おとなしくデジ一を買えばいいのだが、またもやコンパクトである。キヤノンのPower Shot G10。もともと、「Gが28mmに対応したら買おう」と決めていたこともあるのだけど、雑誌くらいにならそのまま使えるクオリティがあることもわかったので、まあ、仕事の道具というところ。

なぜ一眼ではないのかというと、第一には、今のところモノとしてほしいものがない。第二には買っても仕事以外には使いそうにない。第三には、そうはいってもたぶん、仕事の現場でも使うことはない。ということ。

第三の事情がけっこう特殊で、ぼくの仕事はカメラマンを同行することが多いので、撮影はまかせてしまうにかぎる。プロの横で、シロートが一眼なんか持ってうろうろすべきではない、ということもある。

ただし、コンパクトなら話は別。カメラマンに指示したり、あれ撮ってと頼むひまに、あっと感じたものをさっくり押さえておくくらいには使える。その中で、一枚か二枚、タイミングだけで撮れたものであるにしても、誌面で使えるならぼくにとっても読者にとっても幸運だろう。

これまでは銀塩の単焦点コンパクトを持ち歩いていた。28mmが二台、35mmが一台。つまりGRとTC-1とヘキサーを代りばんこに(実質、GRの一人舞台だったか)使っていたのだが、さすがにそろそろデジタルにシフトしようかなと思っていた。仕事で使う以上、総合的な戦闘力ではデジタルの方が圧倒的。クオリティの面でも、銀塩単焦点コンパクトと、いい勝負ができるほどにデジタルも育ってきており、コンパクト使いとしてはいいタイミングなのだろう。

まあ、半分はカメラらしいというか、どこかもっさりした不調法なデザインが気に入ったこともある。ひさしぶりに、モノとして手元に置いてもいいかなと思えたのかもしれない。

ただし、中途半端に重く大きいため、持ち運びにはちと悩む。まず、ネックストラップをつけると、入れるケースがない。かといってストラップをつけないと、どうも見るからに落っことしそうな形をしている。そうなると、小さいくせにレンジファインダー機なみのかさばり感となるわけで、ふと手にとったGR1が、しみじみといいカメラだなあと、また思えてきたりするわけである。

余裕がある時は、GRも持っていくことになるだろうな。結局。