銀塩最後の日まで。なんてフレーズを、ここ数年何度か目にしたけれど、思ったよりもずいぶん早くきてしまった。

11日、ニコンが銀塩カメラから事実上の撤退。F6とFM10を残して、あとは全部生産を終了。F6、FM10についても、今度開発はしないということ。つまり、ニコンのフィルムカメラは終わってしまったわけである。ニコンが終わるということは、いよいよこのジャンルが終わるということなのだろう。

ダイヤトーンがコンシューマー向けスピーカーの生産をやめた時にもショックだったけれど、まだスピーカーは町工場みたいな小さなメーカーでも作れるし、スピーカー自体が世の中から消えることは当分ないわけで、それはダイヤトーンというブランドと、生真面目な日本のもの作りへの郷愁だった。

しかし、ニコンがフィルムカメラをやめるということは…。『僕のコダクローム』も歌えなくなるじゃないか。

そして本日、コニカミノルタがすべてのカメラ事業から撤退。カメラもフィルムも、なんにもなくなる。コニカもミノルタも小西六も、すべてが消える。ということは、この会社にとってはコンシューマー向け事業からの撤退ということで、今後は業務用に徹するのだろう。

ぼくの好きなTC-1はミノルタ、ヘキサーはコニカだった。そういえばα7000やビッグミニも持ってる。子供は撮りっきりコニカだって使ってる。SINRAとかSINBIなどというフィルムも、時々いたずらしてた。懐かしのサクラカラーだって、コニカではなかったのか。大体この会社、120年からの歴史があったはず。小西六兵衛店だ。ヘキサーだって、「六」からきてる。

去りゆく者たちを送るには、あまりにもココロの準備ができていないのだった。