骨に守られた脳だけがオリジナルで、ほかは全部義体。もっとも、ほかのメンバーも似たようなもの。
さすがに、こんなSFオタクな映画は国内では売れなかったが、アメリカでビルボード売上1位となってDVDは世界で120万本をセールス。逆輸入文化みたいな形で、日本でも火がついた。
世界観はこみ入っているけど、話の流れはシンプル。1995年というインターネット元年ともいえる年に、「ネット」のひとつの本質みたいなところを洞察しているのは、見事というしかない。当時、世間のたいていの人は、すげーすげーといっていただけだった。作者がパソ通ネットワーカーだったことは、ほぼ確実。