2009年10月18日

TOPPING TP21のこと

tp21.jpg

音が出た瞬間、「あれ?」という感じだった。自分の耳がおかしくなったかな、と。普段聴いている金田アンプと、音の出方がそんなにちがわないのだ。というか、よく似ている。

以前、SONY TA-F333ESRと金田アンプを聴き比べてみた時に、大人と子供とはいわないけれど、大人と中学生くらいの差を感じたものだけど、今回は、よく聴かないとわからない。

すぐに気づくのは低域の押し出しとか、全体のスケール感で、スーパースワンが一回り小さくなったような鳴り方をするのだけれど、それでも、BGMで聴いているかぎりそんなに気になるほどでもない。

まあ、音のふるまい方として、金田アンプは普段は当たり前の音を当たり前に出しながら、ここぞというところでは、スピーカーの振動板をわしづかみして、勝手な鳴り方は許さないかんな、私の言う通りに鳴らないと後が怖いかんな、というような圧倒的な支配力を見せることがあるのだけれど、さすがにそんなことはない。

あとは鮮度感とか、空気が澄んでいる感じとか、ダイナミックレンジとか、そういう点についても劣るといえば劣るのだが、全体としてうまくまとまっているし、しなやかに、出るべきところは出してくる。中高域だけにしぼってみれば、質の良さは「一級品」(カッコで閉じるのは、どうもそう言い切っていいのか戸惑うからだが)ではないのか。少なくとも一昔前の中級プリメインより上等な鳴り方をしている。ように思う。

TOPPING TP21という中国製のデジタルアンプである。サイズは105x40x140、重さは量ってないけど1キロ2キロというものではない。これを駆動するACアダプター(14V)よりずいぶん軽い。トライパスのTA2021Bというオーディオ用ICを使っている。これで4980円、ACアダプターと送料込みで7000円くらい。

例のNS-5用に買ったもので、まあ普通に鳴ればいいやという感じだったのだけれど、これはちょっとしたものである。この手の小型アンプにありがちな高域のカンカンしたところも皆無、かといって切れ込むべきところは切れ込んでくる。低域の押し出しが...、と書いたけれど、それも金田アンプに比べればという話で、音楽のバランスが高域寄りであるとか低域不足であるとかいう感じはない。

そもそもスーパスワンというのは、機材のちがいをことさらに拡大してみせるようなところがあって、良いものはより良く、悪いものはより悪く聴かせてしまう傾向がある。そういう、オーディオのリトマス試験紙のようなスピーカーで鳴らして、特に破綻をみせずに鳴らしきるというのは、ほんとに「あれ?」なのであった。

話のタネに買ってみるかという方がおられたら、ACアダプターは12Vよりも14Vの方が良いらしい、という話なので、そちらをどうぞ。

追記:

CDを替えながら試聴を続けてみたところ、低域はやはりちょっと量感不足かなという気がしてきた。質はともかく量が少し足りないような気がするのだが、どうなんだろうなあ。

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コメント

昨日の釣りはいかがでした?
ということはさておき(^_^;)

これいいですね~。実は出張ライブの音響のお手伝いなどもやってまして、前回はBOSEの1705でSPを鳴らしてみたのですが、2時間ほどやってると触れないくらい発熱して、キーンというノイズが入り、一時中断して団扇で扇いで冷やして事なきを得ました(^_^;)
ほんまに発火するんじゃないかと思いました。

で、YAMAHAのA100aという多少大きいのを入手しましたが、これも部屋で小音量で聴いてるだけで結構な発熱があり、次回のライブでちょっと心配なのです。
小型アンプの発熱ってしょうがないのでしょうかねえ?

一度、長時間鳴らし続けての発熱テストをばお願いします(^_^;)

ひろすけさん

このアンプ、発熱はほとんどないに等しいです。何しろ、出力トランジスタもFETもないですし。少し薄味にはなりますがA級であちあちになる金田アンプのピンチヒッターとして、猛暑の日などには、これで鳴らそうかと思うくらいで。

アンプ固有の色づけが感じられないので、モニターには向いているかもしれません。ただ、出力が25Wx2なので、能率の低いSPだと大きな会場の大音量は苦しいかもですね。

JUNさん さっそくどうもです。

なるほどデジタルアンプというのはそういうものなんですね。
持ち運びには抜群の小ささですし、これはひとつ買ってみようかな?
出張録音のモニターにもよさそうですね。

今度の会場は、結構生音も響くくらいなので、おそらく25Wあれば大丈夫と思います。
グランドピアノが置いてあって、それが生音でガンガン響きますので、他の楽器がそれに負けない程度にミキサーで調整して鳴らすといったところです。
ライブのセッティングは、会場の音の響きも考えないといけないので、ある意味録音よりも難しいところもありますね。

釣りのお話はFFISHのほうでお待ちしております(^_^)v

ひろすけさん

釣りは、港まで行ったところで、船長のあららさんが発熱気味ということで大事をとってそのまま帰ってきました。あららさん、大丈夫かしらん。

最近、D級アンプが流行りだとは聞いていましたけど、昔は構成が大がかりになるので、オーディオ用でD級の製品ってなかったように思います。最近は、回路技術が進んだのでしょうね。

そうなると電力効率が抜群にいいので、A級やAB級みたいに出力段で発熱ということが劇的に減少して、コンパクトにもなるという、いいところだけが出てくることになりますね。このアンプ、ちょっと革命という言葉を浮かべるほど(何度も出てきては消えた言葉ですが、今度だけは本物か^^;)、衝撃的なものでありました。

話のタネにくらいはなりますので、試してみてもいいかと思います。

善は急げ(^_^;)で、早速落札いたしました。
到着が楽しみであります。

ひろすけさん

素早いですね^^;。音にはちょっと驚くかもしれませんよ。

JUNさん

移転お疲れさまでした(^_^;)

ここがふさがっている間にTP21が届きましたが、ヘッドホンを挿して抜いたらSPから音が二度と出なくなるというトラブルが起こり、返品・再送されてきたところです。
できればヘッドホンは使わないほうがいいかも^^;

それはさておき、小さいくせにかなり濃い音という印象が強いです。
愛用のDENON PMA-390AEよりかなり濃密な感じです。
ピアノやギターなどの音の粒立ちもいいですね。
気持ちよく鳴ってくれます。これでこの価格とは恐れ入りました。

ひろすけさん

あら。たしかにそういうこわさはありますね^^;。

音、濃い感じでしたか。なるほど。
一昔前のこのサイズのデジタルアンプは、高域がちょっと耳について、
全体に平板な感じがしたものですけど、
これは普通で、まともな音のように思います。

たいていのスピーカーは、普通に鳴らしてしまうのでしょうね。
スーパースワンでも、特に破綻はありませんでしたし。

それにしても、最近のJポップの録音は、あんなにひどいのかな。
子供にiPodを買ってあげたので、PCから音源を移す際に
聴いてみたのですが、ほんとにこれでは、すぐに耳が悪くなる、
というような音でした。

昔のラジカセで録音したみたいな、鈍くてロースピードでまったりした
悪録音ならいいのですけど、超ハイ上がりで歪みだらけで、
ダイナミックレンジはゼロに等しく、高域は全部潰れてる。
あれは健康に悪いと思うなあ。

今、キースジャレットのケルンコンサートを聴いていますが、ビックリするくらい粒立ちの良い音で鳴らしてくれています。10Mがいいのかもしれませんが^^;

mixiの日記の方であれこれ試聴レポでも書いてみますね。
その際は、上の写真をお借りします^^;

最近のJPOPの音は、MP3プレーヤーで小さいヘッドホンで聴くのを前提に作られてるのでしょうね。
打ち込み主体の録音を、波形ソフトで表示させてみると、全体的に上下の振幅の小さい波形が多いです、
自分の録音は大波小波に翻弄されてる小船のような状態で、これじゃいかんのかな?^^;とも思ってしまいますが、たぶんこれでいいのだ。

写真、どうぞ^^;。

今日、初めてなんとかオフというところに行ってみたのですが
(オクサンと一念発起してプロの引っ越し屋を呼び、ガラクタ整理検討中)、
10MPROが置いてありました。あれ、買ってみるかなあ。

そこに、タンノイのエディンバラ/TWが265000円でありましてね^^;。
あれは、とりあえずインテリアにはなるなあと^^;。

書き忘れていましたけど、録音のこと。
波形の上下が小さいのは、リミッターのせいもあるのでしょうね。
あんまにダイナミックレンジの狭い音は初めて聴きました。
地獄のようだった・・・。

生録ならダイナミックレンジ命でっせ。
ポップス系の録音なら、打倒シェフィールド・ラボということで^^。

ワタシはTP10 Mark4というのを買いました。
BOSE101Mを繋いだらまあまあでした。
管球アンプが戻って来ましたので、それにしたらTP10には戻れない(^_^;

低音はTP10ですが・・・。中音は雲泥でした。

で、サンスイのSP300とか言うのをヤフオクで1.000円で落としました。どちらに繋いでもダメ。
燃やしてしまいたいです(TT)

最近の関西インディーズのCDをお送りしました。
奥様ベースには参考にならないと思いますけど。

秋山さん

TOPPINGの居場所がないようですね^^;。やっぱ、管球アンプですか。中域の密度感とか、音色とかで差が出ました?

うちのシステムは、FOSTEXと金田アンプで、音色そのものに個性がなくて、いわゆる美音ではないので、TOPPINGで違和感がなかったのかなと思います。

サンスイのSP300って、当時の大型重量級高級スピーカーみたいですね。どんな音がしたんだろう。

CDを送っていただいたようで、ありがとうございます^^。オフから帰ったら届いていると思いますので、ちと大音量でかけてみますね。

SP500でした(^_^;
高能率スピーカーと言う肩書きでしたが・・・。
2wayブックシェルフかな??
踏み台にします。

TOPPINGはピアノに限れば天然水ロックアイスとアクリルブロックの差ですかね。温度感とか透明感が違います。
うちのマッキントッシュ(製造はクラリオンですが)のカーオーディオの方が上ですね。

お送りするのは愚息のバンドも入っていますので大音量は不可です(^_^;

ああ。私も買おうと思ってたのにぃ・・・先越されたな。

浅川君、おひさしぶり。

スーパースワンで聴いた印象だけど、普通のプリメインアンプと
遜色ないと思う。音の面で、どこか劣っているところがあるかというと、
あんまり思いつかない。低域の押し出しとかはないけど。

でも、スピーカーを強制駆動するような力はなさそうだから、
スピーカーの素性とかセッティングがそのまま出る。
NS-5を適当な棚に置いて鳴らしたら、やっぱり悲しい音だった。

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