映画>宇宙戦争

『宇宙戦争』(スティーブン・スピルバーグ監督/2005)。ひさしぶりに駄作を観た。暗闇の中で、体の力がへなへなと抜けるほど。この途方もない駄作感の原因は、あの竜頭蛇尾というだけでは言い足りないエンディングだ。
ウェルズの原作は19世紀末のもので、それを忠実に描いたのだから仕方ない。という見方はできるけれど、あれでは映画として成り立たないのではないかと思う。盛り上げるだけ盛り上げておいて、カタルシスがない。
まあ、しかし。世の中、名作ばかりではつまらないわけで、スピルバーグが巨費を投じてこしらえた画面の迫力というものを、祭りの花火として観るにはいい映画なのかもしれない。プロジェクターの100インチ視聴でも画質は十分に良く、音声設計もありがちなこけおどしは少なく、ストーリーも終盤までの引っ張り方は悪くはなかった。中盤までだけなら、そこそこいい映画と評価されるのだろう。
映画にとって、エンディングがいかに大切かということを教えてくれた映画だった。
ということにしておきましょう。映画を観るには、寛容も大切ですからね。