水平線の向こうに

水平線の向こうに ひとつの分野で同じことを何年も続けていると、いつの間にかその道の専門家ということになってくる。 写真という、自分と対象の間にある不可視なものを定着させていく仕事は、その過程においてひどくよるべない心持ちになるものらしく、多くの写真家たちは、自分の領域を早く確立して、それをブランドとして大切に守ろうと …

通過写真宣言

通過写真、という言葉があるのか、ないのか。 とにかくぼくは、新宿やブエノスアイレスの街角を、鋭くもどんどん横切っていく森山大道の視線に、写真の概念をひっくり返されてしまった。芥川仁がその場になじみ、とどまることから始める写真家だとすれば、森山大道はその場に片端から絶縁を申し込むことから始めているように見える。いや、シ …

GR1V持って列車に

日南市PTA協議会というところに呼ばれて、広報研修会の講師。夏休みということでうちの子供たちの用事が多くて、クルマが使えそうになかったので、JR日南線に乗って行ってきた。 今、トラヴィックという、オペルのザフィーラをスバルが足回りチューンした車に乗っていて、もう1台オデッセイもあったのだけど、こいつが登録から9年を過 …

ゆうべの話

おえ。今日はひどい二日酔いだった...。どうにか回復したけど、ちょっと飲みすぎというくらいのもんじゃなかったんだろな、きっと。 で、ゆうべは宮崎県が発行している「Jaja」という情報誌のスタッフ・関係者の懇親会。出席者は宮崎県の担当の孝さん、前担当の真さん、前号でお世話になったIさん(美!)、カメラマンの芥川仁さん、 …

TC-1にガクゼンすること

ふふふ。よくない予感というものは当たるものですな。 いや、ふふふ。ではなくて、あちゃー、やっぱし。なのだった。 ソウルで撮った初めてのTC-1のポジが上がってきたのだが、3割ほどはまったく論外的に使えない写真だったのだ。 コンパクトカメラをどう構えるかというのは、撮影のリズムを作る上で、カメラ自体の機構をあれこれ考 …

TC-1の心地よき緊張感

芥川仁さんに無理をいって譲ってもらったミノルタTC-1。ソウルでの仕事の合間に、ほんとのスナップ写真を(「作品」を意識しないという意味で)、100枚ほど撮ってみた。 ライバルとされているGR1ユーザーにとっては、TC-1は、たぶんかなり使いにくく感じるんだろうなと思う。「気軽なスナップマシンとしては」だけど。 まず …

ヘキサーの凄さについて

TC-1を手に入れて、しげしげと眺めたり、いじくりまわしたりしていた。 「趣味とは手段が目的となることだ」と、いみじくも長岡鉄男が喝破していたけれど、ほんとに至言であって、こういう良く出来たモノというのは、写真をどう撮ろうとか何を撮ろうとか、考えなくてもよいのではないかという気になってくる。考えてもよいのだが。 で …

TC-1入手

夕方、芥川仁さんのTC-1を、無理やり譲っていただいた。ほぼ、強奪に近い。 TC-1か、GR1かという問題については、まだ決着がついていない。ただ、結論としては「いずれ両方買う」ことにしたので、気楽にはなった。GR1はとうに生産中止になり、TC-1もどうやら生産中止らしい。そして、こういう嘘みたいに高性能なレンズを積 …

ヘキサー持って列車に

東郷町の取材を終えた後、日向市駅から普通列車に乗る。家族が一足先にクルマで串間市の石波海岸へ向かっており、ぼくはその後を列車で追いかける形だ。 出発まで少し時間があったので、ヘキサーを首からぶら下げて日向市駅前をぶらぶらする・・・・。ほどのこともない。ぶら・・・くらいでおしまいになってしまう。大きなスーパーが一軒、中 …

ヘキサーを買うこと

B型であるせいか、時々、突発的逆上的行動に出ることがある。山下洋輔風にいえば「一気に勝負に出て自滅」というパターンなのだが、最近は、さすがにそのあたりの呼吸がわかってきて、自滅まではしない。これはこれで、情けないことではある。 昨日の夕方、カメラマンの深澤猛志君と打ち合わせをしていて、カメラの話になった。 「何時だ …