2009年8月13日

映画>ハリー・ポッター1・2

『ハリー・ポッターと賢者の石』(クリス・コロンバス監督/2001)
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(クリス・コロンバス監督/2002)

この1年ほど、5年生の末の娘が魔法に凝っている。「魔法使い入門」みたいな本を図書館から借りてきては、不思議なクスリの調合だとか、ホーキの飛行法だとかにいそしんでおり、たしか去年のクリスマスだか誕生日だかには、魔法使いのマントをプレゼントしてもらっていた。

近所に自称・通称とも「ミスター珍」という、子供好きなおじさんがいて、近所の子供に食べさせるために自宅にスイカを丹精するというような人なのだが、この人は世にも珍しい「盲目のマジシャン」である。

最近、目の手術をして、少し視力は回復したらしいのだが、道ですれちがっても、相手の顔がわかるというほどではない。目がきかないのに、子供を楽しませるためにマジックを使うというのは、大変な人がいるものだと思う。

末の娘は、ミスター珍に弟子入りをして、魔法を補完するものとしてマジックも修行中である。それでも、目標はマジシャンではなく、あくまで魔法使いなのだ。

努力はしてみるもので、「空、ちょっとだけ浮くようになった」とか、「少しなら魔法使えるんだけど」などというコメントを時たま聞くのだが、どうも上達ぶりに納得がいかないらしく、それにも増して「どうしたら魔法がうまくなるんだろう」とつぶやくく。

人生において、たしかに魔法を使えるというのは大切なことだから、なんとか応援してやりたいのだが、申し訳ないことにこちらは平凡なマグルであるからして、これといって妙案も浮かばない。

「そうだねえ、魔法使いの学校に行けるといいんだけど」
「どこにあるの」
「よく知らないんだけど、ホグワーツという学校があって、招待状が届いた人だけ行けるらしい」
「行きたい、行きたい」
「映画があるけど、みてみる?」

ということで、プロジェクターをセットする。真ん中の娘は、「あたしはあんまり興味ないから」ということだったのだが、お菓子とコーラにひかれて参加。結局、原作を全巻読んでいる長女も含めて、家族5人で観ることにした。初日が「賢者の石」で二日目が「秘密の部屋」という、二夜連続上映である。3作目以降は、ちょっとダークになる感じだったので、まあ、一応パス。

映画については、ご存じの通り。実によくできているし、映画的な楽しさ、美しさにみちている名作である。子供たちも、ものもいわずに画面に集中していた。

家族で映画を観る。それも部屋を暗くしてプロジェクターの大画面で、自分が楽しかった映画をいっしょに観るというのは、映画館とも少しちがう、独特の味があると思う。長女にいわせると、原作だと言葉のイメージが広がるから、そっちの方がよかったということだが、これはまあ、いつもの話で仕方ないところ。

本は一人でしか読めないけれど、映画はみんなで観ることができる。そうだったんだよなあ、となぜか深く感じ入りつつ、次回上映作を検討中なのである。

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