本>ホーキング、宇宙を語る
『ホーキング、宇宙を語る』読了。1か月近くもかかってしまったのは、途中で寝ちゃうからである(笑)。しかし、良い睡眠導入にはなった。
ホーキングは、この本を「誰にでもわかるように」書いたことは明白なのだけれど(理論物理学の本なのに数式が一度も出てこない)、読み進めるのはそう簡単ではなかった。少なくとも一般相対性理論と不確定性原理の概略くらいは(それが文系的な概略であったとしても)頭に入っていないと、なんのこっちゃらわからなくなるかもしれない。
要は宇宙はどうなっているのか。という話なのだけれど、この人のすごいところは「なぜ、宇宙なんてものがあるのか」ってところまで話をもっていくところだと思う(当然、答は出ていない)。
1988年の出版だから、今読むと、ちょっと古いところもあるのだけれど、あらかた状況は変わっていなくて、やはり今だに統一場理論ははるか彼方のようだし、赤方偏移がなぜ全方位的に均一なのかということについての答えも出ていない。
最初は、軽い気持ちで読み始めたのだけれど、なんか、頭からウロコが、がさがさ落ちていくような読書でした。
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