KENWOOD KT-1100D きたる
そんなわけで、「昔オーディオ」に目覚めてしまったものだから、最近、毎日のようにオーディオ機器が届く。今朝は、KENWOODのチューナー、 KT-1100D だ。
今日び、チューナーというと、地デジだのCATVだのという話になってくるのだが、われらとしては、やっぱり今でもFM/AMチューナーが最初にイメージされなくてはならない。
KENWOOD KT-1100Dは、1986年発売。定価74800円。今時、こんな値段を出して「ラジオ」を買う人もいないだろうし、買おうと思ってもこんな性能のものはありはしない。。FM放送の番組表とその解説を掲載した週刊誌が、二誌も発行されていたなんていうのも、遠い昔の話になってしまった。
あの頃、FMは貴重な音楽ソースで、2トラック38cm/sec のオープンリールを、30万円で買って、それにFMを録音しても、まだモトがとれると思われていた時代だった。というか、それは口実で、要するにそれが格好よかったのだ。そんなガイキチになるのが、ぼくのひとつの夢だったけれど、大人になった頃には、もうそんなものはなかったのだ。
この時代のオーディオ機器をネットオークションで買おうというのは、夢はあるにしてもギャンブルではあるのだけど(おっと、今、地震があった。震度2とか)、8000円くらいで落札したものであるからして、ナニの時はすっぱりとあきらめればよい。2トラサンパチに青春を捧げたヒトビトのことを思えば、どうということはない。
こいつを聴くための準備をしている時、アンテナの接続でちょっとつまずいた。75Ωらしき同軸コネクタ(F型コネクタ)がついているのだが、形状が今のものと、どうもちがう。オスの受けが、ずいぶん太いのだ。今の、テレビ用のF型コネクタだと、オスがすかすかになってしまう気がする。しかも、センターがとれていない。
とにかく電器屋さんで、テレビ用のF型コネクタとFM受信用のT字型フィーダーアンテナ(まだ売ってる!)を買ってきて、なだめすかしながら接続すると、一応、受信できた。でも、近くの壁にデフォルトのT型形状にピンで止めても、感度が悪い。ちょうど、90度ずれた角度になっているらしい。仕方ないので、片方を手前に伸ばしながら、床に這わせてみたら、どうにかなった。
AMは内蔵アンテナがないらしく、まったく入らないので、そのうち買わなくちゃなあと思っていたら、どうしたはずみか、押し入れから、AM用のループアンテナを発掘した。そんなに古い地層ではなくて、本の上にぽんと置いてあったのだ。なぜ、このようなものがあるのか、よくわからない。
FMの受信シグナルは、5点満点の3くらいの強度でしかないのだけど、その音質は相当なもので、はっきりいって、こんなに音質の良いFM放送は聴いたことがない。まあ、ろくなチューナーは使ってこなかったけれど。
夕方から、ずっとラジオを聴いている。民放は、聞き流すには音楽も、言葉も、いちいち引っかかってしまうことが多いので、NHK-FM一辺倒である。これは昔もそうだった。25年ぶりくらいに、FMを流し聴きしてみると、それも、この音質で聴いてみると、これからは、チューナーがナウいのではないかという気がしてきた。
コメント
チューナーも買ったとですか・・。
ワタシはFMのアンテナも上げてありますが、TV(VHF)アンテナでも十分ですよ。
リード線でTVアンテナコネクターのオスとチューナーのオスか300Ω端子のどちらかを繋ぐだけでもかなり良くなると思います。
Posted by 秋山 at 2008年2月18日 11:22
秋山さん
それが、うちはCATVなのでTVアンテナがないのですよ。今日、昼間、受信してみて、かなりシグナルが弱いことがわかりましたので、外部アンテナを建てたいのですが、屋内引き回しがけっこう大工事になりそうです。
Posted by JUN at 2008年2月18日 18:19
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