合唱曲のこと
小3のムスメが合唱部に入ったらしい。よろこばし。パートはメゾソプラノだという。うーん、音感はぼくより優れているのだろう。三部合唱の真ん中というのは歌いにくい。ハーモニーの快感も、アルトほど単純明快ではなくて、間にはさまって二つの旋律を縫うような快感のような気がする。やったことがないから、はっきりわからない。
小学校の頃に歌っていた曲をいろいろ思い出した。ざっとこんな感じ。
●石ころの歌
●地球のこども
●湖畔の宿
●バスを待ちながら
●シンゲビスと北風
●その他(^^;)
『地球のこども』は、その年(昭和46年)の課題曲だったから、同年の人のみよく知っている。『石ころの歌』は中田喜直さんの曲で、前年のNHK学校音楽コンクールで神奈川県大磯小学校がこの曲をひっさげて登場、それまでの可愛らしさがどこかに残る児童合唱というものに革命を起こし、大胆不敵、ナタで斬り込むような堂々たる歌唱で最優秀を受賞した。オープンリールで何百回聴いたかしれない。ぼくらの目標だったのだ。
『バスを待ちながら』もとてもいい曲なのだけど、音源はおろかすでに楽譜すらないようだ。『シンゲビスと北風』は、どうなんだろう。合唱曲にも流行があるのだな。
今、こうして曲名を並べて口ずさんでみると、すごいもんだ、ほとんどアルトのパートを歌えるじゃないか。当然、ソプラノパートも歌える。あの頃ソプラノで気持ちよく主旋律を歌ってた連中は、アルトを歌えるのかしらん。勝ったか(^^;)。
大体、ウチの小学校というのは当時日本一のマンモス校で、生徒が2700人くらいいたから、合唱部に入るにもオーディションがあったのだった。小4の時に担任の先生に勧められて受けたら、めでたく通ったのだった。それまでは自分が歌を歌うなど考えたこともなかった。今も考えられない。
子供が育つということは、自分が育ってきた過程を追体験することでもある。一人ひとり別の人間だから、それぞれ勝手に生きていくわけだけれど、こうやってたまたま自分と同じことを子供が始めるのはうれしい。今、彼女が歌っている旋律は、たぶんいつまでも、心のどこかで響き続けていく。
『バスを待ちながら』
小さな君と 小さな僕が
バスを待ちながら バスを待ちながら
日暮れの町をながめてた
いちょう並木の黄色い落ち葉が
風に吹かれて散っていた
黄色い落ち葉を屋根にのせて
バスはたくさんきたけれど
ぼくらのバスは
なぜこない
秋の日射しがデパートの
壁をのぼってぽつんと
空に消えるまで
二人は じっと見つめていた
日暮れの空は
大きな大きな パラシュートのように
パラシュートのように
町の上で
美しく光ってた