映画>リオ・ブラボー

『リオ・ブラボー』(ハワード・ホークス監督/1959)。
この作品については、よそ様にいやになるくらい、いいレビューがあったので、こちらを読むとよろし。
週刊シネママガジン
http://cinema-magazine.com/new_meisaku/riobravo.htm
酒場の乱闘から始まるこの映画は、善玉が一人と、小さな正義感を発揮しただけの不運な男が一人死ぬのと引き換えに、悪玉が20人くらい死ぬ。その意味で、非常に正しい西部劇である。その間に、歌あり恋あり笑いあり策略ありイカサマバクチあり老人の愚痴ありアル中の苦闘ありと、なんでもかんでもテンコ盛りである。
「あれあり、これあり、何にもなし。ただし、非常に楽しい」というのは、映画においては最大級のほめ言葉になる。そういう映画。
で、ちょっと自分の了見の浅さがいやになっているわけである。観終わった時に、非常にステレオタイプな言葉しか出てこなかった。こんな作品を、豊かだと感じ、文句なしに楽しむ映画的な感性が、自分には備わっていないのかもしれんと思ったら、いやんなっちゃったわけだ。
逆にいうと、映画ってこんなもんだったでしょ、本来。ということを教えてくれた映画、ということになるのかもしれない。1959年という時代、その時代におけるジョン・ウエインという存在。そういう、今となっては肌で感じることができないものを差し引いても、残っているはずの映画的な愉しさ。
そこをまっすぐに、文句なしに感じられる人がいるとしたら、ちと、嫉妬するなあ。