暴飲暴食すくなし仁、というくらいですので、
年末年始の、ケーキ、いくら、シャンパン、カンパチ、ワイン、ブリ、数の子、生ハム、
普通のハム、黒豆、雑煮、もちたけのこしいたけにんじんれんこんだいこんなますに、
酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒と続いた日々を深く反省し、今朝は朝飯を抜きました。

それがどうしたと思うでしょうが、ぼくにとっては一大事なのです。
自慢ではないが忙しくて朝飯を抜いた、ということは生涯一度もありません。
朝は朝風呂に入って朝飯を食べるためにあるのです。
朝飯のためなら晩飯を抜いたっていい。そのくらいの覚悟で生きてまいりました。

一方、うちの母親は西式健康法のオルグでありまして、
「朝食なんぞは百害あって一利なし。即刻やめよ。
そうすれば医療費も減って日本も救われるのだ」
という立場を明確にしております。

「朝食有害論」を提唱している渡辺正先生や甲田光雄先生の本はぼくも読み、
深く感じ入るところもあり、また、実際に試してみると、
確かに頭は冴え、仕事ははかどり、鼻は通り、目元も涼やかになるのです。

しかしですな。あの炊きたてのご飯からたちのぼるほかほかの湯気、
だしの香りのきいたほうれん草と薄揚げのお味噌汁の風味、
大根おろしにちりめん、納豆に浅漬け、夏ならおくらの刻んだの、
今の時期なら北浦でとれたカマスの一夜干し。
このようなものに、ぼくのかすみのような理性は打ち勝つことはできません。
したがって、いつも頭はもうろうとし、仕事は忘れ、鼻はきかず、目はサバ目であります。

実は昨夜から胃がちょっと痛かったところへ、
娘が「アントニオ猪木もすすめるファスティング」のような本を読んでおり、
突然思いついて「今日は一家全員ファスティングだ」と
家族を道連れに、プチ断食を宣言したのですね。幼稚園児も巻き込んでおります。
ちょうど明日は七草ですから、七草の趣旨には沿うのでしょう。

そんなわけで、野菜のすりおろしたのを、ちょびっと食べただけで、
午後2時半になりました。腹ぺこであります。
今夜は、さらに激しく腹ぺこになるのでしょう。

腹ぺこの向こうにぼくを探しに。
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